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(都内の某公園) デング熱の感染拡大が止まりません。 感染者は、きのうまでに18都道府県116人に上っています。 デング熱は人から人へはうつらず、ヒトスジシマカという蚊を媒介することでうつります。 このヒトスジシマカは、もともと東南アジアを起源とするやぶ蚊で、 日本には生息していませんでした。 いつ入ってきたのか定かではありませんが、大正時代には既に 東京や福岡で分布していたという記録が残っています。 全国的調査が行われたのはそれからおよそ40年後の1950年。 当時の調査では栃木県が分布北限と考えられていました。 さらにその後1958年に仙台で初めて確認されて以降、東北各都市に 広がり、2000年には秋田で、4年前の2010年にはついに青森・八戸でも初めて確認されました。 こうしたヒトスジシマカの分布域拡大の要因は、交通網が発達し蚊が北の方まで 運ばれやすくなったこと、そして都市化に伴い気温が上昇したことなどがあげられるようです。 こうなると北海道上陸も時間の問題かもしれません。 ヒトスジシマカをはじめ多くの蚊は、気温15℃になると吸血をはじめ、 25〜30℃で最も活動が活発になります。 意外かもしれませんが、気温が高いからといって活発とは限らないんです。 気温が30℃以上となる真夏の昼間は木陰などでじっと休んでいることが多いようです。 今夏も猛暑となった関東ですが、蚊にそれほど刺されなかったという方も 少なくないのではないでしょうか。 危険なのは真夏よりもむしろ今頃なのかもしれません。 東京のこの時期の気温は、朝晩20℃前後、日中は25℃を少し超えるくらい。 蚊にとっては一日を通して過ごしやすい=活動しやすいということになります。 では、一体いつまで注意が必要なのか? これから気温は下がる一方なので、活動のピークは越えますが、 まだまだ油断はできません。 東京で1日の平気気温が15℃を下回るようになるのは平年ですと11月7日。 この頃になると朝晩は寒いほどで蚊はほとんど活動しないでしょうが、 まだ日中は20℃近くまで上がります。 あと2ヶ月弱ほどは注意が必要と言えるでしょう。 ただし・・・ 都心には地下の駐車場や地下鉄の排気口など 冬場でも暖かい場所が数多くあります。 そういった場所では11月中旬以降も生息を続ける可能性が。 念のため冬にかけても要注意です。 蚊に刺されないようにするためには、 ①何より大切なのは肌の露出を減らすこと 長袖・長ズボンを着用し、靴下・靴を履く。 ②服は黒色よりも白色など明るめのものを 蚊は白黒でものを見ているので、黒や紺など暗めの色に寄ってきます。 ③蚊の多くいる藪から4〜5メートル離れる 蚊は4〜5メートルの距離まで近づくまでは人に気づきません。 ④発生源を作らない 蚊の幼虫(ボウフラ)は、ちょっとした水たまりがあるだけで発生します。 なので、バケツの水など庭先の水たまりを可能な限りなくしましょう。 デング熱などの感染症が社会問題となっているシンガポールでは バケツに水を溜めてはならない、という変わった法律があるそうです。 日本では何もそこまでする必要はないと思いますが(笑) ちなみに、写真は都内のある公園です(代々木公園や新宿中央公園ではない)。 園内は木が生い茂り、風情豊かな池もあって、まさに近隣住民の憩いの場。 しかし、その池がボウフラの発生源にもなりかねません。 こういった公園に入る際には必ず蚊に刺されないよう対策を行ってください。 |
気象(その他)
