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◇大9 入選3

 京都市 広瀬 稔



イメージ 1
23と、84銀、同飛、74銀、同飛、64銀、同飛、54銀、同飛、同桂、13と、同玉、24銀、同香、12角成、14玉、23銀、同と、同馬、同玉、3432玉、33銀成、41玉、51歩成同玉、73馬、イ62銀、42銀、同金、同成銀、同玉、64馬ロ53銀、43歩、51玉、52歩、62玉、73金、52玉、63金、41玉、42歩成、同銀、同馬、同玉、53銀、41玉、52金迄49
62歩合は52歩、41玉、32銀、同金、同成銀、52玉、53歩、同玉、54金、同玉、55金、53玉、64馬以下
イで62飛合は52歩、41玉、42歩、52玉、43銀、51玉、62馬以下
53飛合は43歩同玉54金、同飛44歩同玉、56桂以下
作者―新しい意味付けによる連続中合の実現が狙いです。単に4銀連続合を実現することだけが目的だと思われてしまうことを避けるためにも、以下長文ですが連続合について書こうと思います。
  以下では連続合直前の王手駒をAとし、また玉かた見たAの方向をRとします。連続合とは「Aで王手→Aに接着させて合駒B→BをAで取る→Aに接着させて合駒B→BをAで取る→Aに接着させて合駒B→・・・」という手順ですが、そのためには「Aで王手→Aから離れた位置に合駒B→手順X→BがAに密着していないのが原因で早詰み」となる必要があります。これを実現する方法は大きく分けて、手順Xの中で玉がR方向に移動することを利用する方法と、利用しない方法の二種類に分類できます。ここでは、後者を考えることにします。この場合殆どの作品が次の形の意味付けを利用しています。
「Aで王手→Aから離れた位置に合駒B→Xの途中でAを動かす→AをBで取れないので合駒CをBの効きに打つ→詰み」
「Aで王手→Aに接着させて合駒B→Xの途中で駒Aを動かす→AをBで取る→詰まない」(本当はもっと回りくどい構成もありますが原型だけを書いています。)
  さて、「合駒CをBの効きに打った場合は詰み」「AをBで取った場合(とAを動かさなかった場合)は詰まない」を実現する方法は、本質的には次の三通りしかないのでは無いかと思っています。
タイプ1「CはBよりも価値が高いので、CをAで取って詰む」
タイプ2「開き王手によりCを取得し、Aを役立てることが出来る状態にする」
タイプ3「Aを再び動かす事によって、詰ます。ただし『Aを動かす→合駒B』のステップを省略した場合との差をつけるたまに、『Aを動かす→合駒B』のステップでAが成駒となることを利用する。」
  例えば山田修司氏の4桂連合作はタイプ1で、上田吉一氏のオーロラはタイプ2です。タイプ1とタイプ2は、作例がたくさんありますが、タイプ3の作品は本作が初めてではないでしょうか?
  本作の構想は4段目と銀連続合としてのみ実現可能です。また手順Xで玉を4段目→3段目→6段目と移動させる必要があり、まず完全作として仕上げるのに苦労しました。収束案はいくつかあり迷ったのですが、33銀の成生非限定を差し引いても本図がベストだと判断しました。
☆新しい意味付けの四銀連合です。
☆先ず、今迄発表された四銀連合について書いてみます。最後のAは広瀬氏の自評中、手順Xの中で玉がR方向に移動することを利用する方法の作品。Bは同様にタイプ2の作品を示しています。(加藤徹氏に御協力をいただきました。)
①詰パラ19752月播磨宗斉作(不詰作)B
②詰パラ19753月播磨宗斉作(不詰作)B
③詰パラ19773月佐々木聰作A
④近代将棋197710月墨江酔人作(不詰作)A

⑤詰パラ19812月七條兼三作(不詰作)B(詰パラ19817月修正図あり)  

