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気象(竜巻、突風)

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「藤田(F)スケール」が日本版に改良され、来年4月から運用が始まるそうです。
藤田スケールとは、竜巻などの激しい突風の規模をF0(最も弱い)〜F5(最も強い)の6段階で
示すもので、1971年にシカゴ大学名誉教授の藤田哲也氏らが提唱しました。
突風は非常に局地的な現象で観測することは難しく、
被害状況から突風の規模を推定できるのは画期的なアイデアと言えます。
ただ、これには大きな問題がありまして、アメリカの被害を想定して作られたものなので、
建築物もアメリカ仕様となっており、日本の現状にあわないのです。
そこで誕生したのが「日本版改良藤田(JEF)スケール」です。

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建築物は従来の9種類から30種類に増えました。
電柱や道路標識、自動販売機など街を歩けば必ず目にするものも含まれています。
また、従来の藤田スケールでは風速の値に幅がありましたが、
改良版ではピンポイントで値を出すことが可能になります。
これは、藤田スケールの推定方法に大きな変化が起きたためです。

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上図のように、これまでは「被害の状況」を藤田スケールに当てはめていました。
つまり、風速は細かく求められないものと考えられ、あくまで「おまけ」とみなされていたのです。
ところが、改良版では被害の大きさの度合いを数値化(DOD)することで風速を細かく求め、
それを日本版藤田スケールに当てはめるという手順をとります。
「おまけ」の風速が一転して「メイン」になっているのが分かりますね。



細かいデータを蓄積できれば、今や謎が多い竜巻の発生メカニズムの解明や
建築物の耐風設計の強化につながる可能性も。
特に近年は都市化などの影響で急速に発達する積乱雲が増えており、
突風災害への対策も必要になってくることでしょう。
とはいえ、やっぱり来年こそは藤田スケールという言葉を聞くことがない穏やかな年であってほしいものです。




日本版改良藤田スケールについて詳しくはコチラ
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/tornado/kentoukai/kaigi/2015/1221_kentoukai/guideline.pdf





神奈川県の突風被害

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きのう午後2時過ぎ、神奈川県藤沢市や横浜市泉区などで突風被害が発生しました。
木が根こそぎ倒されたり屋根瓦がはがれるなどの被害が出て、少なくとも3人が負傷しました。
突風発生時、活発な積乱雲が藤沢市付近を通過していたのが分かります。

北関東ほどではないものの、神奈川県も比較的竜巻が多く発生しています。
1978年以降、陸上竜巻は7個発生。
さらに発生場所を詳しく見てみると、県内でも平地が多い東部のほうが西部よりも発生しやすいようです。

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記憶に新しいところだと2010年12月3日に鎌倉市で発生した藤田スケール「F0」から「F1」の竜巻。
この時は幅250メートル、長さ3.5キロにわたって被害が発生し、8棟の家屋が半壊しました。
当時、日本海を進む低気圧からのびる前線が関東を通過中で、積乱雲が発達しやすい状況でした。
現地調査まとめ
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/tornado/2010120307/ref01.pdf


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竜巻は7月から11月にかけて多く、ずば抜けて多いのが9月です。
この理由としては台風が接近しやすいことのほか、秋雨前線の影響を受けやすいことも
あげられそうです。

来週にかけて東日本や西日本、沖縄は秋雨前線や台風15号・16号の影響を受けやすくなる見込み。
これからは竜巻のシーズンでもあり、注意が要ります。

きのうは日中の昇温と上空寒気の影響で、
東北から関東のあちらこちらで雷雨となり、群馬県伊勢崎市では突風被害も発生しました。

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突風の発生した時間帯は、確かに伊勢崎市を活発な積乱雲が通過していました。
伊勢崎のアメダスでは20..2メートルの突風を観測しています。
ただ、突風とは言っても、全てが全て竜巻というわけでもありません。
ダウンバーストという可能性もあります。
積乱雲というのは、内部で上昇気流と下降気流が激しく入り乱れており、
特に衰退期に入ったものは一段と下降気流が強まります。
この激しい下降気流が地表に達すると四方八方に広がることがあり、これがダウンバーストです。

今回は竜巻を見たというような証言はなく、
また当時は大粒の雨や雹が猛烈な風とともに叩きつけるように降っている様子が撮影されており、
ダウンバーストの可能性はかなり高そうです。


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きょうも引き続き上空寒気が居座っており、梅雨前線から遠い北陸や東北で雷雲が発達しています。
今夜にかけて天気が急変して、落雷や竜巻などの突風、降ひょうの可能性があります。
空模様の変化には気を配るようにして、積乱雲の近づく予兆があれば
早め早めに頑丈な建物内に避難してください。



さて、きのうに引き続き、きょうも群馬県に関する話題が・・・。
きょう午前、群馬と長野の県境にまたがる浅間山が噴火しました。
ごく小規模な噴火ということで噴火警戒レベルは引き上げず「2」のままです。

浅間山は全国的にみても比較的活発な火山でして、
2000年以降3回(04年、08年、09年)にわたり噴火を起こしてきました。
なかでも2009年の噴火は規模が大きく、関東平野の広い範囲で降灰が観測されました。
浅間山が噴火することは、極めて珍しいのかというとそうでもありません。
周辺住民の方は今後も落ち着いて、確かな情報を収集して頂ければと思います。
おととい、フジテレビ系列
「カスペ!・人気お天気キャスター大集合 異常気象の真実〜日本はどうなるんだSP〜」
というテレビ番組を観ました。
ご覧になられた方いるでしょうか?
この番組は、民放各局で活躍するお天気キャスターを大集結させ、
今年の異常気象について解説し、これからの日本はどうなるのか
検証するというものでした。