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1週間以上遅れましたが、私ごとながら22日から23日にかけて鳥取県に行っていました。 鳥取県といえば、言わずと知れた二十世紀梨の一大産地ですよね。 お土産屋には二十世紀梨を使ったお菓子等がたくさん置いてありました (私は写真の通りゴーフレットとゼリーを購入)。 でも、一体なぜ鳥取で二十世紀梨がこれほどまでに有名になったのでしょうか。 実は、もともと二十世紀梨が誕生したのは鳥取ではありませんでした。 発祥は、意外なことに鳥取からは遠く離れた千葉県松戸市です。 1888(明治21)年、松戸市に住む松戸覚之助という13歳の少年が 偶然にも親戚の家の裏庭にあるゴミ捨て場で小さな梨の木が生えているのを見つけました。 そして彼は、父が経営する梨園にその木を植え替えてみたところ、 10年経って実がなり、食べてみるととんでもない美味しさ! これまでの梨に比べて芯が小さく、果肉が多く、色は乳白色、口の中でジュワっと広がる 心地よい甘味と水分があり、文句なしだったそうです(梨だけに?笑)。 ※二十世紀梨の名前の由来 松戸で偶然見つかった梨に「二十世紀梨」という名前を付けたのは渡瀬寅次郎という人物。 渡瀬寅次郎は日本最初の農学士で、札幌農学校でクラーク博士の教えを受けていました。 「二十世紀になったら梨の王様になるだろう」と願いを込めて命名したそうです。 その後、梨は見事に期待に応えてくれて、全国へと広まりました。 1904年(明治37)年には、北脇永治という人物が松戸覚之助から苗木10本を購入し 鳥取県に導入しました。 これが鳥取県の梨栽培の始まりです。 とてもおいしい二十世紀梨ですが、ひとつ問題があって、それは黒斑病に弱いということ。 他にも愛知県や静岡県、愛媛県などでも二十世紀梨が普及したのですが これらの県では黒斑病との戦いに負けて栽培を断念してしまいました。 しかし、鳥取県では紙の袋を梨の実にかぶせて黒斑病による落果を防ぐという技術を 導入するなど生産者や農業団体、行政などが三位一体となり努力をしたことで、 見事に黒斑病を克服したのでした! また、鳥取県は気候の面から二十世紀梨の栽培に適しています。 露木の雨が少なく、台風の直撃もほとんどない。 冬は寒すぎず夏は暑すぎない。 今や全国の生産量の半分を占める日本一の二十世紀梨の産地・鳥取県。 その背景には、偶然の発見、たくさんの人の努力や諦めない精神、そして 最適な気候といった様々な要素の重なり合いがあったのですね。 そのことを思ってお菓子をおいしく頂きたいと思います。 最後におまけ 日本海です。キレイですね〜。 |
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昨年2013年8月30日に特別警報の運用が始まり、きょうで1年が経ちました。 特別警報とは、警報の基準をはるかに上回り、数十年に一度の災害の 起こる恐れが高まった際に発表されるものです。 この1年で特別警報が発表されたのは3事例ありました。 昨年9月、京都府、福井県、滋賀県に「大雨特別警報」、今年7月、沖縄本島と 宮古島に「大雨・波浪・暴風・高潮特別警報」、そして今月、三重県「大雨特別警報」。 しかし、これら以外にも特別警報が発表されてもおかしくない状況であったにもかかわらず、 発表されなかった事例もありました。 見えてきた特別警報の課題とは一体何なのでしょうか? (1)対応できない局地的豪雨 昨年10月の伊豆大島豪雨と今回の広島豪雨、ともに50年に一度クラスの 大雨になっていたものの、特別警報は発表されませんでした。 これは、大雨特別警報の発表基準のひとつ「50年に一度の値を超過した格子が 府県程度の広がりをもつ」に該当しなかったためです。 府県程度の広がりとは、まさに文面通りその府県の広い範囲にわたっていること。 つまり、市町村単位で50年に一度クラスの大雨になっていてもダメなんです。 特に海に囲まれた島嶼部では周囲(海上)に観測点がなく、府県程度の広がりとは ならないこともしばしば。 そこで島嶼部にはこんな措置がとられています。 たとえ周辺地域がそうでなくても、ある島のみで局地的に50年に一度クラスの大雨に 見舞われた場合、 ・気象台長等からその市町村長に直接連絡し、危険感を自治体と共有する ・府県気象情報に、たとえば「○○島で50年に一度の記録的な大雨となっている所があります」と いった形で、住民の方々にも危険感を伝える 局地的豪雨が予測できない以上、特別警報の対象を市町村単位に絞ることも難しいのが現状。 特別警報がすべてと考えるのではなく、記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報など 他の情報にも注意を払うことが大切だと思います。 (2)想定外?太平洋側の豪雪 今年の2月14日から15日にかけて関東甲信で歴史的な大雪となり、 甲府で114センチ、前橋で73センチ、熊谷で62センチ、東京都心で27センチの 積雪を記録しました。 府県程度の広がり(というより地方程度の広がりとでもいうべきか?)かつ、 内陸部中心に50年に一度の値の2倍以上に達する積雪であったにもかかわらず、 特別警報は発表されませんでした。 これは、大雪特別警報の発表基準のひとつ「警報級の降雪が丸1日以上降り続く」に 該当しなかったためです。 でも、よく考えてみると、太平洋側で雪が丸1日以上降り続くこと自体まずないんですよね。 ましてや警報級の雪なんて・・・。 主に日本海側の降雪は冬型気圧配置で、太平洋側の降雪は南岸低気圧。 確かに日本海側なら冬型が持続すれば警報級の雪が数日続くことはあるでしょうが、 太平洋側は南岸低気圧が通過したら降雪は終了、数日降り続けることはありません。 滅多にないことだからこその特別警報なのかもしれません。 しかし、いくらなんでも降雪のメカニズムが大きく異なる日本海側と太平洋側で 基準を一律に設定するのは無理があるように感じます。 太平洋側向けに新たな発表基準を設ける必要もありそうです。 たとえば、「降り続く」にこだわらないとか。 特に雪に不慣れな太平洋側の場合、「時間」よりも「量」だと思います。 たとえ短時間であっても量が多ければ社会への影響は大きいのです。 (3)低い認知度 気象庁は昨年11月21〜24日にかけて日本全国に在住の20歳を対象に 特別警報の認知度等に関する調査を行い、その結果を今年3月28日に発表しました。 それによると、「特別警報」という言葉を見たこと・聞いたことのある人の割合は62.3%。 また、特別警報を「重大の災害の起こる恐れが著しく大きいことを警告する情報」と理解していた 人の割合は41.3%という結果だったそうです。※サンプル数は2800 この数値が大きいと感じるか小さいと人それぞれでしょうが、私はけっして多くはないと思います。 4割の人が見たこと聞いたことすらない・・・ 見たこと聞いたことはあっても正しく理解できていない人が少なからずいる・・・ 情報を出す側が被害を食い止めるためにどんなに頑張っていても、情報を受ける側が 全くの無知では意味がありません。 情報を受ける側にもきちんと使命があって、それは特別警報のみならず様々な情報の 意味を正しく理解することなのではないでしょうか。 見えてきた様々な課題。今後が期待されるところです。 |
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サンゴ礁があるのは何も沖縄だけではありません。
上の写真、サンゴ礁が広がっていて、そこを色とりどりの熱帯魚が 泳ぎ回る光景・・・沖縄などによくありそうです。 でも、実はこれは沖縄の海ではなく、四国の海なのです。 私ごとながらお盆休みを利用して愛媛、高知方面へ旅行へ行きまして、 当初の予定ではきのうまでに紹介した江川崎や四国カルスト周辺を巡るだけに 留めるはずだったのですが、少し物足りなさを感じたので、急遽高知の沿岸部まで 足をのばしてしまいました。 高知の沿岸部とはいっても、私が行ったのは四国の最南端・土佐清水市です。 土佐清水には日本で初めて海中国定公園に指定された竜串海中公園があります。 ここではスキューバーダイビングなどをしなくても様々な方法で海の中の様子を 観察することができます。 その方法とは以下の3つ ①海中展望船に乗る ②グラスボートに乗る ③足摺海底館に入る 私がチョイスしたのは海中展望船です。 半潜水型の船となっているので、横から海の中を様子を観察することができ、 まさに海中散歩の気分を味わえます。 その海中展望船に乗って撮影した写真が先に載せたものとなります。 ただ、船長さんのお話によると、このところ海の水は濁っているそうです。 原因は先日の記録的な大雨にあり、増水した川から落ち葉などのゴミが 大量に流れ出しているそうです。 そもそもなぜ土佐清水の海にはサンゴ礁があるのか? それは黒潮が接岸するためです。 サンゴに適した水温というのは18〜30℃で、黒潮の本流は 冬場でも常に20℃程度あります。 サンゴにとっては1年を通して居心地が良いわけですね。 また、この黒潮の影響で土佐清水の気候は温暖です。 冬場の平均気温はおよそ10℃で、東京に比べると3℃も高くなっています。 なお、海中展望船ならびにグラスボートは、揺れることが予想されます。 私が乗った時も、まともに立っていられないほど激しく揺れました。 船に弱い方は、足摺海底館をオススメします。 竜串海中公園
