気象部屋

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気象(雪関連)

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                                (開業直前の北陸新幹線金沢駅)



本日3月14日より北陸新幹線が開業しました。
これまで東京から金沢まで4時間かかっていたのが1時間半短縮されて、
最速2時間28分で結ばれることになります。
これは東京〜新大阪駅間とほぼ変わりません。
近くて遠い存在だった金沢が近くて近い存在になるわけです。
金沢に着いたや否や市内をサクッと観光してその日じゅうに帰るということも可能になりそうですね。
しかし、北陸は魅力がいっぱいなのに、日帰りはどこか勿体無い気がするのは私だけでしょうか。


さて、金沢に行ったのなら、ついでにぜひ行っていただきたい場所があります。
それは加賀市にある「中谷宇吉郎 雪の科学館」。
http://www.kagashi-ss.co.jp/yuki-mus/index.html
館内には雪や氷にまつわる様々な展示がされており、
なかでも実験室で雪や氷を作ることができる体験型の施設は目玉となっています。

中谷宇吉郎は、1900(明治33)年にここ加賀市で生まれ、
1936(昭和11)年には北海道帝国大学(北海道大学)の低温実験室で
世界で初めて雪の結晶を人工的に作ることに成功しました。

「雪は天からの手紙である」

これは中谷氏が残した有名な言葉です。
どういうことかというと、上空の気温や水蒸気の量によって
雪の結晶のかたちが変わるため、雪の結晶を見れば上空の気象状態を知ることができるのです。
中谷氏は中谷ダイヤグラム(下図)というものを作成しました。
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これを見ると、気温−15℃前後で水蒸気の量が多ければ樹枝型となり、
気温−10〜−20℃で水蒸気の量が少なければ角柱型になることが分かります。



ぜひ機会があれば雪の結晶の観察をしてみてください。
ただ、これからの時期は徐々に暖かくなって天からの手紙が届かなくなることも多々ありそうです。




「中谷宇吉郎 雪の科学館」は加賀温泉駅から車で10分ほど。
加賀温泉駅までは金沢駅から電車を使って50分(特急30分)です。
関東の雪予報は難しい、改めてそう痛感します。

きのうは東京を含む関東の広い範囲で雪の予報が出されていました。
しかし、実際はほとんど雪ではなく雨で、雪の結晶すら混ざらなかった所も少なくなかったようです。
私が把握している限り、雪やみぞれが降ったのは栃木県北部や
奥多摩・丹沢・箱根の標高の高い所、千葉県の房総丘陵や成田空港周辺のみでした。


このように結局のところ今月5日以上に雪の範囲が狭くなってしまったわけですが、
一体なぜ雪予報は外れたのでしょうか?
前回と同様に南岸低気圧のコースに原因がありました。
低気圧のコースがわずかにではありますが、ブレてしまったのです。


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予想では上図のようにきのう朝9時の段階で低気圧は八丈島の北東に位置するはずでした。
これにより関東平野には北東から下層寒気が入り込み、
気温がぐっと低下する予想となっていました。



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しかし、実況ではこのように予想よりも数十キロ南東へずれてしまいました。
そのため、下層寒気の流入する場所が東へずれて、関東平野では気温がそれほど下がらなかったのです。
きのう朝9時の舘野上空1500メートル付近の気温は−1.5℃と、雪が降るには少し高め。
雨の降り方が強まった所(時間雨量3ミリ前後)もあったのに気温が下がらなかったのは、
上空の寒気が弱かったためでしょう。
降水が強まって雪になるというのは、あくまで上空に強い寒気があっての話です。
寒気が弱いと、たとえ降水が強まっても、あるところで気温が下げ止まってしまう
ケース(きのうなら2℃くらい)が多いようです。


前回は低気圧が南北にズレて予報が外れたのに対し、
今回は東西にズレて予報が外れてしまったわけです。


ちょっとのズレが、大きな違いを生みます。
ゲリラ豪雨の次くらいに予報が難しいのは関東の雪と言っても過言ではないと思います。




きょうは二十四節気のひとつ「雨水」。
降るものは雪から雨に変わり、雪が溶け始める頃です。
しかし、まだ寒い日が多いのも事実で、関東では3月に雪が降ることも珍しくありません。
次回、雪予報が出た時は、前回も前々回も降らなかったから、
どうせ今回も降らないだろうというような考えはやめて、雪への備えをしっかりするようにしてください。




関東平野でも積雪か?

