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こんなニュース記事を読みました。
「気象庁が津波過小評価で妻死亡」提訴 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140313-00000104-mai-soci 陸前高田市に住むある男性は、震災で妻を亡くし、 その原因として気象庁が津波の高さを過小評価して 高さ3メートルの大津波警報しか発表しなかった こととして、国と市に6000万円の損害賠償を 求めています。 ここで考えたいのは、男性と気象庁の どちらに非があるのか。 もちろん、気象庁だってなるべく正確な 予測はしてもらいたいもの。 もう少し津波の高さを最初から高めに 予測していれば救える命はあったかもしれません。 ですが、現代の科学を以てしても100%はありえません。 何もかもが正確であると考えるのは大間違いです。 予測されていた事態より悪い方向に向かってしまうこともあれば、 反対にたいしたことなく済むことも。 完璧でない以上は、情報を受け取る側の自己判断というのも ある程度は必要になってくるのではないでしょうか。 大切なのは最悪の事態も想定し、それに基づいて行動するということ。 男性は海沿いに住んでいたわけですから、 津波のリスクがあるということは理解しておくべきでした。 ましてや発表されたのは大津波警報。 津波の高さ云々に関わらず、一刻も早く逃げないと.(3メートルの 津波でも家屋を簡単に流すほどすさまじいパワーをもっています)。 男性と妻が津波襲来時に何をやっていたのかは分かりません。 一生懸命逃げていた? 逃げている最中に亡くなった方は たくさんいらっしゃいます。 それで裁判を起こすのはおかしな話です。 それほど津波は高くなさそうだったから、 安心して家でじっとしていた? そうであれば、単なる責任転嫁ですね。 いずれにせよ、男性はかなり不利な状況に あると思われます。 仮にこの裁判で男性が勝ってしまうと、後が大変でしょう。 「特別警報が出なかったせいで身内が死んだ」などといって 裁判を起こすケースがあとを絶たなくなってしまうかもしれません。 さて、冬型の気圧配置は西から崩れてきました。 朝晩は冷え込むものの、日中は日差しのぬくもりを 感じられる所が多くなるでしょう。 |
気象(その他)
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(現在の気象庁本庁から北の丸公園まではおよそ1キロ)
東京都千代田区大手町にある気象観測施設が 今月末には皇居外苑の北の丸公園へ正式に移転します。 大手町で50年間続いた観測は終了し、 かわって来月以降は北の丸公園での観測データが 「東京」の気象記録として残るようになるのです。 ・・・となると何かしら変化があるのでは? そこで大手町(http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec _no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=)と 北の丸公園(http://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/tokyo/kitanomaru/top.htm)の 今シーズンのデータを比較してみました。 すると、やはり違いが・・・。 ★冬日(最低気温0℃未満)日数の違い 北の丸公園は19日で最低気温は−2.0℃。 一方、大手町は6日で最低気温は−0.9℃。 冬日はなんと大手町の3倍も! 大手町で−2.0℃という気温は2001年を 最後に観測されていません。 ★積雪の違い 先月は2度にわたる大雪に見舞われました。 そのうち8日の雪は両地点ともさほど大差はなかったのですが、 その後の14日の雪では大きな差が生じました。 14日の最深積雪は北の丸公園で39センチ。 一方、大手町では27センチ。 12センチの差がありました。 この差は大きいですよね。 ★雪の溶けやすさ 14日の大雪のあと大手町では3日で雪がすべて 溶け切りましたが、北の丸公園では溶け切るまでに その倍の6日かかりました。 わずかな朝晩の冷え込み方の違いがここにもよく表れています。 以上、まとめると北の丸公園は 大手町と比べて気温が低く出やすい。 その原因としては周辺環境にあると思われます。 公園には数多くの植物があり、それらからの水分が 蒸発することによって、熱が奪われ、気温が低くなりやすいの かもしれません。 一方、大手町は、近くに高速道路が走っているため、 人工排熱の影響を多大に受けており、気温が高くなりやすいのでしょう。 それにしてもたった1キロでこれほど差が出てしまうとは・・・ どちらが都心の気候により近いのか? う〜ん、難しいです。 ただ、同じ23区内でも「練馬」は−2℃以下が当たり前のわけですし、 「江戸川臨海」でも大手町以上に冬日が多くなっているわけですから、 やはり大手町の気温の高さは少し異常な気がします。 気象観測にはやや不向きなようにも思えますが、 もしかすると北の丸公園こそ、我々に都心の気候がどのようなもので あるのか嘘つくことなく教えてくれる大切な観測所なのかもしれませんね。 北の丸公園 https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/1_intro/his_08.html |
