気象部屋

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気象(雨関連)

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いよいよ乾燥が気になる季節となりました。
10月に入ってから東北から沖縄にかけての広い範囲で雨の少ない状態が続いています。
特に少雨が顕著なのは西日本で、ここ20日間の降水量が平年の3割以下となっている所が多く、
記録的な少なさに。
なかには高知や広島など全く雨が降っていないような所もあります。



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雲の様子を見ると、本州付近から大陸にかけて雲の少ないエリアが広がっています。
実はここには東西に連なる巨大な高気圧があり、その規模はざっくり見積もるとおよそ5000キロ。
この巨大な高気圧の一部が本州付近を覆い、長らく晴れの天気をもたらしているわけです。


晴れが続くと私たち人間は清々しい気分になりますが、雨を欲しがる農作物にとっては苦になることも。
また、空気が乾燥した状態が続くと喉の線毛の働きが弱くなり風邪やインフルエンザなどにかかりやすく
なりますから、素直には喜べません。


では、恵みの雨はいつ降るのか?
カギを握るのは、きのう台風24号から変わった熱帯低気圧です。

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(網掛けは降水域を表す)
熱帯低気圧はノロノロとした速度で北上し、南西諸島では週明けにかけて雨の降りやすい状態が続くでしょう。
そして来週には本州の南岸を東に進む見込み。
東日本や西日本でも熱帯低気圧および東海上の高気圧後面からの暖かく湿った空気の影響で、
27日頃は雨が降りやすくなると予想されています。
ただし・・・熱帯低気圧自体かなり不明瞭なのと陸地から比較的離れた所を通過するため、
広い範囲でまとまって・・・というよりは降る所と降らない所とに分かれる可能性があります。
まだ予報に不確実性を伴っていますから、最新の情報に注意するようにしてください。





気象庁は、9月9日から11日に関東地方および東北地方で発生した豪雨について、
「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名しました。

台風18号は関東から東北の各地に大きな爪痕を残し、なかでも被害が大きかったのは茨城県常総市。
常総市では鬼怒川の堤防が決壊したことで広範囲が水に浸かり、農作物への影響が深刻です。
県の調査によれば、被害面積は1402ヘクタール、被害金額は13億8300万円に及び、その9割近くは
水稲とのことです。

ただ、実のところこれだけ大きな被害が出ていながらも、雨はそこまで降っていません。
常総市のとなりの下妻市では9日の日降水量が128ミリで、さすがにこの程度の雨量では
大規模な洪水が発生するようなことは考えづらいです。
常総市で降った雨が原因ではなく、
川の上流方向、つまり栃木県で降った大量の雨が原因で川が氾濫したのです。


栃木県に記録的な大雨をもたらしたのは「線状降水帯」という南北に帯状に連なる発達した雨雲でした。
幅20〜30キロ、長さ50〜100キロにわたる線状降水帯が8個も県内を通過していき、日光市今市では
24時間で500ミリを超える雨が降りました。
線状降水帯は、下層の湿った空気の流入風に対し上空に行くにしたがって風が時計回りに向きを変え、
さらに上空の風が強くて湿った大気状態であるときに発生しやすいことが分かっています。


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この図は高度500メートルの風向きや大気1キログラムあたりの水蒸気量分布などを表したものです。
関東地方は広く黄色や赤色の分布で、台風18号(もしくは台風から変わった温帯低気圧)に吹き込む
南東風や台風17号周辺からの南東風により湿った空気が大量に流入し続けたことが分かります。

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そしてこの図は高度5800メートルの風速や風向き、相対湿度などを表したものです。
西日本に南北にのびる気圧の谷(水色の太線)がみられ、その東側では強い南風が卓越しています。
その強い南風に対応して湿った領域がみられ、上昇気流場が作り出されました。

上空の南風と湿った領域の大気下層に南東からの湿った空気が流入したことで、
次々と線状降水帯が発生したわけです。
当時はまさに線状降水帯が発生しやすい、言い換えれば集中豪雨がいつどこで発生してもおかしくない
典型的な気象条件であったことが分かりますね。





常総市には気象観測体制を強化するためにきのうから臨時の気象観測所が設置されており、
午後3時現在で気温は28℃まで上がっています。
あすにかけて日中は晴れて暑くなりそうなので、復旧作業の際には熱中症にご注意ください。



(図は気象研究所資料より)





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きょうは低気圧が北海道に進み、低気圧からのびる寒冷前線が本州を通過します。
特に関東地方では強い暖湿気の流入が予想されており、大気の状態が不安定となりそう。
今、晴れ間が出ている地域も午後になると雲が多くなり、雷を伴って激しく降る所もある見込みです。
まとまった量の雨にはならない予想ですが、たとえ短時間の激しい雨でも川は一気に増水することがあります。

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午前9時現在、茨城県の県南地域(守谷市、つくばみらい市)や県西地域(結城市、下妻市、常総市、
筑西市、坂東市、八千代町)、それに栃木県南西部(小山市)には洪水警報が発表されている状況。
これらの市や町に共通するのは、いずれも決壊した鬼怒川流域に位置しているということです。

鬼怒川流域では常総市を中心に浸水している所があり、
こういった場所ではさらに浸水範囲が広がる恐れも考えられます。
河川の増水に警戒してください。

川の増水には以下のような前兆現象が見られます。
・落ち葉などが流れてくる
・川の水が濁り始める
・川の流れが速くなり始める

こういった現象が見られたら、ただちに川から離れるようにしましょう。
また、警報、注意報、気象情報はもちろん、気象庁が国道交通省または都道府県と共同で発表する
「指定河川洪水予報」にも留意してください。

