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気象部屋

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気象(台風)

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きょうで3月が終わろうとしています。
例年ですとそろそろ気になってくるのが台風1号の存在。


昨年は1月14日に台風1号が発生し、2月に2号、3月には3号と4号が発生しています。
エルニーニョ現象真っ只中だったために冬場から台風が多く、実に50年ぶりのハイペースでした。
ところが、今年は昨年とは全く対照的でいまだに台風が1つも発生していない状況です。

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南海上を広く見渡してみても、台風になりそうな雲のまとまりは見受けられません。
過去60年において台風1号が発生する日は平均でだいたい3月7日頃。
時期が時期だけに台風1号が日本に影響を及ぼすことはほとんどなく、
話題に上がらないことが多いのですが、実は3月下旬になっても発生しないというのは遅い方なんです。




しかし、現時点で台風が少ないからといって安心はできません。
1998年は7月になってようやく台風1号が発生し、全体でも16個という少なさでしたが、
9月には5つの台風が発生しそのすべてが日本に接近、上陸しました。


1998年は今年と同じように春まではエルニーニョ現象で、夏からはラニーニャ現象に移行しています。
これから発生ペースが上がってくることも十分に考えられるのではないでしょうか。

その年の世相を表す「今年の漢字」は15日(火)に京都の清水寺にて発表されますが、
ひと足先に日本気象協会は「今年の天気を表す漢字」を発表しました。

今年の天気を表す漢字はズバリ「変」


確かに今年は1年を通して気温や天気・季節の“変化”が大きく、新たな記録も多数生まれました。
簡単に振り返ってみると・・・


・都心で9年ぶりの元日降雪、京都では3が日で22センチの雪が積もりおよそ100年ぶりの大雪に
・2月初めは発達した低気圧により道東で大荒れとなり羅臼町では積雪が179センチに達し
自衛隊に災害派遣要請


・3月21日に鹿児島からスタートした桜前線は暖かい日が多かったことにより駆け足で北上して
5月6日に釧路・根室でゴールを迎え、北上期間は46日と最も短くなりました
・その一方で4月上旬は強い寒の戻りがあり、8日には都心で4月としては5年ぶりの降雪


・鹿児島で6月の雨量が1300ミリに達するなど西日本では多雨傾向で冷夏となりました
・その一方で東日本は太平洋高気圧に覆われやすく、東京では過去最長となる8日連続の猛暑日を記録


・台風18号および台風から変わった温帯低気圧に伴う暖湿気により9月9日〜11日にかけて
東北から関東を記録的な豪雨が襲いました(「平成27年9月関東・東北豪雨」)
・9月は全国的に雨が多くなった一方、10月は移動性高気圧に覆われやすく、西日本では月間日照時間が
1946年の統計開始以降最も多くなりました


また、7月には次世代気象衛星「ひまわり8号」の運用が始まり、
気象業界に大きな変化をもたらしましたね。



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さらに実はきのうもある珍事が起きていました。
各地で季節外れの大雨や暖かさに見舞われましたが、ひそかに注目されていたのは南海上。
カロリン諸島にあった熱帯低気圧が午後3時に台風27号に変わったのです。
これの一体どこか珍しいのか?
12月に台風が発生したこと、ではありません!
よく冬場は台風が発生しないと思われがちですが、
熱帯海域では夏場ほどではないものの台風の発生しやすい状況となっています。
特に12月は台風シーズンの延長線と考えることもでき、2年に1回程度は発生。
けっして珍しいことではありませんね。

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上の表を見ると、何が珍しいのかなんとなく見えてくると思います。
そう、今年は1月〜12月まで12か月連続で毎月台風が1個以上発生しているんです。
これは、1951年の統計開始以降初めてのこととなります。

今後、台風は発達しながら西へ進んでフィリピンに上陸する見込み。
日本への影響はないでしょう。
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(サイクロン「チャパラ」)