そのなかでふと気になることがありました。
それは、地球温暖化の進行に伴い今後東京都心でも「F5」の竜巻が
起こる可能性のあることが指摘されていたこと。
もし東京の下町を襲ったらどうなるのかCGで再現されていました。

※「F5」の竜巻とは・・・
風速117〜142メートル(3秒間平均)
住家は跡形もなく吹き飛ばされたり、自動車や列車などがとんでもない所まで
飛ばされるといった被害が出る。日本でこの規模の竜巻が観測されたことはまだない。

しかし、個人的には東京都心のど真中でこのような「F5」の竜巻が発生する可能性は、
限りなくゼロに近いものと思われます。
なぜなら、高層ビルなど構造物が非常に多いから。
竜巻は周囲の空気を集めることでどんどんと成長していくのですが、
構造物があることによって周囲の空気をうまく集めることができないんですね。

事実、東京23区で竜巻とはっきり特定された事例は1990年以降2例のみ。
・2004年9月30日 大田区で発生したF1〜F2の竜巻
・2008年12月5日 品川区で発生したF1の竜巻
どちらとも発生から1分以内で消滅しており、大きな被害は出していません。
竜巻の寿命は10分前後と言われているので、この2つの竜巻はかなり短い部類に入ります。

このような事例もありますから、全く発生しないとは言い切れませんが、
発生したとしても短時間で消滅するようです。
高層ビルの建設が相次ぐ東京都心。
これからはますます竜巻の発生しづらい環境になるのではないでしょうか。


一方で、気がかりなのが北関東の竜巻。
北関東は竜巻の発生、発達しやすい地形となっており、近年は
一昨年に茨城県つくば市で「F3」、昨年に埼玉県越谷市で「F2」など
大型の竜巻も目立つようになってきました。
これからは竜巻の増加に加え、こうした大型化というのも懸念されるところです。
「F4」以上の規模の竜巻が現れないにしても、「F3」クラスのものがやたらと多くなる
いうことは十分あり得るかもしれません。
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さて、きょうは本州を寒冷前線が通過しています。
前線近傍では積乱雲が発達し、まさに竜巻などの激しい突風が起こりやすい状況です。
積乱雲の近づく兆しがあれば、頑丈な建物内に避難しましょう。
新しくなった「竜巻注意情報」も活用してください。

竜巻注意情報
http://www.jma.go.jp/jp/tatsumaki/
新しくなった「竜巻注意情報」
http://blogs.yahoo.co.jp/panthanwatch/12517923.html



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(去年9月8日越谷市にて撮影)
きょうはあれから1年・・・

と言われてもピンとくる方は意外と少ないのではないでしょうか。
実はきょう9月2日は埼玉県越谷市を襲った竜巻から1年が経ちました。
竜巻の規模を示す藤田スケールでは「F2」。
電柱が倒れたり家の屋根が飛ばされるなどの被害が広範囲に出ました。
関東では、一昨年にもつくば市で国内観測史上最大の「F3」の竜巻が
発生しており、それに次ぐ規模のものが2年立て続けに発生してしまったわけです。
詳しい発生要因等はこちらの記事をご覧ください
http://blogs.yahoo.co.jp/panthanwatch/11125501.html



さて、きょうから「竜巻注意情報」が変わります。
そもそも竜巻注意情報とは、発達した積乱雲下で発生する竜巻やダウンバーストなどの
激しい突風に対して注意を呼びかける気象情報で、08年3月から運用が始まりました。
雷注意報に補足して発表されるもので、
「今まさに竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況ですよ」ということをお知らせします。

しかし、この竜巻注意情報、6年間うまく機能していたのかというと、必ずしもそうとは限りません。
適中率が5%ほどと大変低いのです。
発表されても何も発生しない“空振り”が幾度となくありました。
あくまで予測であって予言ではないので、ある程度の空振りは致し方ないことなのですが、
空振りが連発しすぎると多くの人が「あぁ、またこれか」というように情報を軽視する
困った事態になり兼ねません。
竜巻発生の予測が難しいことを理由に適中率の低さを棚上げにするのではなく、
少しでも適中率をあげる必要がありました。

そこできょうから現行の竜巻注意情報に新たに目撃情報が加わります。
具体的にどう違ってくるのか以下のようになります。

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(気象庁報道発表資料より)

太字下線の箇所に注目です。
もし気象庁職員による竜巻の目撃があれば、目撃のあった地域を「○○県南部」などの
ように一次細分化区域名で示し、周辺住民の注意を促します。
また、竜巻が多発する関東では試験的に住民からの119番通報なども活用していきます。

竜巻は一つばかりではなく連続して発生することがあります。
そのため、次の竜巻発生の予測には、最初に発生した竜巻の被害や
目撃情報を短時間で集めることが極めて重要なのです。
単発で発生する竜巻を予測することは相変わらず不可能だけれども、
目撃情報を盛り込むことによって後続の竜巻くらいなら予測できてしまうというわけです。
00年〜12年までに発生した竜巻は193事例。
そのうち32事例は複数発生したものでした。
竜巻発生から次の竜巻発生までの時間差(32事例の内訳)
10分以内 5
20分未満 5
30分未満 7
1時間未満 5
2時間未満 4
3時間未満 3
6時間以下 3
となっています。
竜巻注意情報を発表するのには少しばかり時間を要するので、
10分以内に発生する竜巻はさすがに無理かもしれませんが、それ以外の
27事例の竜巻については目撃情報を盛り込んでいれば事前に予測できていたことになります。
これにより適中率は従来の5%から15%まで上がるとみられています。



イメージ 3



前線や台風の影響を受けやすいまさにこれからが竜巻のハイシーズン。
万一竜巻を目撃したら迷わず119番通報しましょう。
もしかしたら、あなたの通報によって救える命があるかもしれませんよ。

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