http://www.shimizu-kankou.com/tatsukushi/ さて、土佐清水に行ったのならぜひ寄りたいのがココ! 足摺岬です。 断崖の上に展望台があり、太平洋を一望できます。 荒々しい太平洋の波が崖下に打ち付ける光景は見もの。 しかし、この光景、足摺岬に行ったことがない方でもどこかで見覚えがありませんか? そう、台風中継です。 台風が接近している時の実況中継もこのアングルなんですね。 なるほど。 台風中継で活躍しているのは、このカメラですか〜。 ちなみに、土佐清水は「市」でありながら高速道路も鉄道も通っていません (バスは走っています)。 車なしではたどり着くのが難しく、日本の「市」の中では 東京からの移動時間を最も要する場所とされています。 最も早いのは、高知竜馬空港まで飛行機で行き、高知駅から特急列車で 中村駅へ、そこからバスを利用する方法ですが、それでも5時間ほどかかるそう。 乗り継ぎがうまくいかなければ、さらに時間を要するでしょう。 ある意味、東京から最も遠い「市」、高知県土佐清水市。 足をのばしたかいがありました。 |
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突然ですが、この写真の風景、一体どこだと思いますか? ヨーロッパによくありそうな風景ですよね。 でも、実はヨーロッパではなく日本なのです。 これは、愛媛県と高知県の県境にまたがる標高およそ1500メートルの四国カルストです。 きのうの記事で紹介した江川崎に行くついでに四国カルストにも寄ってみました。 ここは夏場は霧が発生し見通しが大変悪くなることが度々あるのですが、 寄った日は心配していた霧は出ておらず、雲が広がる程度、まずまずの天気でした。
この四国カルストの誕生は、なんと3億年に遡るそうです。 誕生の歴史を時系列に見ていくと・・・ 3億年前・・・赤道付近の海底火山が噴火 2.5億年前・・・海底火山の噴火が終息し、山頂付近にサンゴ礁が発生、 堆積、石灰岩地層へ
1.5億年前・・・石灰岩地層はプレート移動によって海溝に沈み込む 200万年前・・・沈み込んだ石灰岩地層が四国山地の隆起によって再び露出 その後、雨水の侵食により現在の地形となりました。 上の写真では、ところどころに岩が見られますが、この岩は全て石灰岩です。 こうした野原に石灰岩が林立している地形のことを「カレンフェルト」と言います。 ドイツ語で、カレンは石灰岩柱、フェルトは野原という意味があるそうです。 四国カルストに来たら姫鶴平にある姫鶴荘に立ち寄るのもオススメ。 http://www.kumakogen.jp/modules/kjsection/item.php?itemid=136
姫鶴荘の敷地内には県境が走っており、記念撮影のスポットにもなっています。 姫鶴荘の建物の裏手にあるトイレ付近に県境がありました。 姫鶴荘の建物自体は愛媛県にありますが、トイレは高知県にあるのです。 さて、愛媛や高知と言えば、このブログで何度も取り上げたように先日、 台風12号と11号により記録的な大雨に見舞われました。
姫鶴平からの土砂崩れ。 こうした大雨の爪痕が来る途中に幾度となく見受けられました。 きょうも停滞する秋雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、 西日本や東日本では大気の状態が非常に不安定となっています。
四国では、今夜にかけて雷を伴った非常に激しい雨の降り、 局地的に1時間に90ミリの猛烈な雨が降る見込み。
あす夕方までに多い所200ミリの雨が降ると予想されています。 これまでの大雨により地盤が緩んでいますから、土砂災害に警戒が必要です。 |


