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今夜は、しし座流星群がピークを迎えます。
このしし座流星群、さほど活動は活発ではない流星群でありながらも、 実は天文界では大変注目されている流星群のひとつとなっています。
その理由は、まれに活発化することもあって、過去には大出現を起こたから。 流星の個数は時に万単位にも及びます。 たとえば、アメリカの1833年の大出現。
この時は1時間あたり5万個の星々が流れて、好天に恵まれたこともあり、
多くの人がこの大出現を目撃しました。
あまりにも異様で恐怖さえ感じられるような光景で、目撃した人の中には
「これはもうこの世の終わりなのではないか?」と考える人もいたそうです。
さらに1966年には同じくアメリカで1時間あたり15万個、 まただいぶ昔となりますが1799年にはドイツで
1時間あたり100万個出現したと言われています。
ここまで多いと、もはや流星のシャワーといったところでしょうか。 日本でも2001年には1時間数千個の流星が出現し、 百数年ぶりの大出現と言われました。
しかし、それから13年も経つとなると、だいぶ流星のもととなる チリの分布密度が薄くなっており、残念ながら今年も活動は低調となりそう。
1時間あたりの流星の数は多くても15個程度と予想されています。 ただし・・・ 実はもうひとつの別の流星群も見頃となっています。 それは、おうし座流星群。 おうし座流星群は、北群と南群の2つから構成されており、現在の見頃は北群です。 この流星群の特徴は、1時間あたり5個くらいと数は少なくても、 動きが遅くて暖色系(オレンジ色など)の流星が多いということ。
まれに火球と呼ばれる非常に明るい流星を見ることもできます。 火球の出現数が一番多いのは、おうし座流星群なんだそうです。 つまり・・・ 今夜は、しし座流星群とおうし座流星群という 全く異なる2つの流星群を見ることができるのです。
気になる今夜の天気は? 日本海側は雨や雪の所が多く、観測は厳しくなりそう。 一方、太平洋側は晴れ間の広がる所が多く、期待できそうです。 関東など今雲の多い所も夜遅くには次第に取れてくる見込みです。 なお、放射点は、もちろんそれぞれしし座とおうし座にあります。 しし座は、23時頃に東の空に上り、夜明け前に空高く昇ります。 おうし座は、夜には姿を現しており、しし座が現れる23時頃には空高いところにあります。 月の出が午前2時頃でそれ以降は月明かりに邪魔されることを考えると、 観測は0時〜1時がベストとなるでしょうか。
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天文
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秋の夜長、どう過ごされますか?
ひとつオススメしたいのは流星群観測です。 今夜はオリオン座流星群がピークを迎えます。 オリオン座流星群の正体は、母天体であるハレー彗星がおよそ3000年前に残した塵。 その塵が地球の大気圏に突入することで発光して流星となります。
数こそそれほど多くないものの、星の流れる速度が速いため、明るい流星が多いというのが特徴です。 流星痕を残すものもあります。 オリオン座流星群の、星が飛び出す点、いわゆる「放射点」はオリオン座とふたご座の間にありますが、 この放射点を真剣になって探す必要はありません。
星は四方八方に流れるので、ある一点を見つめるよりも空全体を見渡したほうが 見られる可能性はぐっとアップします。
なお、放射点が高くなるほど、流星の出現数は多くなるので、観測は深夜がオススメです。 ピーク期のなかでも特に数が多くなる「極大」を迎えるのが、あす午前1時頃。 この頃を狙ってみると良いでしょう。 流星の数は、今年は多くても1時間あたり10〜15個程度の予想。 ただ、これはあくまで条件が揃った場合で、街明かりなどにより空が明るいと これの半分ほどに減ってしまうことも…
空全体を見渡せるほど開けている、そして空が暗い場所、 それこそ流星群を観測するには最適な場所なのです。
問題なのは今夜の天気・・・ 残念なことに前線や寒気の影響でほぼ全国的に曇りや雨のぐずついた天気となってしまいそう。 ◆観測は難しい地域 北海道太平洋側、東北、北陸、東海、近畿北部、中国・四国、九州 北海道は太平洋側を中心に強い寒気の影響で、平地でも雪となるかもしれません。 気になる雪の量ですが、多くはないでしょう。 当初より雪雲がかかりにくい予想となったため、平地で積もる可能性は低く、 降ったとしても舞う程度となる見込み。
