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今夜からあすの午前中にかけて本州南岸を低気圧が進みます。
いわゆる「南岸低気圧」というやつです。 当初の予想では発達が見込まれていましたが、トラフとの対応が悪く 発達はしない予想に変わってきました。 しかし、そのかわりにコースがやや南寄りになってきています。 まずは低気圧のコースをみてみましょう。 王道コースとも言われる八丈島よりかは若干北で、三宅島付近を通過する予想。 暖気が関東平野にやや入りやすいかたちです。 次に寒気の様子。 (29日午前3時850hPa気温予想)
(29日午前3時925hPa気温予想)
850hPa(上空1500メートル付近)は埼玉以北で0℃以下。 一方、925hPa(上空700メートル付近)は広い範囲で3℃以上の予想。 これを素直に読み取れば山沿いを除いて広い範囲で雨ということになりますが、 そう断言してしまうのはあまりにも危険すぎます。 というのも、関東平野は冷気が溜まりやすい地形となっており、 特に今回は降水が夜間ということで、925hPaの気温は予想よりも低く推移することが 可能性があるのです。 コンピュータは冷気ドームを考慮に入れない癖があるんですね。 まだ明け方の時点では顕著な暖気移流はありませんから、ごく下層の冷気が しっかりしていさえすれば、関東の平野部や甲信地方では内陸中心に雪となって 積雪となる恐れがあります。 あす朝までに山梨県盆地や関東北部の平野部、埼玉県、東京の多摩地方でも 3〜5センチの降雪が予想されています。 ただ、低気圧の接近する朝以降は上空に暖気が入るため、次第に雨へと変わる見込みです。 一方で、都心周辺はかなり微妙な状況で、雨に雪が混じるかどうかといったところ。 積雪となることはない見込みです。 しかし、気温が予想より低く推移した場合には完全な雪になることも考えられます。 しっかりとした降水域がかかるので、むしろ北部よりも降雪量が多くなるかもしれません。 個人的に関東の雪予想に“絶対”は存在しないと思います。 たった気温が0.5℃違うだけでも雨か雪か、さらに積雪するか否かが変わり、 そこまで細かく予想するのは不可能だからです。 だからこそ、あらゆる事態を想定しておくことが大切でしょう。 決めつけは禁物です。 |
気象(雪関連)
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いよいよきょうから帰省ラッシュが始まりました。
今年は最大で9連休とれるということもあり、 かなりの方が旅行に行くようですね。
しかし、気をつけて頂きたいのは天気です。 どうも30日〜正月3が日にかけては冬型の気圧配置が強まって 日本海側を中心に大荒れの天気となりそうなんです。
大雪や猛ふぶきとなる恐れがあります。 気象庁から降雪量に関する「異常天候早期警戒情報」が発表されているほど。 東北日本海側から北陸、それに近畿北部では10年に一度クラスの大雪となるかもしれません。 特に元日から2日にかけては寒気移流が強まって、 上空5000メートル付近−42℃線が北陸付近まで南下する予想になっています。
ここまでくると超一級寒気と言っても良いでしょう。 もし輪島上空で−42℃を記録すれば観測史上最低となります。 太平洋側と日本海側を分ける脊梁山脈。 それは言い換えれば気候を分ける山脈でもあります。 山を一つ越えるだけで天気や気温が大きく違ってくることも。 慣れない土地へ行く機会もあるでしょうから、 移動の際にはぜひ天気のチェックを忘れないでください。
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先週は強烈な寒気が襲来し、日本海側は記録的な大雪に見舞われ、
太平洋側でも続々と初雪ラッシュになりました。 もう雪は勘弁.... 雪は見たくない.... と思った方も少なくはないと思います。 ただ、そんななか全国で唯一横浜と銚子だけはいまだに初雪が観測されていません。 つまり、今シーズンはまだ一度も雪が降っていないのです。 例年ですと西日本で12月に初雪となってから1月以降に関東でも初雪になるというのが 定番の流れになっているのですが、今年は関東でもかなり早い観測となっています。 関東の他の地点の、今年の初雪の観測日とその要因について振り返ってみました。 宇都宮 12月6日 冬型の気圧配置 水戸 同月8日 気圧の谷 前橋 同月13日 冬型の気圧配置 東京 同月14日 シアーライン(風の収束) 熊谷 同月16日 二つ玉低気圧 以上のように、イレギュラーなタイプの降雪ばかりで、関東の雪の王道パターンとも 言える「南岸低気圧」の通過がありません。 むしろ雪は降らなくて当たり前と言えるかもしれませんね。 また、初雪が観測された地点でも雪の降り方は局地的だったりします。 気象台周辺では降っていても他の地域では降っていないということもあるかもしれません。 では、関東の広範囲で雪となりそうなのはいつなのか? しばらく冬型が続いた後、28日頃に緩むタイミングがあり、 本州南岸に降水域が予想されています。 この降水域が陸地にかかれば雪となる可能性もあるのですが、 日本の上空は西北西の流れなので、陸地にかからない可能性の方が高いです。 初雪の平年日は横浜が1月7日で銚子は1月17日。 やはり平年並みか平年より遅くなるでしょうか。 ちなみに、銚子は南岸低気圧が通過しても、 比較的暖かな海風が入るため、雪は降りません。 シアーラインや寒冷渦で降るそうです。 さて、きょうの日本列島は西高東低の冬型の気圧配置です。 あすにかけては北日本の中心に大荒れの天気となるでしょう。 北日本日本海側では最大瞬間風速が30〜35メートルに達し、あす朝までに多い所で 60センチの雪が降る見込みです。 大雪や猛ふぶきに警戒してください。 |
