気象部屋

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気象(その他)

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(横須賀市の三笠公園にて戦艦「三笠」 本日撮影)

きょうは日本海海戦記念日です。
1905(明治38)年5月27日、九州西方沖で日本軍がロシアのバルチック艦隊を襲撃して、
日露戦争において日本の勝利を決定づけた歴史的な戦いこそ日本海海戦なのです。
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この戦いで連合艦隊からの有名な電文といえば「本日天気晴朗なれども波高し」。
「本日、天気は晴れているけど波が高い」という意味です。



当時の天気図を見ると、26日には日本付近を低気圧が通過しています。
そして27日は、九州は低気圧後面にあたり天気は回復しても
等圧線の本数が多く風が強まっていたと推測できます。
風が強いということは当然波も高まる、この状況は日本軍にとっては有利となりました。
一見、不利なようにも思えそうですが、波が高いと船が大きく揺れて、
ロシア側の「威力のある巨砲」では命中率が下がり不利になります。
それに対し日本軍は中型砲で速射する艦艇を備えていたために、相対的に有利でした。
また、晴れて見通しが良いということは敵に向かって撃ち込む砲弾を外しにくくなります。


このように良くも悪くも天気が歴史を動かすことはよくある話です。
今も昔も人々と密接に関わっている天気が。
皆様も何かと後悔をしないよう、毎日天気予報はチェックすると良いかもしれません。
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ちなみに今年は111周年。
中途半端ではありますが、ゾロ目でとても得した気分になれるのは私だけでしょうか。

地磁気観測所と常磐線

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今週月曜日夜、茨城県南部を震源とするマグニチュード5.5の地震があり、同県小美玉市で震度5弱を観測したほか関東地方の広い範囲で震度3〜4の揺れを観測しました。

首都圏の鉄道各線もこの地震により一時運転を見合わせましたが、
数分後には再開した路線が多く、大きな混乱はありませんでした。
ただし、一部例外も。
常磐線は取手〜水戸間で5時間も運転を見合わせる事態となり、
1400人が1時間半にわたり車内に閉じ込められるなど影響が大きくなりました。


では、なぜ常磐線だけ運転再開に時間がかかったのか?
もちろん、震源地に近いということもあります。

しかし、それ以上に茨城県石岡市にある気象庁の地磁気観測所の存在が大きいと思われます。
http://www.kakioka-jma.go.jp
地磁気観測所とは地球の磁気を観測する施設。
どんなことに役立っているのかというと、たとえば太陽風が吹き付けることで通信機器に多大な影響を及ぼす磁気嵐は磁気の乱れを観測することによって予想することができますし、
火山の噴火予測や地震の予知研究に関する研究にも大いに役立ってきます。

正確な地磁気を観測するには長期的なデータが必要になってきます。
つまり、「同一箇所で継続して数値を拾う」ことが重要なのです。
実は観測所はかつて都内にあったこともあるのですが、30年ほどで移転を余儀なくされました。
東京市電(現在の都電)の運行に欠かせない電気が、観測には支障をきたしていたのです。
そう、地磁気観測の大敵は鉄道です。


電気には交流と直流の2種類があり、直流の方が少ない電圧で
済むので鉄道会社にとってはメリットが大きいです。
しかし、直流は地磁気の観測に影響を与えるので、観測所周辺は交流にしなければなりません。
観測所から半径30キロ以内は観測に影響を与えないようにすることが義務付けられており、
まさに取手は交流と直流の分かれ目にあたるわけです。
異なる電化方式を同時に採用することはできず、必然的に給電を一時的に遮断する区間を設ける
必要があり、この区間はデッドセクションと呼ばれています。
デッドセクションに列車が停止してしまうと、再び動かすことができなくなり、
救援を呼ばなければなりません。
たまたま地震が起きた時、デッドセクションを走っていた列車がありそれが緊急停車したようで…
これは時間がかかるのも納得です。


このように輸送障害の起こるリスクもあるわけですが、
やはり観測所が日々私たちの生活を支えてくれていることを考えると憎むことはできません。

参考 デッドセクション
http://deadsection.image.coocan.jp/dead_sec/toride/toride.htm

南風と気温の関係

関東平野部において、南風と気温は深く関係してきます。
たとえば、冬から春にかけて多く見られるのが冷気ドームと南風により
内陸部と沿岸部で気温差が大きくなる現象。
詳しくは以下を参照↓
http://blogs.yahoo.co.jp/panthanwatch/11536306.html
暖かい南風が吹き込む沿岸部と冷たい空気が残る沿岸部で気温が10℃以上違うことも珍しくありません。