ただ、気温は0℃前後まで下がるので、路面凍結には要注意です。 その他の地域は雨に。 暖かく湿った空気の流れ込む九州では局地的に雷を伴って激しく降る所もありそうです。 ◆チャンスあるかも… 北海道日本海側・オホーツク海側、関東、近畿中南部 雲が多いものの、雨は降らず、雲の切れ間から見られるかもしれません。 近畿中南部は未明から雨が降り出すので、21時から24時頃までの観測がオススメです。 どの程度雲が切れてくれるのかは、正直なってみてからでないと分かりません。 ◆ばっちり見られそう 沖縄・奄美 前線から離れており、雨の心配は全くありません。 綺麗な星空が広がるでしょう。 今回のオリオン座流星群は、見られる地域よりも見られない地域のほうが 圧倒的に多くなってしまいそうですが、あまり気を落とさないでください。
ピークを過ぎたら一切流星が現れなくなるわけではありません。 2006年の場合は極大期に1時間あたり50〜100個程度の流星が観察され、 その後4日にわたって活動が活発な状況が続きました。
この大出現はダスト・トレイルと呼ばれる塵の塊に地球が突入したことが原因で、 かなり特殊な例と言えますが、そうでなくても毎年10月いっぱいまでは流星が現れます。
今週後半は全国的に晴れやすくなるので、今夜見られなかった方はぜひ。 また、11月から1月にかけては天体ショーが目白押しです。 毎年この時期になるとピークを迎えるのは… 11月 しし座流星群 12月 ふたご座流星群 1月 しぶんぎ座流星群 ふたご座流星群としぶんぎ座流星群は年間三大流星群とされており、見逃せません。 空気の透明度が高まる秋から冬。 天文ファンの方々にとっては楽しみな季節でしょう。 |
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きょう午前、北陸地方と東北南部、東北北部で梅雨明けの発表がありました。 日本付近は広く高気圧に覆われており、各地夏空が広がっています。 ただ、夏空は夏空でも暑さの質に変化が。 きのうまではジメッとした不快な暑さでしたが、きょうは比較的カラッとした快適な暑さになっています。 こうした変化のワケは、主役の高気圧がバトンタッチしたためです。 主役は、蒸し暑い空気をもつ太平洋高気圧から乾いた空気をもつ移動性高気圧へ。 東京の湿度は50%代まで下がっています。 さて、「湿度」と言えば星空観測も。 実は意外に思えるかもしれませんが、星空観測においては湿度も 重要になってくるのです。 私事ながらこの土曜日の夜は星空観測のために山の方へ行っていました。 なぜわざわざ遠出する必要があったのかと言うと、空が暗い場所の方が よく星が見えるからです。 都会の空は明るすぎて、まともに星が見えません... 私が目指したのは福島県は南会津(会津田島)です。 南会津の空はとにかく暗くて、まさに星空観測にはうってつけの場所。 あとは天気にさえ恵まれれば・・・。 土曜日はというと、所々に薄雲が広がっていたものの、観測に支障がでるほどの ものではなく、よく晴れてくれました。 これなら誰しもが満天の星空を期待するはずです。 私も期待に胸をふくらましながら、いざ車を降り、空を見上げてみました。 すると・・・ おかしい!!空は晴れているのに星はほとんど見えません。 最初は暗さに目が慣れていないだけかと思い、しばらく暗さに目を慣らしていても、 やはり見えない。 空は晴れ、暗さも十分なのになぜ見えないの? 少し考えてみたところ、湿度が原因であることが分かりました。 実際に測ったわけではありませんが、ムワッとした空気が体にまとわりつくような感じで、 かなりの高湿度だったようです。 湿度が高いということは、空気中の水蒸気が多いということでして、 その多くの水蒸気が星の光を遮ることにより、星がクリアに見えないというわけです。 晴れている日でもなんとなく遠くの景色が霞むことがあるのと同じですね。 こういう日は、星もあまり見えないと思った方が良いでしょう。 せっかくここまで来たのに、星を見ないまま帰るのはさすがにお金と時間の無駄。 そこで少しでも湿度の低い標高の高い場所へ行ってみることにしました。 目指したのは、群馬県と栃木県の県境にある金精峠です。 ここは日光市街地などの街明かりがあり、空の暗さは南会津にちょっぴり劣りますが、 それでも十分な暗さです。 峠の標高は2000メートルというだけあって、さすがに気温も湿度も低い。 気温は17℃で、南会津のような不快さは全くなく、むしろ肌寒いほどでした。 しかし、その代わりに見事な星空が広がっていました。 その星空がこちら キレイ・・・の一言に尽きます。 写真中央にボヤボヤとした雲のような筋が縦に走っていますが これは雲ではなく、天の川です。 星空はどれだけ眺めていても全く飽きることはありません。 午前0時に着き、このまま2時間、3時間でも居ようと考えていたのですが、 そうもいきませんでした。 と言いますのも、霧の襲来にあったからです。 気温が低い分、空気中に含んでいられる水蒸気の量も少なくなりますから、 霧の発生する可能性が高くなります。 霧は遅い時間帯になればなるほど濃くなる傾向があり、さすがに危険なので、 1時過ぎには撤収することにしました。 各地で梅雨が明け、これからは星空観測には向いています。 目玉となる天体ショーは何と言っても8月13日に極大を迎えるペルセウス座流星群でしょう。 観測にオススメなのは標高が高くて街明かりの届かない暗い場所です。 ただ、少し気になるのは今年のお盆は満月、あるいはそれに近い状態で ほぼ一晩中空が月明かりで明るいということ。 如何にして月明かりを避けるかがポイントになりそうです。 |