指定河川洪水予報→http://www.jma.go.jp/jp/flood/




さて、話が全く変わりますが・・・
おかげさまで当ブログは、きょう9月13日をもって5周年を迎えることができました。
引き続き6年目もよろしくお願いします。

栃木県に大雨特別警報

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午前0時過ぎ、栃木県全域に大雨特別警報が発表されました。
気象に関する特別警報が発表されるのは、2013年8月30日導入以降、
京都府、沖縄県、三重県、北海道に次いで5例目となります。


大雨特別警報はどのような場合に発表されるのでしょうか?
①48時間雨量および土壌雨量指数において50年に一度の値以上となった
5km格子がともに府県程度の広がりの範囲内で50格子以上出現した場合

もしくは

②3時間雨量および土壌雨量指数において50年に一度の値以上となった5km格子が
ともに府県程度の広がりの範囲内で10格子以上出現した場合

「府県程度の広がり」というのがポイントです。
ある一地点で局地的に50年に一度の大雨となってもダメなんです。
この夏も九州南部などで50年に一度の大雨が頻発しましたが、いずれの場合も局地的だったため
特別警報は発表されませんでした。


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栃木県には、発達した雨雲がかかり続けています。
その雨雲のかかり方に特徴があって、まんべんなく広がっているのではなく、南北に細長くのびています。
これは、8日のブログでもふれた線状降水帯と呼ばれるものです。
線状降水帯は、動きが遅く同じような場所に激しい雨を降らせることが多く、
しばしば集中豪雨の原因になります。

この48時間で降った雨の量は(午前0時30分現在)
日光市土呂部 446.5ミリ
今市 433ミリ
奥日光 426.5ミリ
日光市五十里 383.5ミリ
鹿沼 371.0ミリ
とたった2日で9月1か月分の量の雨が降っている状況です。

一方、南北に細長いということは雨の降る範囲は狭いです。
お隣の群馬県では(前橋周辺など)きのう夕方から全く雨が降っていないような場所もあります。
都内にいても雨が激しく降ってきたかと思えば日が射して・・・というようにあまりに天気が目まぐるしく
変化したことに驚かれた方も多いのではと思います。
線状降水帯が少し東西にずれただけで天気がガラリと変わってくるので、
雨が弱まっても油断はできません。

栃木県では、きょう明け方まで局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降る恐れがあり、
大雨に対して最大級の警戒をしてください。
避難指示や避難勧告が出されている地域も多くありますが、夜間ということもあり避難には危険が伴います。
もし危険と判断したら、無理に避難はせず家の中に留まり、崖から離れた部屋に避難したり
家の二階以上に避難する「垂直避難」を行うことも大切です。


また、関東の広い範囲できょう昼前にかけて1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る可能性があります。
たとえ今雨がっていなくても線状降水帯が東西に移動すれば、再び激しい雨に見舞われるかもしれません。
あす昼前までに予想される雨量はいずれも多い所で南部200ミリ、北部150ミリの見込み。
すでにこれまでの大雨により土砂災害の危険性が非常に高くなっている所や、増水している河川もあり、
土砂災害や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要です。
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台風18号は父島の西海上を1時間に25キロの速さで北へ進んでいます。
あすにかけては近畿から東北の広い範囲で大雨に対する警戒が必要です。
今回のポイントは台風の中心から離れた所でも大雨になるということ。
東日本南岸には秋雨前線が停滞しており、
前線に向かって台風からの暖かく湿った空気(暖湿気)が流れ込んで活動が活発になります。
台風の中心から近い東海や近畿ばかりでなく、関東や東北にも発達した雨雲がかかり続けるでしょう。


あす昼前までに予想される雨量(いずれも多い所)
近畿地方、東海地方、関東甲信地方 250ミリ
伊豆諸島 150ミリ
四国地方、近畿地方 100ミリ

土砂災害や河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。

具体的にいつどこで雨が強まるのかみていきましょう。


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こちらはきょう午後9時の雨雲の様子。
台風本体の雨雲はまだはるか南海上ですが、暖湿気がぶつかる紀伊半島南東側斜面には
早くも発達した雨雲がかかり始めています。
三重県や和歌山県では非常に激しい雨の降る所が出てきそうです。

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そしてあす午前9時の雨雲の様子。
台風18号は東海に近づき、台風本体の雨雲も東海にかかっています。
また、関東でも台風からの暖湿気の流入が始まり雨雲が発達しています。
この頃がちょうど各地雨のピークとなり、交通機関への影響が心配されます。

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さらに進めてあす午後9時の雨雲の様子。
だいぶ各地雨雲が抜けていますが、関東周辺にだけはしつこく残っています。
注目したいのは南北にのびる細長い雨雲。
これは線状降水帯と呼ばれるものでして、動きが遅いため同じような場所に激しい雨を降らせます。
過去に起きた集中豪雨の原因を探ってみると、この線状降水帯が絡んでいることが多く、
見過ごせない存在でもあります。
関東西部山沿い(奥多摩や丹沢、箱根方面)を中心にかなりの量の雨となり、
10日までの総雨量は多い所で400ミリを超えてくる恐れも。


また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
竜巻は台風の中心から500キロほど離れた場所でも発生しやすい傾向があります。
千葉県千葉市で6日夜に「F1]の竜巻が発生するなどこのところ突風被害が相次いでいる関東は
特に注意が必要となるでしょう。

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