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昨夜、西・東日本に雨を降らせた低気圧は北海道付近で急速に発達しました。 雲画像でも渦を巻いている様子がはっきりと確認できます。 低気圧の進路にあたる地域では、低気圧の中心気圧がほぼそのまま 観測値に反映されることがあります。
根室では今朝8時に951hPaの気圧(海面気圧)を観測しており、 これは1879年の観測開始以降2番目に低い記録です
(第1位は1994年2月22日に観測された948hPa)。
今回の低気圧がいかに強いかが分かりますね。 等圧線の間隔も随分と密です。 基本的に日本列島に等圧線が5本以上かかると「強い冬型の気圧配置」と表現しますが、 きょうは等圧線が数えられないほどびっしりとかかっています。
きょうの天気図を見たら、風が強まりそうなことは誰でも容易に想像がつくでしょう。 予想される最大瞬間風速は北海道で50メートル、東北で40メートル、 その他東・西日本でも30〜35メートルと暴風が見込まれています。
日本海側は猛烈な風に加え雪を伴いますから猛ふぶきとなる恐れ。 視界が全く見えない「ホワイトアウト」状態となるかもしれませんので、極力外出は控えてください そして大雪にも厳重な警戒が必要です。 きょうは、これまでに大阪、静岡、奈良、鹿児島、宮崎、高知、熊本、長崎、大分で 初雪が観測されました。
宮崎の初雪は平年より35日早く、降雪の観測は2011年2月12日以来のことです。 実は宮崎というのは滅多に雪が降らない場所で、2014年までの3シーズンに わたって初雪の発表がなかったのです。
そんな宮崎でも雪が降ったということは、寒気は相当強いと言えます。 あすにかけて日本海側を中心に平地でも広く大雪となる見込みです。 あす昼までに予想される降雪量(いずれも多い所) 北陸地方 120センチ 関東甲信地方 90センチ 北海道地方、東北地方、東海地方 80センチ 近畿北部、中国地方 60センチ 四国地方、九州北部地方 20〜30センチ 120センチ…正直信じ難いです。 いくら雪が多い北陸でもこんな予想まず見ません。 また、太平洋側の平地でも西日本を中心に雪となり積雪となる可能性。 「冬型の気圧配置=太平洋側晴れ」は、今回に関しては全く通用しないでしょう。 特に積雪に注意が必要なのは東海周辺。 今夜以降、若狭湾から次々と雪雲が流れ込んで岐阜県美濃地方を中心に まとまった積雪となる恐れがあり、あす朝までに多い所20センチの雪が降る予想です。
愛知県西部(名古屋周辺)もうっすら積もるかもしれませんが、 岐阜県に比べると雪の降る時間は短く、量も少なめです。
あすにかけて教科書通りの冬晴れとなるのは関東平野のみです。 関東平野は周囲を高い山々に囲まれているため、基本的に雪雲は流れ込まないのです。 ただ、きょうのように風が強い日は、ちょっと例外的で、 強い風に乗って脊梁山脈を軽々と超えて流れ込んでくることがあります。
さすがに大量の雪を降らすほどの力は残っていませんが、 宇都宮や前橋周辺などはチラチラと雪の舞うことくらいはあるかもしれません。
しかし、晴れて雪が降らないにせよとにかく寒い! 関東平野特有の空っ風は容赦なく体温を奪います。 東京は気温が8℃くらいまで上がっていて、他の地域に比べれば暖かいと 思われるかもしれませんが、風速10メートルを超える空っ風により体感的には氷点下…
体感は風の有無や湿度など様々な要素が絡んでいていて気温だけでは 一概に判断できないこともあるので、お出かけの際には要注意です。
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気象(雪関連)
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きのう14日、東京でも初雪となりました。
平年より20日、昨年より6日早い観測です。 気象庁の発表によると、大手町では17時45分頃から雪あられが降り始め、 同50分以降は雪が混じり始めたとのこと。
確かに18時ごろ、都心上空には局地的に雪雲がかかっています。 これは、上空に強い寒気があって、さらに北風と南風が ぶつかったことで大気の状態が不安定になったため発生したと考えられます。
もちろん夏ほど地上気温は高くないため、激しい雷雨になることなどはありませんでした。 渋谷区にいる知人に降ったかどうか聞いてみたところ、以下の写真を送ってくれました。 霰どころかしっかりとした雪が降ったそうで、ご覧のとおり車の上にうっすらと積雪しています。 ちなみに初雪の定義ですが、「寒候期が来て初めて降る雪。みぞれでも良い。」となっています。 つまり、雨でも雪が混じった状態(=みぞれ)だったらカウントされますが、 霰や雹の場合はカウントされないんですね。
