“犬は「しつけ」で育てるな!”のホントの意味を考えよう。

半放し飼いの犬127匹の群れと暮らした堀明が発信しています。このブログはめったに更新しません。

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路面電車の小刻みな揺れを私は楽しんでいた
スカイブルーの陽光がゆっくりと街のけだるさを溶かしていた 
 
久しく忘れていた感覚に 私は引き戻され始めていた
すべてを風の中へゆだねよう…… 
  
 
 
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                                                        at amsterdam

 
しかし犬よ おまえは いったいいつから そうしているんだ
 
 
 

 

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風の中の犬(ドイツ)

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                                                                                ドイツ、ベルリン郊外
 
 
今日も水辺においでよ
そんなつぶやきが耳に届いたような  すがすがしい朝でした
 
枝をレトリープしたフレンチブルドッグ
得意そうに泳いでいます
 
首が短いせいで顔は水面すれすれです
でも頑張っていますね
ほとんどのフレンチブルは泳ぐことができません
 
あっ レトリーブしたはずの枝が…
 
 
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いやいや大丈夫
 
でも途中で短くなったのは?
 
ぼくの頸(くび)のサイズに合わせたんだ

いまのつぶやき
聞いたのは私だけでしょうか

 

風の中の犬(南インド)

 
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                                           ケーララ州、コヴァーラム
 
 
 
季節外れのビーチリゾートにたゆたうのは、潮とスパイスの香りと犬、そしてほんの少しの旅人。
 
時にはたゆたうものたちへ、自分の中のスペースを重ねてみる。
 
わるくない人生のオプションです。
 
 
 
 
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無為にすごす時間の中にこそ、幸せがある。
 
 
不思議です。
骨の髄からそんな言葉が聞こえてきました。
 
 
 
 
 
 
 
タージマハ−ルはアグラにある。
 
亡き愛妻に捧げた白亜の霊廟。
正確無比なシンメトリーの美しい建造物…
タージマハールは、人々の絶賛を欲しいままにするインド屈指の世界遺産だ。

私はしかし、ずっとアグラを素通りしてきた。
 
私にとってのインドは、トラを観察するフィールドだ。
奢侈に流れた権力者の墓など、はなから私の興味の外なのだ。
そう自分に言い聞かせるように長距離列車の中の私は、いつもアグラを見逃した。

インドでのフィールド・ワークが7年めを迎えたある日、私はふと思った。
 
そろそろタージを見ておこう。
 
なーに、どうせ風まかの旅なのだから・・・
 
ようやく私はアグラで途中下車をした。
 
冬のアグラの風は乾いていた。
 
いにしえの奢侈が生んだ白亜の廟へと、私は歩みをすすめた。
 
 
 
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タージマハールには驚くほどの静謐(せいひつ)が流れていた。
 
この優雅で物静かな犬たちは、どこから旅をしてきたのだろう。

乾いた風が、凪のようになっていた。

私の頭はすでに空っぽになろうとしていた。
 

余談の余談
この作品はいわばイレギュラー。
こんな写真が撮れるといいな…撮影地へ向かうときにはいつもある一定のイメージを持って臨みます。イメージ通りに撮れたときには、爽快な気分になります。
しかし経験は感性を鈍らせるというのでしょうか。人間というのは妙な生き物です。
撮影を続けて行くうちに、イメージ通りの写真が「撮れない」ことが悔しくて仕方ない。そんな思いで落ち込むこともあります。年々そういう傾向にあります。これは決して楽しいことではありません。
野外撮影では天候にも左右されます。そして動物は気まぐれです。
そういうときに、私を救ってくれるのは、イメージの外からやってくるイレギュラーです。この仕事がやめられない理由のひとつは、自分のイメージを超えた一枚が撮れることがあるからかもしれません。
(でも、めったにありません ) 
 
※上の写真は、『Wan』(ペットライフ社)2008年4月号に掲載されたものです。
本文は(もちろん)このブログのために書き下ろしました。
 

風の中の犬(チェコ)

チェコの地図を見ているとどうしても行きたくなった街があった。
 
ターボル。
 
日本で切り抜いておいたガイドブックの一片には、要塞都市と記されていた。
 
その日オーストリアとの国境にほど近いチェスキークルムロフで旅の疲れを逃がした私は、北を目指した。

ローカルバスに揺られ、3時間半・・・
 

ホテルに着いた。

部屋の中にパックパックを放り込んだ私は、街のヘソの位置へ急いだ。
ターボルの中心に、教会広場があるという。
 
 
ここは迷路だ!
 
幾筋にも張り巡らされたクモの巣のような小径…
 
夕闇が私の足元に近づいていた。
 

こうなれば頼りは直感だ。
 
一本のカギ状の通路を、私は選択した。
 
 
 
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広場が現れた。
 
鐘が鳴った。

曇天の空が一瞬だけまばたきをした。
 
風が私の頬をやさしく撫でた。
 
 
 
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やさしい風といっしょにやってきたのは犬だった。
 
肩幅の広い犬だ。
 
その広い肩幅を二つに分かち、垂直に延びている前あしは見事な健勝さを誇っている。
 
 
アキタ、アキタ!
 

思わず私は声を弾ませた。
 

Yes!
 

要塞都市のグレート・ジャパニーズ・ドッグ(とその飼い主)は明るい顔で返事をした。

明るい顔の背後に、教会の尖塔が薄い闇をまとっていた。
 

余談の余談           
   
ターボルの街を後にしてから、ふと坂口安吾の『秋田犬訪問記』の一節を思いだしました。
アキタ犬を産出した大館市を訪ねた安吾は、この小品の最後をこう結んでいます。
<良き犬を飼うには、愛犬家の資格というものが確かに必要なものだ。秋田犬がケンカに強いと思う人もこれも思いちがいに終るだろうと私は思う。
 同族同士ケンカをしたがる犬に強いのがいる筈はない。むしろ秋田犬は性来温厚という見込みで飼って育ててみると成功するかも知れないという私見です。
 電柱の立小便は気に入らないが、日本犬として一きわ頭ぬけた存在であることは確かでしょう。>

 

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