先週火曜日(3日)、サイクロン「チャパラ」が中東のイエメン本土に観測史上初めて上陸しました。
さすがに上陸すると砂漠の乾燥した空気によって急速に弱まりましたが、それでも48時間で
610ミリという6〜7年分に匹敵するほどの量の雨が降ってしまいました。
ただでさえ雨が降らない地域だけに被害も大きく、
報道によると110万人が被害を受け、11人が死亡したとのこと。
多くの人が救助を要する状況ですが、紛争地帯であることや国際テロ組織アルカイダの
拠点地でもあることから、救助は困難を極めているそうです。

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(サイクロン「メグ」の進路 インド気象庁より)


そんななか、またもや別のサイクロン「メグ」が、きょうイエメンに上陸しました。
アラビア海で発生するサイクロンは年に1〜2個あるかどうかといったところなのに、
1週間で立て続け発生するのは間違いなく異常事態と言えるでしょう。
「メグ」の勢力は「チャパラ」ほどではないものの、多い所では400ミリの降水量が予想されています。


通常の年なら、サイクロンは発生しても西風によってベンガル湾方面に流されますし、
11月に入ったらだいぶ海面水温も下がってきます。
ところが、今年は東風が強いため、アラビア海方面にサイクロンが流される傾向があり、
また11月に入っても引き続き海面水温が高いままなのです。

さらに「マッデン・ジュリアン振動(MJO)」という対流活動の活発な領域が1〜2か月かけて熱帯赤道域を
進んでいく現象も関係しているとみられます。
現在、そのMJOはインド洋付近にあり、まさにインド洋はサイクロンラッシュとなりつつあるわけです。

一方、太平洋では先月14日に25号が発生して以降、ここ1か月くらい台風は発生していません。
11月にもなるとピーク時に比べれば台風の数は減りますが、それでも平年個数は2個で、2週間に1回くらいの
ペースで発生していることになります。
なので、そろそろ発生してもおかしくない頃ですが・・・


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台風となりそうな雲の纏りは見受けられません。
このように台風の発生しづらい状況が続いている理由、それはだいたい想像がつくと思いますが、
MJO位相が太平洋に進んできていないためです。
これまで11月に1つも発生しなかった年は、1963年、1994年、2010年、2011年のみで案外少ないんです。
はたして今年はどうなるか・・・。




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(サイクロン「チャパラ」)


日本では9月に台風18号の影響で過去に例がないような記録的な大雨となったり
メキシコでは先日観測史上最強のハリケーンが上陸したり今年は世界中で異常気象が
相次いでいるようです。



そんななか、さらに珍しい事態が起こりました。
アラビア海でサイクロン「チャパラ」が発生したのです。
そもそもサイクロンと台風の違いは何かというと、単なる発生する場所。
北半球で東経180度(日付変更線)から東経100度(インドシナ半島)の間において発生した
強い熱帯低気圧が台風、東経100度以西や南半球で発生したものがサイクロンとなります。
いずれも中心付近の最大風速は17.2メートルと勢力は変わりません。



サイクロンがアラビア海で発生するのは年に1〜2個とかなり少なく、勢力の強いものとなると非常に稀です。
1979年の統計開始以降、ハリケーン級(中心付近の風速32.7メートル以上)にまで発達したものは
2007年の「ゴヌ」と2010年の「フェット」のたった2個だけです。

アラビア海はもともと狭い海ですし、
南西モンスーンの影響によりサイクロンは東に曲げられてインド方面に流れるため、少ないんです。
さらに砂漠の乾燥した空気によりサイクロンが発生しても発達しにくいという特徴があります。



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サイクロン「チャパラ」は2日未明の時点で最大風速55メートルと過去に例がないような強さとなっています。
今後は勢力を次第に弱めながらオマーンの隣国イエメンに上陸する見込み。
特に大雨のほうが心配され、たった2日で800ミリの雨が降る予想となっています。
イエメンは熱帯砂漠気候に属し、沿岸部でも年間平均降水量は100ミリ弱とかなり雨の少ない国です。
つまり、2日でおよそ8年分の雨が一気に降ってしまうことになりそうなのです。
慢性的な水不足に悩まされている国ではありますが、ここまで降れば恵みの雨どころではなく
洪水などの甚大な被害の出る恐れがあります(ただでさえ日本でも被害が出るような雨量なのに・・・)。



