“犬は「しつけ」で育てるな!”のホントの意味を考えよう。

半放し飼いの犬127匹の群れと暮らした堀明が発信しています。このブログはめったに更新しません。

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風の中の犬(チェコ)

チェコの地図を見ているとどうしても行きたくなった街があった。
 
ターボル。
 
日本で切り抜いておいたガイドブックの一片には、要塞都市と記されていた。
 
その日オーストリアとの国境にほど近いチェスキークルムロフで旅の疲れを逃がした私は、北を目指した。

ローカルバスに揺られ、3時間半・・・
 

ホテルに着いた。

部屋の中にパックパックを放り込んだ私は、街のヘソの位置へ急いだ。
ターボルの中心に、教会広場があるという。
 
 
ここは迷路だ!
 
幾筋にも張り巡らされたクモの巣のような小径…
 
夕闇が私の足元に近づいていた。
 

こうなれば頼りは直感だ。
 
一本のカギ状の通路を、私は選択した。
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
広場が現れた。
 
鐘が鳴った。

曇天の空が一瞬だけまばたきをした。
 
風が私の頬をやさしく撫でた。
 
 
 
イメージ 2
 
 
 
やさしい風といっしょにやってきたのは犬だった。
 
肩幅の広い犬だ。
 
その広い肩幅を二つに分かち、垂直に延びている前あしは見事な健勝さを誇っている。
 
 
アキタ、アキタ!
 

思わず私は声を弾ませた。
 

Yes!
 

要塞都市のグレート・ジャパニーズ・ドッグ(とその飼い主)は明るい顔で返事をした。

明るい顔の背後に、教会の尖塔が薄い闇をまとっていた。
 

余談の余談           
   
ターボルの街を後にしてから、ふと坂口安吾の『秋田犬訪問記』の一節を思いだしました。
アキタ犬を産出した大館市を訪ねた安吾は、この小品の最後をこう結んでいます。
<良き犬を飼うには、愛犬家の資格というものが確かに必要なものだ。秋田犬がケンカに強いと思う人もこれも思いちがいに終るだろうと私は思う。
 同族同士ケンカをしたがる犬に強いのがいる筈はない。むしろ秋田犬は性来温厚という見込みで飼って育ててみると成功するかも知れないという私見です。
 電柱の立小便は気に入らないが、日本犬として一きわ頭ぬけた存在であることは確かでしょう。>

 

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キレイな街ですね〜。
海外で秋田犬に出会うってなんか嬉しいですね☆
良いお顔してますね・笑

2010/7/8(木) 午後 10:18 はるなつ2002


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