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(エルニーニョ監視海域における海水温の変化、黄色は今後の予測) きのう、気象庁は「エルニーニョ監視速報」を発表しました。 それによると、どうもこの夏は冷夏になりそうな、そんな気配があるのです。 そもそもこんな早い時期からどのようにして 大まかな夏の天候が分かってくるのでしょうか。
夏の天候を大きく左右するペルー沖の海水温を見ると、 それは分かります。
海水温が平年より0.5℃高い状態になると見込まれたら(エルニーニョ現象)、 冷夏になる可能性が高く、逆に0.5℃低い状態になると見込まれたら(ラニーニャ現象)、
猛暑になる可能性が高いというわけです。
きのう発表の資料もやはり前者の可能性を示唆しています。 冷夏には10年刻みで訪れるという規則があります。 これに則ると、2003年(21世紀唯一の冷夏年)からちょうど 10年後にあたる昨年は冷夏になるはずだったのですが、
蓋を開けてみれば国内最高気温を更新するなど記録的な猛暑でしたよね。
ですから、1年ずれ込んで今年が冷夏になるということも考えられなくはないのです。 ただ、今のところはエルニーニョ現象が起こる可能性と、 このまま平常の状態が続く可能性はそれぞれ半々程度となっています。
はたして11年ぶりの冷夏となるか、はたまた5年連続の猛暑になるのか、 今後注目していきたいところです。
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早いもので2013年が過ぎ去ろうとしています。 今年は、 大雪、集中豪雨、猛暑、台風... とにかく何もかもが極端で、 まさに異常づくしの1年となりました。 というわけで、これより今年1年を、 過去の記事を用いながら時系列で 振り返っていこうと思います。 ただでさえ慣れない振袖なのに、 そこへ慣れない雪も加わってより一層 大変な思いをした方も多いのではないでしょうか。 ◆大荒れの成人式 成人の日の1月14日、本州の南海上を 低気圧が発達しながら通過。 関東の広い範囲で雪となり、東京都心・千葉市で8センチ、 横浜市で13センチ積もるなど南部を 中心に大雪に見舞われました。 関連記事↓ ・関東甲信で大雪(1月14日) 極寒と大雪は2月にかけても続きます。 ◆「平成18年豪雪」上回る 2月の終わりになると、北陸から北の山沿いでは 積雪が3〜4メートルに達し、「平成18年豪雪」を 上回るような記録的な多さに。 そして青森県の酸ヶ湯では、これまでの最高記録 (新潟県入広瀬で1981年に観測された 463センチ)を大幅に上回る566センチに達し、 全国歴代1位の記録を更新しました。 関連記事↓ ・真の国内最高積雪(2月28日) 3月に入ると、関東以西では 厳しい冬の寒さから一転し暖かな日が多くなりました。 そのおかげで各地記録的に早い桜の開花も。 ◆早すぎる桜の開花 宇和島市と福岡市で3月13日に 歴代2位の早さで桜が開花し、ここから 桜前線がスタート。 そして15日には鹿児島市と高知市で、 16日は東京都心で、22日には水戸市や宇都宮市、 岐阜市などでも平年より10日前後早く開花しました。 また、桜の成長も急ピッチで進み 東京都心や高知市では開花宣言から わずか1週間で満開となりました。 関連記事↓ ・東京で桜開花!(3月16日) 昨年まで3年連続で寒春になっていたように、 近年はなかなか暖かい日が続きません。 やはり今年も例にもれず、 3月の春爛漫の陽気から一転して4月は寒くなりました。 ◆東日本にも春の雪 4月に入ると小刻みに寒気が 流れ込むことが多くなり、ついに20日〜21日に かけては真冬並みの強烈寒気が襲来。 関東北部の山沿いで20センチ前後、 東北太平洋側や甲信地方の平地でも うっすら〜数センチの積雪がありました。 関連記事↓ ・北・東日本に春の雪(4月21日) 5月に入ると北海道のオホーツク海側で 深刻な低温に見舞われ、雪も降りました。 ◆5月の雪と寒さ 上旬のうちは最高気温が0℃前後と 3月中旬から下旬並みの寒さの日が続き、 宇登呂では57センチ雪が積もりました。 関連記事↓ ・北海道で異常気象?