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15 入選131
 町田市 利波 偉


イメージ 1
命名「踊る一寸法師」
15銀、同と、24銀成、同と、13と引、25玉、36銀、同玉、37銀、25玉、36銀、同玉、46金、同玉、37と、55玉、5664玉、65と左、73玉、74と左8283と左、81玉、92歩成7182と寄、62玉、73と寄5364と寄、44玉、
55と寄3546と寄、25玉、36と寄3445と寄、43玉、54と寄5263と寄、61玉、72と寄迄45
☆大学には自作は載せない方針でした。(臨時大学には1作選題しましたが)それは、没にする作品より良い作品である自信が無かったからです。ただ最後は詰将棋で御挨拶しようと思っていました。
☆本作の命名は江戸川乱歩の短編からです。サーカス的な楽しさと、主人公の一寸法師がクルクル踊るのをイメージしてのことです。
☆作品的には、軽趣向+詰上り歩18枚の図で、4作目となります。手順は簡単で誤無解僅か1で、この作品だけの解答を多数あり、担当のご褒美か首位を獲得し、有終の美を飾らせて頂きました。解答者の皆様には感謝の一言です。
池〇俊哉―利波さんの乱歩シリーズ、と金の斜め配置から趣向の目星は付くが、予想に違わぬ軽快な手順。詰め上がり歩のみはこれで四作目かな?
今○健一―35手目から舞台は豆腐図式で、一寸法師の踊りは最高潮。最終局面も豆腐図式で、「成る程な」の表題です。
海〇王―と金群の動きに面白味がある。
加〇孝志―一往復半後半のと金の舞い楽しめました。
門〇和雄―一寸法師の階段を昇ったり降りたり楽しかったです。
川〇敏嗣―まむしの巣窟に迷い込み、まとわりつかれて終焉。
北〇正一―渾身の作かと身構えてしましましたが、エンターテイメントに徹した作で楽しく解けました。
小〇徹―イントロで少々考えるけれど後はすらすらと軽快に手が進む。
齋〇博久―と金の楽しい趣向を楽しめた。
須〇卓二―と金の波・・・まさに利波(となみ)ですね。担当お疲れ様でした。
鈴〇彊―序の15手目37とまでの導入部が見応え十分ここをクリアすると筋が見えてくる。6筋から9筋までのと金をすべて斜めに2段活用させる趣向は見事です。終図の18枚の歩と図面は美しいですね。担当者の置き土産でしょうか。
占〇亭―軽やかな駒運びと豆腐図式の美しい詰上りに感動。見事な最後の挨拶です。
竹〇政秀―追い詰
竹〇健一―最後にも楽しい作品ですね!!
中〇照夫―序の舞台作りからして駒取りのない巧妙な手順。そしてと金と玉のダンスがはじまる。詰め上がりとうふ図式とは鮮やか。
永〇勝利―駒をむしっていくイリュージョン系(煙)かと思いきや、メルヘン路線でしたね。5年間ありがとうございました。非常に楽しませていただきました。
名〇健将―解者は一寸法師の知識はあまりないが、と金の動きの棋譜付記(引、左、寄)に見立てているのだと思いました。
西〇かな―手数は14より短いけど、大丈夫かな?
は〇し―担当お疲れ様でした。サービス問題をありがとうございます。
弘〇弘―と金の大群で追っていく手順がおもしろい。乱歩の中で好きな作品の一つです。
水〇修―作品名は波に揺られる一寸法師ということでしょうか。穏やかで楽しい手順でした。
山〇誠―踊る一寸法師も遂にと金の波に沈む。歩18枚が出揃った詰上りはなかなかきれい。
和〇登―駒が躍動していて解いて楽しい作
総評
池〇俊哉―担当お疲れさまでした。名担当の後任は大変そうですね...
今○健一―今回の選題で引退、後進に道を譲るとのこと。 長い間、先生の解説で勉強そして楽しませて頂きました。感謝、ご苦労様でした。 こんどは、先生のブログで先生にお会いしますので、宜しく、です。