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さよなら、アイソン彗星… 非常に残念です… アイソン彗星は、金星(マイナス4等星)より さらに明るいマイナス6等星級の明るさで、
尾を長く引いた「世紀の大彗星」と考えられていました。
期待を寄せた天文ファンも多いことでしょう。 ところが、残念なことに彗星は29日頃に 太陽に最接近した際、バラバラになってしまいました。
NASAの観測によれば、接近前までは直径5キロあった大きさが、
崩壊したことにより直径100メートルの小さな破片に
分かれたとみられています。 このようなことを予想していた研究者はほとんどおらず、 極めて異例の事態なのです。 それだけにショックも大きい… 崩壊した原因のひとつには「ちりの少なさ」があります。 彗星は、細かなちりが水やガスで固まった「汚れた雪玉」で出来ています。 このちりが少ないと、核が崩れやすくなります。 アイソン彗星の場合、通常の彗星に比べてちりの割合は半分以下とのことですから、 太陽の熱等に耐えきれなかった可能性が高いとみられます。 そもそもアイソン彗星とは一体何者なのでしょうか。 彼の年齢は推定45億歳(太陽系が誕生した際に残った物質か?)、 出身地はオールトの雲と考えられています。 ※オールトの雲とは? 太陽系を球状に取り囲んでいるとされる、天体群。 現在のところ実際に観測されたことはなく、仮説にすぎません。 そんな未知の所を、地球に向かってなんと数百万年前に出発したのです。 このころの地球の地質年代は第三紀鮮新世にあたり、 人類はまだ猿人の段階、直立二足歩行を始めていました。 なんとスケールの大きな話なのでしょうか。 人類なんてちっぽけな存在です… さらに、もっと大きな話では、誰もが一度は考えたことのある、 宇宙の果てはどうなっているのか。 よく言われているのは宇宙空間は例えるならゴム風船であること。 光速の何十倍という凄まじい速度で今なお膨張し続けているのです。 ビッグバンはご存知のとおり137億年前に起りました。 しかし、だからと言って137億光年先が宇宙の果てとはなりません。 光は137億年かけてこちらに向かってくることになりますが、 その間にも宇宙は膨張を続けています。 その結果、137億光年先のものも、どんどんと離れていくのです。 宇宙膨張に関する宇宙論の式を使えば、 それは今では465億光年先にある、と考えることができます。 じゃあ、その先はどうなっているの? 考えれば考えるほど、よく分からなくなってしまいますね。 あの真っ暗な空間が果てしなく続いていると思うと、恐怖さえ覚えます。 さて、話をもとに戻します。 アイソン彗星はちりとなってしまい、 明るさは相当失われました。
天の川がはっきり見れる場所でも、 見れるか見れないか微妙なほどです。
しかし、それとは別にラブジョイ彗星が見頃を迎えています。 夜明け前の東の空で明るく輝き、 都市部でも双眼鏡を使えば見ることができます。
アイソン彗星ほど明るくはないものの、 地球と金星の間を通過したのち
もう2度と戻ってくることはなく、
かなり希少価値は高いです。 ぜひ早起きして、見てみましょう。 |
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きのうも東北〜西日本にかけては猛烈な暑さに。 甲府市と四万十市では2日連続の40℃超え。 猛暑日地点数は297にも及びました。 きょうはアメダス地点で40℃を超える可能性は低いものの、 引き続き体温並みの暑さとなるでしょう。
なお、ここで「アメダス地点では」と限定的な書き方をしたのは、 露場と街中とで気温がだいぶ異なるためです。
露場が35℃を超えていたら街中は確実に40℃を超えています。 ですから、きょうもきのうと暑さは ほとんど変わらないと考えておいたほうが良いでしょう。
さて、このような連日の厳しい暑さと戦う私たちに 天からのご褒美があります。
今夜から13日明け方にかけて
ペルセウス座流星群がピークを迎えるのです。
毎年8月12日頃にピークを迎える流星群として有名ですが、 そもそもなぜ毎年特定の時期になると現れるのでしょうか?