(5月9日) 中旬以降はさすがに強い寒気の流入はもうなくなり 下旬には関東以西で本格的な雨の季節へ突入しました。 今年の梅雨前線の活動はかなり穏やかで 梅雨真っ盛りのはずの6月に少雨の地域が出てしまうほど。 そのまま不活発な状態が続いて7月上旬には 梅雨が明けたのですが・・・ ◆豪雨相次ぐ 湿った空気が入りやすい日本海側で 集中豪雨が頻発しました。 7月2日には九州北部、15日には鳥取周辺で、 28日は山口・島根で。 28日の豪雨は気象庁より 「山口・島根豪雨」と命名。 山口市では1時間に143ミリと 想像を絶するような降り方をしました。 関連記事↓ ・山口・島根の記録的豪雨(7月29日) 8月に入ると、太平洋高気圧とチベット高気圧の コンビにより、各地猛烈な暑さに見舞われました。 そしてついに・・・ ◆国内最高記録誕生へ! 周囲が海である以上、日本で 40℃以上の気温はたとえ真夏であっても でにくいとされてきました。 ところが、高知県四万十市江川崎では 驚くべきことに8月10日〜13日にかけて 4日間連続の40℃超え。 12日には41.0℃まで上がり、 全国歴代最高気温となりました。 あまりの気温の高さに温度計が壊れているのでは? と疑われることもしばしばありました。 関連記事↓ ・高知で歴代最高気温(8月13日) 残暑は秋になってもダラダラ続きました。 ◆10月に猛暑日 フェーン現象により、10月9日、 新潟県の糸魚川市で35.1℃まで上がり、 10月としては全国歴代最高の気温となりました。 関連記事 ・10月の猛暑日(10月10日) 今年の秋を象徴するものといえば 台風なのではないでしょうか。 今年は31個発生し、19年ぶりに30個を 超えたものの、本土へ接近したものは6個で けっして多いわけではありません。 しかし、なかには大きな爪痕を残した台風も・・・ 季節の歩みが極めて遅かった今年の秋。 しかし、それは10月までで、11月は 強い寒気がたびたび流れ込むようになりました。 ◆短い秋 あの暑さはどこへ行ってしまったのでしょうか。 11月の終わりには西日本各地で平年よりも かなり早い初雪が観測されました。 松山は35年、大阪は24年、下関や鳥取は 5年ぶりの早さ。 関連記事↓ ・“冬将軍”到来! 西日本で早い初雪(11月28日) 以上、1年を簡単に振り返ってみました。 注目すべき気象現象が多すぎて、 ここで書き切ることはできません。 本当はまだまだ書きたいことがたくさんあります。 さて、今年も残すところあと16時間。
こうして毎日更新できたのも 皆様方のおかげでしょう。 1年間、本当にありがとうございました。 どうぞ良いお年をお迎えください! |
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(南極各基地の平気温気温)
連日寒いですが、さらに寒くなる話題を・・・。 これまで観測された世界最低気温は 1893年7月21日に南極のボストーク基地の−89.2℃。 さらに人が住んでいる所での最も低い気温は 1926年1月26日のロシア・オイミャコンの−71.2℃。 ドライアイスの温度がおよそ−78℃ですから、 それに匹敵するかあるいはさらに低い気温という ことになります。 これほどの低温ともなれば、肺や喉を凍らしてしまう 恐れがあり、呼吸は慎重に行わなければなりません。 つまり、これが一体どのような寒さなのか と問われたら「呼吸が困難になるレベルの寒さ」と 言えるでしょうか。 そんな想像を絶する寒さの記録が、 つい2週間前に更新されていたことが アメリカの国立雪・氷データセンターによる 人工衛星の調査で分かりました。 いつどこで、また何℃を記録したのかと言いますと、 2010年8月10日に南極のドームアーガスと呼ばれる 場所でなんと−93.2℃! 30年間破られることがなかったボストーク基地の 記録をさらに4℃下回る気温です。 ドームアーガスは標高4093メートルと 東南極では最高地点にあり、 年平均気温は−50℃程度。 ここで低温記録が更新されるのも納得がいきます。 ただ、ひとつ問題がありまして、 それは今回の気温が地上で観測された 「気温」ではなく、地表面で観測された「温度」であること。 気温が0℃以上でも氷が張ることがあるように、 地表面の気温は気温よりも低くなる傾向があります。 ということは・・・ 実際の気温は−93℃なんかよりもはるかに 高かった可能性があります。 逆にボストーク基地の−89.2℃という 気温は地上2メートル付近で観測されたもので、 地表面の温度ともなればもっと低かったでしょう。 今のところ今回のドームアーガスの気温は 世界最低気温として認められていないそうです。 さて、今夜は日本にも強い寒気が流れ込んで あす朝は全国的にかなり冷え込むでしょう。 内陸部は氷点下になりそうです。 きょうは冬至。 ゆず湯で暖まりましょう。 |