一方、日本では恵みの雨となっています。

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きょうは本州南岸を低気圧が通過しており、広い範囲で久々のまとまった雨に。
気温の上がり方は鈍く、特に東北や関東では日中も10℃を少し超える程度で12月並みの寒さとなりそう。
手袋やマフラーなど冬並みの防寒をしてもおかしくない寒さですね。
どうぞ暖かくしてお過ごしください。

今年の台風の特徴としては、数が多いこと、そして強力なものが多いことなどがあげられると思います。
猛烈と解析された台風は4号、6号、13号、21号で4つもありました。

台風による被害も目立ちました。
8月は台風15号が石垣島に接近し、最大瞬間風速71メートルを観測。
その後も台風は北上を続け、熊本県に上陸し九州各地に暴風や大雨などの被害をもたらしました。
そして9月は台風21号が猛烈な勢力で与那国島に接近し、富士山を除いて国内歴代3位となる
81メートルの最大瞬間風速が観測され、電柱がなぎ倒されるなどして停電などの深刻な被害が出ました。
さらに先日は非常に強い台風24号がフィリピンのルソン島に上陸し、54人が死亡しています。



今年はこのような台風ばかりでなく、東太平洋ではハリケーンが猛威を振るっています。
現在、カテゴリー5のハリケーン「パトリシア」がメキシコに接近中です。


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雲画像を見ても目はピンホールアイと呼ばれる針で穴を開けたような鋭い形をしており、
勢力は並大抵のものではありません。
国立ハリケーンセンターによると、最大風速は約90メートルで、中心気圧は880hpaで
東太平洋において観測史上最低気圧となっているようです。
今後も保ったまま北上し、日本時間の24日朝にはメキシコ中部に上陸する予想です。

10年前にはハリケーン「カトリーナ」がアメリカのフロリダ半島に上陸し、
ルイジアナ州やミシシッピ州などを中心に死者は1000人を超え、被害総額は100億〜250億ドル
(日本円で約1兆1000億〜2兆8000億)にも及びました。
今回はそんな「カトリーナ」をも凌ぐ勢力で、しかもメキシコ西岸はもともとハリケーンの少ないエリア。
世界的にも例を見ない規模の嵐に見舞われ、甚大な被害の出る恐れがあります。

ちなみに、太平洋全体でとらえると最低気圧は1979(昭和54)年台風20号の中心で観測された870hPa。
この台風は日本にやって来ているのですが、北上するにつれてどんどん衰えていき、紀伊半島上陸時には
965hpaとなっていました。
その他の台風、ハリケーンも900hPaを下回ることはあっても海洋のど真ん中であることが多く、陸地に近づくにつれ衰えるのが普通です。
「パトリシア」の異常さが分かります。


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一方で、日本では台風シーズンが終わりを迎えつつあり、そろそろ冬支度も。
きょうはサハリン付近を発達しながら進む低気圧からのびる寒冷前線が北日本や東日本を通過します。
北日本日本海側や北陸は大気の状態が不安定となり、落雷や突風、急な強い雨に注意が必要です。
そして寒冷前線後面にはこの秋一番の強い寒気が控えており、
北海道は平地でも夜以降次第に雨から雪に変わってくる見込み。
本格的に積雪する所も出てきそうですから、冬用タイヤなどの滑り止めの装着が必要になってきます。
また、低気圧の発達に伴い北西の風が非常に強く吹き、ふぶく所もあるので、
急な見通しの悪化にも注意してください。

東・西日本は低気圧に向かって吹き込む南風によって日中は暑いくらいの陽気となりますが、
夜になると風向きが北に変わり、ぐっと冷え込みそうです。
帰りが遅くなる方は上着を持参すると良いでしょう。



きょう10月24日は二十四節気のひとつ「霜降」。
いよいよ冬型気圧配置の出現が増え始める頃で、北風の冷たさが身に染みる日も出てきます。


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