流れ星の素は彗星がまき散らす塵であると考えられています。 彗星も地球も太陽のまわりを ある決まった周期でまわっていますから、
彗星の軌道と地球の軌道が交わっていれば、
その時期も毎年同じはずです。
彗星の軌道と地球の軌道と交わるというのは 地球が流れ星の素がたくさんある場所に
飛び込むのと同じことでして、
地球ではたくさんの流れ星が観測できるわけです。
また、地球からでは星空のある一点(放射点とも言います)から 流れ星が飛び出すように見え、
一般には放射点のある星座の名前をとって
「○○座流星群」と呼んでいます。
ペルセウス座流星群の場合は、 毎年8月12日頃にスイフト・タットル彗星が
まき散らした塵の中に飛び込んで、
ペルセウス座γ星付近を放射点とします。
今年は最高の条件で観測できそうです。 特に観測に適した以下の3つの条件が そろう13日午前3時頃が狙い目でしょう。
1 流星群の活動が最も活発になる(ピークの中のさらにピーク) 2 放射点の高度が高い →放射点が地平線付近にあると、
塵が大気に斜めに飛び込むため、流れ星が少なくなる
3 月明かりがまったくない
→月が昇っていると月明かりで空全体が明るくなってしまい、 暗い流れ星は見えなくなる
山の中など光害がない所では1時間に60個程度は見られるでしょう。 ただ、ここまで条件が良くても星空そのものが見えなければ意味がありません。 そこで13日未明の天気分布をもとに 北海道〜南西諸島を「難しそう」「チャンスあり」「ハッキリ見える」に分けてみました。
・難しそうな地域 北海道、東北日本海側、先島諸島 厚い雲に覆われるでしょう。 北海道東部や先島諸島では雨の降る所もある見込みです。 ・チャンスありの地域 東北太平洋側、北陸、関東甲信 天気分布予報では曇りとなっていますが、さほど雲は分厚くありません。 雲の切れ間から見られる可能性はあるでしょう。 ただ、地域によって雲が切れていたりそうでなかったりするので、 現時点では、なってみてからでないと分からない状況です。
・はっきり見える地域 東海、西日本、奄美、沖縄本島 少し雲の出る所があるかもしれませんが、 影響はほとんどないでしょう。
光害がなければ満天の星空の下で観測できそうです。 最後に観測のポイントをいくつか。 ○肉眼で行ってください。 望遠鏡や双眼鏡を使うと視野を狭めてしまいます。 ○寝そべったほうが楽 立っていると空を見上げる必要があるので、首を痛めてしまいます。 レジャーシートなどを敷いて寝そべるととても楽です。 この時、場所には注意してくださいね。 人や車の往来がある道端などは大変危険です。 ○虫除け、熱中症対策を 関東から西では概ね今夜も25℃以上の熱帯夜。 熱中症の恐れがないわけではないですから、 手元に冷たいドリンクがあると良いでしょう。
今年ほど良い条件がそろうことはなかなかありません。 星に興味のある方も、そうでない方もぜひ星空を見上げてみてください。 |