さて、あすは本州南岸と日本海を低気圧が進む見込みです。 このパターンですと、普通なら関東では雪は降りませんが、あすはちょっと例外的。 まだ寒気が完全に抜けきらないところに低気圧が接近します。 こういう時は、予想外の雪に見舞われることもあるので、予報は慎重にならなければなりません。 コンピューターの演算では、あす朝9時の時点で850hPa−3℃の寒気は 関東北部に予想されており、降り始めは平野部でも内陸を中心に雪となる所もありそうです。
東京でも多摩地方は雪が混じるかもしれません。 ただし、午後は次第に上空に暖かな空気が流れ込むため、 北部山沿いを除いては雪の所も次第に雨へと変わる見込み。
南部の沿岸では雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。 なお、2つの低気圧は一つに合体してオホーツク海で急速に発達する予想で、 18日にかけて日本付近は非常に強い冬型となり日本海側では大荒れとなる見込みです。 猛ふぶきや大雪に警戒が必要です。 |
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日本列島に寒気襲来。 あすにかけて日本海側では広い範囲で雪となり、大雪に注意・警戒が必要です。 寒気流入のピークは今夜からあす朝にかけてとなる見込みで、 大雪の目安となる上空5000メートル−36℃の寒気は北陸まで南下します。 また、天気図を見ると、等圧線が日本海で湾曲していますが、 ここは風が収束する場となっており、雪雲が列をなして発達しています。 その発達した雪雲がかかる北陸では雪の降り方が強まって特に量が多くなると予想されます。 あす朝までに予想される降雪量 北陸地方 80センチ 東北地方 60センチ 関東甲信地方・東海地方・近畿北部 50センチ 中国地方 35センチ 四国地方・近畿中部・近畿南部 15〜20センチ あくまであす朝までの予想で、その後さらに量は増えるでしょう。 なだれや屋根からの落雪、電線や樹木への着雪に注意が必要です。 ◆太平洋側も積雪注意 強い上層寒気により十分に発達した雪雲は、 風が強いと押し流されて太平洋側にも流れ込むことがあります。 もちろん太平洋側の広い範囲で雪が降るのかというとそうではなくて、 降る地域と降らない地域があります。 あすにかけて雪が降りやすいと見込まれる太平洋側の地域は以下の通り ・東北(南部) 晴れたり雪が降ったり・・・を繰り返す忙しい天気になりそう。 降り方が強まると一気に気温が下がって積もることがあるので、注意が必要です。 ・東海(中京地区) 今夜以降、中京地区には若狭湾から次々と雪雲が流れ込む予想です。 中京地区における冬型時の降雪はわずかな風向きの違いによって降る地域と降らない地域が はっきりと分かれるので予想が難しいのですが、現時点で雪が降りやすいと見込まれているのは 先週末と同じく岐阜県美濃地方や愛知県西部です。 美濃地方を中心に平地でも積雪となる恐れがあります。 ・四国 山間部を中心に大雪となる恐れがあります。 先週末、集落孤立状態が続いた徳島県西部の状況が気になるところですね。 レーダー画像を見てみると・・・ 先週末と同じように燧灘で発生した雪雲がかかり続けています。 三好市は雪で積雪となっている所もある模様です。 徳島県の山地では、あす夕方頃まで雪が降りやすく、多い所で15センチの雪が降る予想です。 あすは衆議院議員選挙です。 雪の降る地域は路面が滑りやすくなりますから、足元には十分ご注意ください。 晴れる地域も今季一番の寒さとなるような所も多くなりそうですから、防寒対策を 万全に行ってください。 |
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(山陰地区で活躍する除雪車、今年8月撮影) 毎年この時期、日本気象協会が発表する「お天気10大ニュース」の第1位に、 今年は「2月に2週連続で関東甲信中心に降った大雪」が選ばれました。
2月に二度にわたり本州南岸を急速に発達しながら通過した低気圧により 記録的な大雪に見舞われた関東甲信。
特に二度目の大雪はただ量が多かっただけでなく、予想を大幅に上回ったので、 影響がなおさら大きくなってしまいました。
鉄道網も大きな影響を受けました。 除雪が追いつかなかったために、山梨県では県内を走る中央線、身延線、富士急行線が 全線で数日間にわたって運休となりました。
これを受けて、富士急行とJR東日本八王子支社は除雪車等をこの冬から配備し、 雪害への対応策を強化するそうです。
◇それぞれの鉄道会社の動き 富士急行(富士急行線) ・除雪車を1台配備 ・新たに除雪機10台を導入 ・ポイント凍結防止用融雪機数台を灯油式から電気式へ JR東日本八王子支社(中央線他) ・除雪車を3台配備 ・積雪情報を収集するカメラを12箇所に設置 ・73箇所のポイントに融雪装置を設置 ・中央線、青梅線、五日市線、八王子の多くの駅に防寒シートや非常食を備蓄 2月の大雪は50年に一度と言われました。 でも、だからと言って「あれは特別だから…」と考えるのは非常に危険です。 何が起こるのか予測がつかない気象の世界では、 その特別なことが連続することだってないとは限りません。
