気象部屋

"Do Your Best and It Must Be First Class" 〜最善を尽くし一流たるべし〜

気象(その他)

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突然ですが、皆さんはもう蚊に刺されましたか?

私はさっそくやられました(笑)
腕と足の裏を1箇所ずつ。
経験したことがある方ならきっとお分かりだろうと思いますが、
足の裏を刺されると強烈な痒みに襲われます。
その理由は、足の裏は多くの集中していて強い痒みを感じやすいためだそうで、
また皮膚が厚く掻いても掻いてもちっとも痒みが収まらないんです。


今年は例年よりも早い時期から蚊の活動が活発になっている気がします。
蚊の種類により異なりますが、一般的にヒトスジシマカは気温15℃以上で吸血を始め、
25〜30℃で最も吸血活動が活発になると言われています。
というわけで東京におけるこれまでの気温を調べてみると・・・
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先月27日に今年初めて夏日を記録した後も夏日が14回ありました。
どうりで元気いっぱいなわけです。
蚊は逆に暑すぎると、木陰などでじっとしていることが多く、
人間と同じように蚊もおそらく今が一年のうちで最も快適だと感じているはずです。



ちなみに、全ての蚊がヒトの血を吸うのかというと、そうではないようなんです。
血を吸うのは交尾後のメスのみ。
オスや交尾前のメスは主に花や果物など植物の汁を吸って生きています。
蚊の寿命は1〜2ヶ月と言われており、そのうちの交尾後というわけですから、
ごくごく限られたものしか血を吸いません。
吸血鬼のイメージが強い蚊ですが、実際は単なる甘い物好きだったんですね。






すでに刺された方もまだそうでない方も今年は早いうちから
蚊の対策をしっかりとしておいたほうが良さそうです。

いよいよかといった感じです。
今月11日のエルニーニョ監視速報で
「エルニーニョ現象が発生しているとみられる」との発表がありました。


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4月の海面水温平年偏差は、太平洋中部から東部で高く、太平洋西部で低くなっています。
これは熱帯域を東から西へ流れる貿易風が弱まり東部の暖水が西に移動しないためで、
エルニーニョ現象発生時の典型的分布と言えます。

そして海面水温が高い所で発生するものと言えば台風。
今年はその台風に特徴があります。

2号、3号、4号、5号が発生したのは東経150〜170度の間で、
台風が発生しやすいとされている領域からは東にずれています。
また、1号と6号は東経150度より西側ではあるものの、北緯10度より少し南で発生しました。

このように例年より南から南東に台風の発生位置がずれるのもエルニーニョ現象の特徴になります。

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そして台風7号が現在進んでいるのもトラック諸島近海で、だいぶ東側です。
今後は発達しながら西へ進んで、来週前半には向きを北寄りに変えて
小笠原諸島に接近する恐れがあります。


台風の発生位置が東にずれると、長い間海水温の高い領域を進むことになり、
勢力の強い台風が本州にも近づきやすくなります。
この7号が本州に直接的な影響を及ぼすことはなさそうですが、夏から秋にかけては注意が必要です。

5月9日は・・・

きょう5月9日は「アイスクリームの日」です。
というわけで、きょうはアイスクリームにまつわるお話を。





日本人で最初にアイスクリームを食べたのは誰だかご存知でしょうか?
時は江戸末期、開国してまだ間もない頃に咸臨丸で渡米していた徳川幕府一行が
最初に食べたとされています。
当時の日記には
「珍しきものあり。氷を色々に染め、物の形を作り、是を出す。味は至って甘く、口中に入るるに
忽ち溶けて、誠に美味なり。之をアイスクリンといふ」
と初めて味わったときの驚きが記されています。

その後、明治に入り、1869(明治2)年に町田房蔵という人物が横浜・馬車道で
生乳、砂糖、卵黄を原料とする「あいすくいりん」を製造、販売し、少しずつ浸透していきました。
しかし、驚きなのはその値段。
なんと一人前が2分、現代の価値で8000円もするのです。
今とは違ってなかなか民衆が買えるような代物ではなかったんですね。



そして、それからおよそ100年がたった1964(昭和39)年5月9日、
東京アイスクリーム協会(現在の日本アイスクリーム協会)が、オリンピック開催年かつ連休明けという
こともあり消費拡大を図って、記念事業を行い、諸施設にアイスクリームのプレゼントをしました。
これが「アイスクリームの日」の由来です。





ところで、アイスに関する興味深いデータがあります。
日本アイスクリーム協会によると、1世帯あたりの年間アイスクリーム支出金額が
全国で最も多いのはなぜか金沢市なんです。
https://www.icecream.or.jp/data/expenditures.html
やはりこれには気候が大きく関係しているのではないかと思います。
金沢の夏は暑いです。
8月上旬の平均最高気温は31.3℃で、これは東京とほとんど変わりません。
フェーン現象による突発的な暑さにもたびたび見舞われます。
一方、冬は雪もたくさん降って寒さ厳しいです。
ただ、そんな時にもコタツに入ってぬくぬくしながらアイスを頬張る・・・
なんてことが多いのではないでしょうか。

また、金沢市民は甘いものが大好きだとも聞いたことがあります。
確かに街中を歩いていると、至るところに和菓子屋が・・・。
実際のところどうなんでしょうかね。
金沢の方、いましたら教えてください!

