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南米チリ北部では先月末以降まとまった雨となっており、歴史的な大洪水に見舞われました。 アントフォガスタという都市では1日で20ミリの雨が降ったそうです。 我々日本に住んでいる者からすると、たったの20ミリ?と思うかもしれませんが、チリ北部は世界有数の 乾燥帯で年間降水量は10ミリにも満たないような場所。 ですから、20ミリというのは2年以上分に相当する雨量で、たいへんな大雨なのです。 甚大な被害が出てしまうのも無理はありません。 この大雨被害、地球の裏側で起こった出来事なのだと見過ごすわけにはいきません。 というのも、世界レベルで異常気象をもたらすエルニーニョ現象が顕著になると、 チリなど南米で大雨に見舞われる傾向があるからです。 南米大陸西岸にはペルー海流と呼ばれる寒流が流れており、この寒流の影響を受けて チリ北部などは乾燥した気候となっています。 ところが、エルニーニョ現象が発生すると、寒流が弱まって、普段雨の降らない地域でも 雨が降りやすくなってしまうのです。 20世紀最大規模のエルニーニョ現象が起きた1997−1998年は、チリやアルゼンチン、ブラジル南部で 洪水や土砂崩れが多発し、数万人が被災したとの報告があります。 また、日本でも1998年冬は全国的に気温が高くなおかつ太平洋側では雨(雪)が多いというように まさにエルニーニョ現象発生時に現れる典型的な天候となりました。 先月発表のエルニーニョ監視速報では 「今後、平常の状態が続く可能性もあるが、 夏までに再びエルニーニョ現象が発生する可能性の方がより高い。」 との記述が見られます。 もしかすると、今回の大雨はエルニーニョ現象へ少しずつ移行しつつあることを 知らせるサインなのかもしれません。 今年から来年にかけては冷夏や暖冬となる可能性があり、注意が必要になりそうです。 |
気象(その他)
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台湾滞在3日目のきのうは、南部の高雄まで足を伸ばしました。 やはり高雄と台北はまた違いますね。 まず、最大の違いは気候かと思います。 台湾本島には北回帰線が通っていて、それを境にして亜熱帯と熱帯の気候に分かれています。 高雄は熱帯気候に属していて、冬場でも気温が高いです。 きのうも正午前の時点で気温が30℃に達していました。 ただ、海からの涼しい風が入るせいか耐え切れない暑さというわけではありません。 一方、台北は亜熱帯気候。 高雄に比べると気温は若干低めになりますが、 まわりが山に囲まれた盆地のような地形をしているそうです。
そのため、海風が入りづらく、個人的には高雄以上に暑く感じられました。 また、街の雰囲気もだいぶ異なります。 高雄は南国的でエキゾチックな香りがぷんぷんします。 台北に次ぐ第二の都市でありながらも、道が網の目状に通って きちんと整備されているために、台北とは違い深刻な渋滞がほとんど発生しないそうです。
台北から高雄までは台湾高速鉄道(台湾新幹線)で2時間弱。 日帰り観光が可能です。 ちなみに、台湾新幹線の車両は、東海道新幹線「のぞみ」がベースとなっています。 もちろん日本製。 新幹線に限らず日本製品は壊れにくいという理由で台湾でも大人気なのだそうです。 |
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このところ台湾は深刻な水不足に悩まされているそうです。
台湾といえば、日本列島に雨を降らせる低気圧が多く発生する場所でもあります。 南岸低気圧のことを「台湾坊主」と昔はよく言ったものですが、 これは低気圧が発生する時の等圧線が北へ盛り上がった様子が、
あたかも坊主に似ていることからこう呼ばれていました(下図参照)。
しかし、この春はその南岸低気圧の発生位置がずれていることで、台湾に恵みの雨が降りません。 そのため、来週から桃園市や新北市などで時間指定断水が行われるそうです。 気になる台湾の今後の天気ですが、どうも今週末以降は雨が降りやすくなりそうなんです。 南海上の台風4号から非常に湿った空気が入るため、まとまった雨になるかもしれません。 被害が出ないくらいのほどほどの雨が降ることを祈っています。 ここからは余談ですが・・・ 私事ながら、キュウフンに行きました。 ジブリ「千と千尋の神隠し」のモデルとなった場所だそうです。 雰囲気等似ていますかね? ここは「雨の街」と呼ばれるくらい雨が多いそうですが、お天気に恵まれました。 |