⑥近代将棋19887月相馬慎一作A
⑦詰パラ19887月田島秀男作B
☆本作は何が新しいのでしょうか?簡単に書いてみます。2手目同玉では12角成で簡単なので、合駒を考えるのですが、単純に34歩合とすると、13と、同玉、93飛成、43歩、12角成、14玉、15馬、同玉、16香、26玉、96龍、27玉、36龍で詰みます。これは、銀を84以外に中合しても同様に詰みます。(桂の中合が出来れば96龍と引いた時に桂の利きに合駒を打てば詰みませんが、桂は売り切れ)93飛成として龍が出来ることにより、36龍の詰みに至る。そこで93飛成と出来ないように84銀合として93飛成には同銀と取るという受けが発生します。以下も同様に飛車に隣接して銀を打つのは龍を作らせない為です。この成駒を発生させない為に四銀連合するのが新手という訳です。
☆本作が難しいのは四銀連合以降の収束です。21手目34銀とし直後に33銀成として同玉なら55馬の活用を見た好手で局面打開の1手です。以下イ、ロの変化を乗り越えれば、詰みとなります。この手順中、62銀合と5回目の銀合が発生し、さらに34手目に53銀の移動合が発生するのも申し分の無い見事さです。
☆本作は四銀連合の新しい意味付け作品であり、兎角、連合ものは難しい変化になりがちで、そのテーマに簡単に入れるところは高く評価すべきところでしょう。そして以下の捌きも秀逸で、理想の表現方法と言えるでしょう。詰棋史に残る傑作の発表を祝いたいと思います。
池〇俊哉―飛を三段目に成らせないための四銀連合。収束の銀合の二段活用なども良く練られた印象だが、変化に必要な下段の駒が残るのがちょっとさびしそうかも 
今○健一―新人の凄い作品との教授の言。それでは解いてやるかは、解者の意気込み。解き始めて、銀の4連合の趣向を発見、「うん、これか」です。銀を手に入れてからの収束?は巧みですが、少し長すぎて序の4銀合の趣向がボケたような気もしました。
加〇孝志―テーマの有る図。銀四連合が光ります。収束チョット荒削りの感あるも狙いは生きてます。
川〇敏嗣―23とに防手が広く呻吟。飛成を防ぐ4連続の銀合が最強だが、23手目33銀成が好手で73馬が実現。
小〇徹―あっと驚くタメゴロー(少々古いかな)いきなり四連続銀合とは。収束も難しく苦労しますよ。
齋〇博久―右下辺の不動駒が少し気になる。
須〇卓二―いきなりの4連銀合に度肝を抜かれる。収束の纏めと莫大な変化を1つのエリアで成立させる手腕は素晴らしい。
鈴〇彊―金桂香各4枚盤面配置の深謀遠慮の構想は序で発揮。23とに対して84銀合同飛に74銀合と54銀合まで中合の銀は正に驚異の手順であった。中盤飛角を捨て34銀から33銀成41玉は不詰感が漂う細い攻めとなるがなんとか決まる。新人とは思えない見事な作品。
占〇亭―四銀連合だけでも凄いのに、その後に再び銀合と銀の移動合を入れるとはただただ凄いの一言。
竹〇政秀―他に飛歩しかないが初手の4連銀合は一寸良いが以後ダラダラで攻めの妙手が全くない。ばらしも目立つ。
竹〇健一―何もなさそうなところからいきなり銀の連続捨合は凄いです!
中〇照夫―龍を作らせないための4銀連合。その銀を贅沢に使って玉を捕える。1筋2筋の駒配置が少し残念。(誤答)
永〇勝利―序盤の銀4枚の連続捨合も見事ですが、収束の出来もお見事。
西〇かな―ほぼ手つかずです。(無解)
福〇徹彦―あっさり詰んでしまい、おかしいな?と思ったら、なんと4連続銀合。収束にも銀合が出てきて、その銀による移動合まである銀合三昧。収束が難解で苦しみましたがなんとか解けて良かったです。
水〇修―なるほど銀の4連合ですか。うまいです。その後の銀合の攻防も見事です。
山〇誠―配置には苦労の跡が偲ばれるが、4連続銀合は驚愕の構想。次作も楽しみです。
和〇登―4銀捨ての中合は記憶にない。今後の構想が楽しみ
総評
今○健一―大8の新人?広瀬作品の趣向は直ぐに判りましたが、巧みで長い収束?で一苦労、いいえ、二苦労です。3月下旬、ポカポカ陽気の良い日和。大学の解答書も書きました。さあ、散歩にでも行くか、です
岡〇行晃―無念です!(小生には解かれません!)
小〇徹―オールA。担当の自信も宜なるかな。
鈴〇彊―三作とも毛色の異なる味のある作品で見事なものでした。
福〇徹彦―大学の解答をするのは初めてです。よろしくお願いします。大学の問題は1問も解けない月もあれば、3問とも解ける月もあるのですが、今後もぼちぼち解答できれば、と思っております。
松〇成俊―文句なしの選題。
【全題正解者】
池〇俊哉 今〇健一 加〇孝志
神〇 薫 川〇敏嗣 日〇通博
國〇 進 小〇 徹 斎〇博久
須〇卓二 鈴〇 彊 高〇武夫
竹〇政秀 竹〇健一 永〇勝利
野〇賢治 福〇徹彦 福〇 努
松〇成俊 水〇 修 三〇周治
山〇 誠 吉〇清二 和〇 登
【当選者】誌代1ヵ月分入帖
神〇 薫



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