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さて、きょう日中はほぼ全国的に曇りや雨の天気となったため暑さ控えめでした。
関東から西でも20℃前後。
アイスクリームが食べたいと思うようになるのは、一般的に気温25℃以上と言われており、
ちょっと低めかなという気もしますが、それでも湿度が高めなので、おいしくいただけるのではないでしょうか、

あすは高気圧に覆われてぐっと気温が上がります。
関東から西では25℃以上の夏日になる所が多く、アイスクリームが一層おいしく感じられるでしょう。


ハリケーン「Isis」

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(本文とは関係ありません)

突然ですが・・・

「Isis」

このアルファベット4文字を見て何を思い浮かべるでしょうか。
実はこれ、北東太平洋で発生する熱帯低気圧「ハリケーン」に付けられる呼び名で、
古代エジプトの豊穣の女神「イシス」の意味をもちます。

しかし、困ったことにアレと綴りが同じなんですよね。。。
そう、アレとは過激派組織「イスラム国」の略称「ISIS」。
世界気象機関(WMO)は来年発生するハリケーンに「Isis」を付ける予定でいましたが、
綴りの問題でリストから除外したそうです。





さて、ハリケーンと同じように台風にも名前がつけられています。
台風委員会に加盟する14の国や地域が10個ずつ提案した、合わせて140個にも
及ぶ名前(アジア名)が存在していて、それぞれの台風に割りあてられています。
日本では○○号と言うように番号を用いているためあまり馴染みはありませんが、
多くの国ではむしろアジア名を用いるのが一般的です。

ただ、そのアジア名にもやはり引退して、もう使われなくなったものがあります。
その主な理由としては顕著な被害をもたらしたから。
これまでに27個のアジア名が廃止されており、新たな名称に変更されたりしています。
たとえば、近年廃止されたものは、
去年7月にフィリピンや中国南部に甚大な被害をもたらした「ラマスーン」(平成26年台風9号)や
一昨年11月にフィリピンに甚大な被害をもたらした「ハイエン」(平成25年台風30号)
など。


私としては人々の記憶にとどめるためにも残しておいた方が良いのではと思ったりもします。
しかし、アジア名は同じものが何度も使われるため、廃止して今後二度と使われないと
保証することにより、異なる年の同じ複数のアジア名の中からどの年のものなのか特定できなくなる
という事態を回避する目的があるそうです。



2009年以降は毎年何かしらのアジア名が引退しています。
今年こそは引退がない(=甚大な被害が出ない)ことを祈るばかりです。





受け手も大事

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(広島空港 グーグルマップより)

おとといの夜、広島空港で韓国・仁川発のアシアナ機が着陸に失敗する事故がありました。
まだ事故の原因ははっきりとしたわけではありませんが、急に濃くなった霧が原因なのではないかという
見方も強まっています。

広島空港は山を切り開いて造られた空港で、標高が300メートルと高いため、霧が発生しやすいです。
これまでにも濃い霧の影響で着陸できず、別の空港に着陸したり引き返したりする
事態がたびたびあったそうです。
そこで、6年前に「カテゴリーⅢB」と呼ばれる精度の高い計器着陸装置(ILS)が設置されました。
「カテゴリーⅢB」は霧などで視程が50メートルほどに低下しても安全に滑走路へ誘導してくれる設備で、
日本では広島空港以外には成田空港や新千歳空港、釧路空港などにも設置されています。



ただ、こんな素晴らしい設備が導入されても、すべての航空機が着陸できるわけではありません。
利用するためには航空機が「カテゴリーⅢB」に対応していること、そして万一装置に異常が発生した場合に
緊急対応が必要とされる可能性があるため、パイロットも「カテゴリーⅢB」の資格を有していることが
絶対条件となるのです。
困ったことに、膨大なお金をかけて設備を導入しても、航空機が未対応、あるいはパイロットが無資格だと、
意味がなくなってしまうわけです。

発し手と受け手のキャッチボールがうまくいかない。

このことは気象の世界でも通ずるのではないでしょうか。
防災意識を高めてもらったり予報の精度を上げようとする目的で、
気象庁は新たなシステムの運用を始めています。
たとえば、一昨年の「特別警報」、昨年の「高解像度降水ナウキャスト」、そして今年夏からは
「ひまわり8号」の運用も本格化。
でも、これらをきちんと理解できているか方ってかなり少ないのではないかと思います。
特別警報が発令されているのにきちんと理解できていないせいでサラッと流してしまっては
重大な災害に巻き込まれるかもしれないし、高解像度降水ナウキャストを利用しないのは勿体なさすぎる。
本格的な雨のシーズンを迎える前に、特別警報とは?高解像度降水ナウキャストとは?もう一度
見直していただければと思います。

特別警報について
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/
高解像度降水ナウキャストについて
http://www.jma.go.jp/jma/press/1407/25b/highresorad_140725.html

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さて、強い上空寒気の影響で、今夜は西日本で、あすは東日本で大気の状態が不安定となり、
あちらこちらで雷雨や突風、降ひょうの可能性があります。
雷雲の動向を知るために、高解像度ナウキャストが活躍しそうですね。
http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/

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