このまま地球温暖化が進行すると、極地域の寒冷化と熱帯地域の温暖化が ともにより一層著しくなり、南岸低気圧の発生、通過が増えていくのではないかという見方もあります。
今でも春がだんだんと近づくにつれて南岸低気圧が増えるのは当たり前のこと。 しかし、今後は低気圧が発達しやすくなり、1回あたりに降る雪の量が 格段に多くなる可能性があるのです。
想定外というのはあってはなりません。 ややオーバー気味でも想定して備えることが、 これからの時代においては大切なのではないでしょうか。
さて、きょうは本州付近は高気圧にどかっと覆われて 日本海側も含めて広い範囲で穏やかに晴れています。
しかし、この晴天も束の間のもので、あすは本州を挟むように、 日本海と本州南岸を低気圧や前線が通過する見込み。
そのため、全国的に雨や雪となるでしょう。 ただし、南から暖かな空気が流れ込むため、天気のわりには気温は高めで、 雪が降るのは主に北海道となりそうです。
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この時期としては異例となる寒波は四国に大雪をもたらしました。
この雪により
金曜日は愛媛県と徳島県を結ぶ国道192号線の県境付近で車130台が立往生するトラブル…そして今なお続く徳島県西部の集落孤立状態… 四国ってこんなに雪が降るの!? これまでの四国に対するイメージが覆された方もきっと多いはずです。 確かに冬場も温暖なイメージの強い四国ですが、実は意外と山間部では雪が多く降ります。 6日未明の雨(雪)雲の様子を見ると、2本の雪雲帯が確認できます。 このように冬場に強い寒気が入ると日本海側から遮るものがない 関門海峡を通って高知県の中部・西部、愛媛県の中予・南予に雪雲が
流れ込むことがありますし(上図の赤矢印)、さらにそれとは別に燧灘で発生した
雪雲が愛媛県の東予や徳島県三好市周辺に流れ込むこともあります(上図の青矢印)。
この時、平地では雨でも山間部は気温が低いので雪になります。 ただ、おそらく12月上旬に今回ほどの大雪が降ったことは過去に例がないものと思われます。 思われる…あくまで推測の域にすぎません。 というのも、四国の山間部ではアメダスによる積雪の観測を行っておらず、 正式な記録が残っていないのです。
大雪の報道がされると、よく「××という場所では観測史上最多の積雪を記録しました」と 耳にすることも多いと思いますが、今回それがないのは、このためなんですね。
西日本太平洋側では3年ほど前から積雪計の設置が進められており、 四国でも各県庁所在都市(高松、徳島、松山、高知)に設置されました。
しかし、これだけではちょっと不十分なのではないでしょうか。 個人的には山間部にも設置することはできないのか?と思います。 設置するとしたら… 雪雲の通り道となる「久万」「江川崎」「本川」「池田」アメダスあたりが良さそうです。 音波やレーザー光を使用する積雪計を設置するとなるとコストがかかってしまうのが 事実なのですが、防災ということを考えると致し方ないかと思います。
ところで、ここからは余談となりますが、この夏、四国へ行った時に 愛媛県西条市と高知県いの町を結ぶ寒風山トンネルを通る機会がありました。
この寒風山トンネルには今と昔の顔があります。 こちらは今のトンネル。 道幅が広く、運転がしやすい。 そして交通量が多く、トラックもバンバン通ります。 ところが、今のトンネルが完成する1999年以前は こんなに狭いトンネルを通らなくてはなりませんでした。
(撮影時は雨が降っていました)
トンネルまでは今のように一本道ではなく、クネクネとした山道を登っていかなければならず、また道幅もかなり狭いです。
トンネル内は車のすれ違いが不可でして、 入り口で対向車が向かって来ていないか確認する必要があります。
このように普段から通行がとても大変で、なにより困るのは積雪による冬期閉鎖です。 あまりの道の狭さで除雪車は通れませんし、 雪を集めるような場所もありませんから、ただ雪が溶けるのを待つのみ。
その間は通行することができません。 しかし、新しいトンネルが完成したことで、愛媛から高知へ 抜けるのにかかる時間は50分から10分へ大幅に短縮し、
積雪による冬期閉鎖もなくなったのです。
四国山間部の道路は昔と比べればだいぶ整備されて走りやすくなっていますが、 まだまだ整備されていない道も多くあります(国道439号線、ここは特にすごい!)。
山間部を車で通る際には、普段から注意が必要ですし、特に冬場は積雪や路面凍結、 なだれにより一層注意してください。
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