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日本列島は高気圧に覆われており、日本海側も含めこれまでの大荒れが 嘘かのように穏やかな天気となっています。 ただし、多雪地では「なだれ」に引き続き注意してください。 (国土交通省HPより)
なだれは大きく分けると「表層なだれ」と「全層なだれ」の2タイプ。 そのうち今起こりやすいのは表層なだれです。 表層なだれは、古い層の上に降り積もった新雪が滑り落ちるタイプのなだれ。 北陸山沿いを中心に今回の寒波で新たに1メートル近い雪が降り積もり、 積雪は平年の5〜10倍にもなっています。 それだけでも十分なだれが起こりやすい状況なのに、 古い層の表面(=すべり面)が16日の雨により一旦融けて再びカチカチに凍ったので、 いっそう新雪が滑り落ちやすくなっています。 こういった異なる雪質の雪が積もっている時は、表層なだれの危険性が非常に高くなるのです。 しかし、あすになると表層なだれではなく、全層なだれが起きやすくなります。 (20日21時予想天気図)
あすは本州を挟むように日本海と本州南岸を低気圧が進む「二つ玉低気圧」です。 南から暖かな空気が流れ込み、850hPa0℃以下の寒気は北海道付近まで北上する見込み。 そのため、東北以南では標高の高い所を除いて雪ではなく雨となりそうです。 ・・・となると、雪融けが進んで、古い層も新雪もまとめて滑り落ちる全層なだれの可能性・・・。 全国で積雪が今季初めて2メートルを超えた新潟県津南町の周辺でもあさってにかけて雨で、 量が多くなる心配があります。 表層なだれと全層なだれは、それぞれ違った怖さがあります。 表層なだれは滑り落ちる雪の量が比較的少ないかわりに、落ちる速度は極めて速く 時速200キロと新幹線並みになることがあります。 一方、表層なだれは落ちる速度が時速40〜80キロと比較的遅いかわりに、 雪の量が多く、破壊力も凄まじいです。 なだれに巻き込まれないためにはとにかく雪の斜面に気を配ることが大切です。 ・斜面の雪がせり出している(雪庇) ・斜面に亀裂が走る(クラック) ・斜面がしわ状になっている(雪しわ) ・斜面の形状が分からないほど平らに雪が積もっている ・斜面をボールのような小さな雪の塊が転げ落ちる(スノーボール) などの現象がみられたら、なだれの可能性があるので、近づかないようにしてください。 前兆現象について詳しくは小千谷市ホームページをご覧ください http://www.city.ojiya.niigata.jp/soshiki/kikikanri/bosaimemo3.html |
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きのう948hPaまで発達した低気圧は、きょうになって968hPaと 少しずつ中心示度が浅まってきており、発達のピークは越えました。
とはいえ、低気圧の動きは遅く、きょういっぱいは引き続き 北日本や北陸を中心に猛ふぶきや大雪に厳重な警戒が必要です。
予想される最大風速(最大瞬間風速) 北海道地方、東北地方、北陸地方 25メートル(35メートル) 東海地方、伊豆諸島 20メートル(30メートル) あす朝までに予想される降雪量(いずれも多い所) 北陸地方、関東甲信地方 80センチ 東北地方 60センチ 北海道地方 50センチ 東海地方 40センチ 中国地方、近畿中部、近畿南部 30センチ すでに平年の5倍以上雪が積もっている所もあります。 なだれや屋根からの落雪に注意してください。 あすになると寒気は抜けてかわりに高気圧が本州付近をすっぽりと覆います。 そのため、日本海側の雪や風も次第に収まってくるでしょう。 さて、昨夜から今朝にかけては太平洋側でも所々で雪が降りました。 名古屋では一時23センチの積雪を観測し、9年ぶりの大雪に。 その9年前とは2005年12月19日の大雪で、 この時も23センチの雪が積もって交通に大きな影響が出ました。
時期も量もほぼ一緒…今回の雪は9年前の再現と言えそうですね。 当時の天気図
http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2005-12-19
なぜ名古屋で大雪となったのでしょうか? レーダーを見ると、雪雲の帯が若狭湾から名古屋周辺まで続いています。 東海地方は日本海と距離が比較的近いのに加えて関ヶ原付近の標高が 低くなっているため、風向きによっては日本海側から雪雲が次々と流れ込んで来るのです。
基本的に風向きが・・・ 北だと…三重県北部でまとまった雪に 北西だと…名古屋周辺でまとまった雪に 西だと…岐阜周辺でまとまった雪に なることが多いようです 昨夜は、まさに名古屋で大雪パターンとなる北西の風でした。 そして気温が低かったことも積雪増加につながったようです。 今朝にかけての累計降水量はたったの10ミリほどで、 1ミリにつき積雪1センチと考えれば10センチ程度しか積もりません。
ところが、降雪時の気温が氷点下だったということで、 雪は融けることなく効率よく積もっていったと考えられます。
たとえば以下のような感じでした。 23時〜24時・・・1.5ミリで積雪3センチ増 1時〜2時・・・2.0ミリで積雪4センチ増 2〜3時・・・1.5ミリで積雪4センチ増 太平洋側に雪をもたらすものとして有名なのは「南岸低気圧」。 しかし、それとは違って強い冬型の時はかなりの低温場なので、 降雪があれば、たとえそれほど降り方が強くなくてもずんずんと積もってしまいます。
南岸低気圧型降雪と冬型降雪は、それぞれ違った怖さがあるのです。 この時間になって名古屋では雪は止んできていますが、とにかく気温が低い。 正午現在の気温は1.4℃しかなく、これだけ低いと雪はなかなか融けてくれません。 あす朝も氷点下の冷え込みとなる見込みですから、今夜以降路面の凍結には十分に注意してください。 |