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今朝、東京ではこの冬8回目の雪となりました。
この時間、雪や雨は小康状態となっていますが、これからあすにかけて
南岸低気圧の接近に伴い降水のピークとなります。



いつもの南岸低気圧と今回の南岸低気圧、違う点があります。
それはとにかく動きが遅いこと。
いつもなら上空の風に流されてすんなり東海上へ抜けてくれるのですが、
今回は上空の風が弱いのでなかなか抜けてくれません。
あす夜にかけて低気圧は関東の南〜南東海上で停滞し、上空のトラフと
対応するため急速に発達する見込みです。


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(あす21時予想天気図)


あす21時には関東の南東海上で984hPaの予想。
沿岸部では風が強まり、荒れた天気となる恐れがありそうです。


そして気になる降水形態は・・・
現時点のところ本格的な雪となりそうなのは甲信地方や関東山沿いが中心です。
平野部では内陸を中心に雪となりうっすら積もる可能性があるものの、
大雪の恐れはなく、都心周辺は雨に雪が混じる程度となる見込み。

あす昼までに予想される降雪量(いずれも多い所)
甲信地方 20センチ
関東地方北部山沿い 15センチ
関東北部平野部 5センチ
箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 10センチ
関東地方南部平野部 3センチ


ただし、この予報には不確実性があります。
というのも、降水量が今月5日の時に比べると格段に多いのです。
低気圧が引き込む北東風と、内陸部からの北西風が南関東でぶつかって
降水域が強化される予想となっており、多い所で1時間に5ミリ前後の降水もありそうです。
こうなると、上空の寒気が引きずり降ろされて、地上の気温が予想以上に
低下する可能性があります。
あす朝の東京上空の気温は1500メートル付近で−2℃、700メートル付近で1℃と
若干高めなのですが、降水強度がしっかりしていれば
上空700メートル付近の気温=地上の気温となることも考えられます。

地上気温が1℃以下になると積雪の可能性が出てきます。
降水がしっかりしているので、平野部でも所によっては雪の量が多くなるかもしれない
ということも念頭に入れておいた方が良いかもしれません。








寒気に翻弄されてきた関東ですが、きょうは山沿いも含めて穏やかに晴れています。
気温は10℃を超えて風も弱いため、日差しが暖かく感じられます。
ただ、この穏やかな晴天は長続きしません。
あすからあさってにかけては南岸低気圧が通過し、天気が崩れる見込みです。



◆今のところ平野部は雨主体

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現時点で雪予報となっているのは北部山沿いや秩父地方、山梨県東部・富士五湖エリア。
他はほとんどが雨予報です。
これは今月5日と同じように降水がまとまらないため、地上の気温が下がりきらないと
予想されているためです。



◆降水強度次第では雪の可能性も
上空の寒気自体はそれほど弱いというわけではありません。
17日いっぱい東京上空1500メートル付近は−3℃、上空700メートル付近は0℃で
関東平野における雪の条件にあてはまっています。
降水強度が増すと上空の寒気が引きずり下ろされて地上の気温が低下、
降るものは雨ではなく雪になる可能性があります。
さらに気温1℃以下になれば積もることも・・・。
気象庁GSMモデルは更新ごとに降水量を増やしている傾向があるので、注意したいところです。



南岸低気圧の予想は非常に難しいです。
毎回毎回様々な可能性がつきまとっており、予報はそのうちの一部にしかすぎません。
最悪の方向に転んでも良いように念のため備えておくことが大切です。

戻って来た最強寒気

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きのうまでの春のような陽気から一転、きょうは冬に戻ってしまいました。
これからあすにかけては上空5500メートル−39℃という強い寒気が北日本に流れ込んで、
北陸や東北日本海側を中心に大雪となる見込みです。

あす朝にかけて予想される降雪量(いずれも多い所)
北陸地方 80センチ
東北地方 70センチ
近畿北部、中国地方、北海道地方 50センチ


また、近畿では太平洋側にも雪雲が流れ込みそう。
今夜にかけて内陸部を中心に積雪となる可能性があります。
上空の寒気が強いきょうのような日は、たとえ地上気温が高くても、
まとまった降水があれば気温が急速に下がって、雪の積もることがあるので要注意です。


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ところで、サハリン付近にある低気圧の動きに注目してみると、不思議に感じませんか。
西から東ではなく、東から西に動いていますね。
このように逆走する低気圧が現れている時は、周辺の大気の流れが滞っている証拠でもあります。

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(13日9時アジア実況解析図)

では、なぜ大気の流れが滞っているのかというと、日本周辺が高気圧帯になっているからです。
大陸にはシベリア高気圧、そして東シベリアからカムチャッカにかけてはブロッキング高気圧。
日本は高気圧に完全に囲まれてしまっているんですね。

つまり・・・
今回の寒気は、今季最強と言われた9〜10日の寒気が高気圧に押し戻され
3日かけて戻って来たものと言えます。
さすがに10日ほどの強さではないものの、それでも十分な力を発揮します。
あすにかけて日本海側では大雪や猛ふぶきに警戒し、
太平洋側では朝の冷え込みに注意してください。

この状況、来週半ばには変化してきます。
東シベリアにあるブロッキング高気圧は北海道付近まで南下してきます。
北海道では晴れてかなり暖かくなる日もある見込みです。
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「異常天候早期警戒情報」が北海道に発表されています。
雪どけが進むので、なだれや屋根からの落雪に注意が必要となりそうです。




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