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(台北101から臨む台北市内)
私事ながら、きのうから台湾(台北)に来ています。 北部が亜熱帯気候、南部が熱帯気候の台湾。 それだけに蒸し暑い! 3月でも気温は27℃前後まで上がります。 ただ、そんな台湾でも実は雪の降る場所があるんです。 どこだと思いますか? 正解は・・・山の上です! 台湾の中央から東部には高い山々が連なっており、最高峰は玉山(3952メートル)。 玉山山頂には観測所があって、しばしば雪が観測されます。 たとえ低緯度でもこれだけ高い山であれば雪になり得るんですね。 つい先日も雪が降って、積もったそうです。 ちなみに、台湾は1895(明治28)年から1945(昭和20)年までの間は 日本の領土となっていました。
そのため、日本一高い山は富士山…ではなく玉山だったのです。 日本統治時代の玉山の呼び名は「新しい日本の最高峰」ということで「新高山」でした。 有名な真珠湾攻撃(1941年12月8日)の始まりを告げる 暗号電報「ニイタカヤマノボレ一二◯八」の「ニイタカヤマ」とはまさにこの新高山です。
去年の2月には中華民国山岳協定と日本富士山協定によって 玉山と富士山の友好山提携が締結されています。
玉山で雪が降るということは・・・ もし沖縄に標高の高い山がそびえていれば、そこでもしょっちゅう雪が降ることになります。 沖縄に雪というニュースが当たり前のようになって、違和感を覚えなくなるかもしれませんね。 |
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(銚子市ホームページより)
私事ながら、先日、千葉県の銚子に行く機会がありました。 関東最東端に位置し、三方向を海に囲まれる銚子。 沖合では黒潮と親潮がぶつかり合っており、 一年を通して温暖多湿かつ夏冬の気温差が小さくなっています。
この気候のおかげで実はある良質なものが生まれるんです。 そのあるものとは・・・醤油です。 気温が高すぎず低すぎない、そして湿気が多いという環境は、 醤油造りに欠かせない麹菌や酵母など微生物が生育するのに適しています。
また、水運にも恵まれています。 銚子は利根川や江戸川に接し、物資を輸送するのには大変好都合。 江戸から醤油の原料となる穀物や塩を集荷する、 そして出来上がった醤油をまた江戸へ輸送する、そのために川はなくてはならない存在なのです。
江戸時代、利根川は高瀬船と呼ばれるタイプの日本最大級の大型輸送船が行き交っていました。 高瀬船は川の浅瀬に対応できるよう、特殊な構造をしていて、軽くてしなやかだったそうです。 そして銚子に来たら、絶対にこれは外せません! 銚子名物「ぬれせんべい」です。 「ぬれせんべい」は普通のせんべいとは違って乾燥させず、 生地を焼いた直後の熱いうちに醤油をつけます。
そのため、普通のせんべいにはないしっとりとした歯ざわりと 濃厚な醤油味を楽しむことができるわけです。
ぬれ煎餅は地元を走るローカル線・銚子電鉄(銚子〜外川)の一部の駅でも売られています。 この銚子電鉄は10年ほど前まで赤字続きで廃線の危機に直面しましたが、 ある時ぬれ煎餅を販売したところ飛ぶように売れて、見事廃線の危機を乗り越えました。
ぬれ煎餅は地元のローカル線を守った、まさに救世主のような存在なんですね。 さて、きょうも関東各地気温がぐっと上がります。 各地ともに日中の最高気温は20℃を超える見込みで、熊谷は23℃と汗ばむ陽気に。 ただし、そんななか銚子は15℃と際立って低いです。 これはなぜかというと、海からの冷たい風が入るため。 温暖な気候とはいえど、この時期は海の水温が1年の中で一番低く、海風の影響が特に強く現れます。 銚子が他の地域より日中の気温が5℃以上低いなんてことも珍しくありません。 銚子に遊びに行く予定のある方、特にこの時期は服装に十分注意してください。 私が行った時も気温は20℃近くまでありましたが、 海岸線は風が強く吹いていたため寒く感じられました。
気温が高くても、風を通しにくい服装がオススメです。
(犬吠埼より はるか向こうはアメリカ?) |