そして、この時期は逆の現象がしばしば起こり得ます。

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きょうは、内陸部では25℃を超えて30℃に達している所もあるのに対し、
東京湾沿岸などでは25℃以下となっています。

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東京湾周辺では南風が強く吹いており、
この南風が海上の比較的冷たい空気を運んでいるものとみられます。
このように、南風の入る地域は気温が低めとなり、入らない地域は気温が高くなるということが
これからの時期は多くなります。
極端な気温差になることはないものの、周囲と2〜3℃くらい気温が低くなり、そよそよ風が吹くことも
考えれば体感の差は少なからず出てくるでしょう。


一口で暑い、寒いと語れないこともある、そこが難しいところなんです。

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私ごとながら、今週月曜日に群馬県の碓氷峠に行ってきました。
本当は予報通りの晴れを期待していたのですが、どんより曇り空で山が近づくにつれ
霧も立ち込めるような天気となってしまいました。
湿った東風が予想よりも内陸部にまで拡大したことが予報の外れた原因。
その湿った空気が山の斜面にぶつかることで霧が発生したようです。
ただ、霧に包まれためがね橋はとても幻想的で、次第にこれもありなんじゃないかと
思えるようにもなってきました。


この碓氷峠周辺というのはもともと霧が発生しやすい場所なんです。
いわば階段のような地形をしている碓氷峠では、
関東平野で暖められた空気が上昇して冷やされることにより、霧が多く発生するんです。
軽井沢の年間霧日数は130日以上にも及ぶほど。
碓氷という地名の由来については、霧が多く「陽」が薄くしか見えないことから
「薄陽(ウスヒ)」と呼ばれ、それがいつしか現在の「碓氷」になったのではないか、
という説もあるそうです。

実は日本神話の英雄として有名な
かの日本武尊(やまとたけるのみこと)もここで霧に見舞われていました。
安中市にある熊野神社の縁起によれば、日本武尊は東国を平定し、武蔵、上野を経て
この碓氷峠に差し掛かった時、濃い霧が立ち込めて道に迷に迷われました。
その時、一羽の大きな鳥が朴(ほう)の葉をくわえて尊の前に落としながら道案内を
してくれたことで、尊は無事に峠の頂上に着くことができたそうです。

また、碓氷峠はかなりの急勾配の場所としても知られています。

日の暮れに 碓氷の山を 越ゆる日は 背なのが袖も さやに振らしつ

ひなくもり 碓氷の坂を 超えしだに 妹が恋しく 忘らえぬかも

という2首の歌が万葉集に収められており、
これから峠越えする者と、それを見送る者どちらも辛い思いをしていたことがうかがえます。
峠越えの最中に濃い霧に見舞われたら、それはそれは過酷な旅だったことでしょう。
今でこそ新幹線が開通したり道路が整備されたりと楽々県境を越えるとことができるようになりましたが、
昔はそうでなかったこと、これは私たち現代人も覚えておく必要がありそうです。


今年の冬は暖冬による影響が色濃く表れましたが、
その原因となったエルニーニョ現象は弱まる傾向にあります。


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エルニーニョ監視海域の海水温は初冬をピークに下がる傾向で、
3月の海面水温の基準値との差は1.6℃と2月より0.4℃低くなりました。
今後の予測では、海水温は右肩下がりで、夏になると今度は基準値を下回る見込みです。

このまま平常の状態が続く可能性もありますが、
ラニーニャ現象の発生に至る可能性の方がより高い見通しとなっています。

ラニーニャ現象が発生している夏は猛暑になるとよく言われますが、
必ずしもそうとは限らないようです。
春の間にエルニーニョ現象が発生して夏にラニーニャ現象に移行した年としては1998年があります。
この年の夏がどんなのだったのか、振り返ってみると・・・

・東日本や西日本、沖縄・奄美では猛暑になったものの、北日本では冷夏
・北日本や北陸で顕著な多雨となり、東北や北陸の梅雨明けは特定できず

・・・というように太平洋高気圧の調子がいまいちで、安定した夏だったとは言えないようです。
ラニーニャ現象が発生したからといって世界各地にただちに影響が拡大するわけではなく、
少しタイムラグがあるようなんです。


現時点で言えるのは、
大冷夏になることは考えづらいけれど100%猛暑になるとも断言できない、ということです。


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