岡〇行晃―大学はいつも全力投球のつもりで解いています!何とか全解できて大いに感動しています。5年間の大学担当お疲れさまでした。又、いつの日に逢える事を楽しみにしています。(ありがとう御座いました)
加〇孝志―今月の三作リズムが有り今の時期にピッタリ。解後感のよい作品群でした。
門〇和雄―利波教授、長い間詰将棋の楽しさありがとうございました。
北〇正一―担当ご苦労様でした。なかなか大学は解けないのですが、今回はサービス出題だったようで、なんとか解答を出せました。解答、投稿ともほとんど参加できませんでしたが、読む方としては大変楽しませていただきありがとうございました。
小〇徹―期末にしてはトンダウンでしょうか。
鈴〇彊―豪華なメンバーの作品十分に堪能しました。担当者として今まで五年間ご苦労さまでした。ご健康で益々のご活躍を祈っております。
竹〇健一―長いことお疲れ様でした!最後の(今回の)選題が一番良いかも!(楽しめる作品ばかり)またの復帰を楽しみにしております。
名〇健将―倦怠の多かった解答者ですが、最後に花道を飾る事が出来て良かった・・。感謝。
西〇かな―町田での全国大会から、早や5年になるのですね。長い間、ご苦労様でした。
松〇成俊―5年間おつかれさまでした。
山〇誠―長い間のご担当、本当にご苦労様でした。力のこもった選題と解説を毎月楽しませて頂きました。
和〇登―担当、お疲れ様でした。またどこかのコーナーでの復活を楽しみにしています。
☆5年間を振り返って
 未熟ながらもなんとか5年間の任期を務め上げることが出来たのは、偏に解答者及び作品投稿の方々のおかげです。深く感謝申し上げます。この5年間で一番印象に残った作品は、H23.1糟谷祐介作で、何故看寿賞を受賞しなかったのか、未だに疑問に思っています。又、H25.2武島宏明作で投稿取り消しを見落としたのは本当に申し訳なく思っています。そして中山芳樹氏の難解作群、特にH25.3の正解者2名の作品は余詰が惜しまれました。そして鈴川優希氏・武島宏明氏・宮原航氏・広瀬稔氏という次代を担う作家のデビューに立ち会えたのは本当に幸せでした。
☆担当はこれで退任いたしますが、詰将棋にはこれからも関わって行く心算ですので、今後ともよろしくお願いします。本当にお世話になりました。どうも有難う御座いました。
【全題正解者】
池〇俊哉 今○健一 岡〇行晃
加〇孝志 門〇和雄 神〇 薫
川〇敏嗣 北〇正一 日〇通博
國〇 進 小〇 徹 小〇伸好
斎〇博久 須〇卓二 鈴〇 彊
占〇亭   高〇武夫 竹〇政秀
竹〇健一 塚〇彰仁 出〇 守
中〇照夫 永〇勝利 西〇かな
福〇 努 松〇成俊 水〇 修
三〇周治 柳〇克佳 山〇 誠
吉〇清二 和〇 登
【当選者】誌代1ヵ月分入帖
鈴〇 彊




◇大14 入選36
東京都 井上徹也


イメージ 1
23歩成、14玉、13と、同香、47馬、36歩、同馬、23玉、32飛成2435龍、23玉、4514玉、34龍、15玉、16歩、同玉、27馬、15玉、37馬イ26歩、35龍、14玉、47馬、36歩、同馬、23玉、24歩、12玉、45馬、11玉、
31龍、21角、同龍、同玉、32角、11玉、12馬、同玉、23歩成11玉、21角成、同玉、32と寄11玉、22と迄47
26桂合は35龍、14玉、47馬、36歩、同馬、23玉、45馬、14玉、34龍、15玉、16歩、同玉、17銀、同玉、37龍、16玉、27馬、25玉、26龍、34玉、46桂、44玉、54馬、33玉、43と迄47手変化同手数
45馬は34歩、同馬、22玉、32と、11玉、21と、同玉、4312玉、32飛成、22歩、34馬、11玉、41龍、21桂以下逃れ
24歩は1245馬、11玉、31龍、21歩合以下不詰
作者―後の合駒を制限するための歩合発生のテーマと、中合のリフレインを含む趣向的な駒の動きの融和が狙いです。
☆初手23歩成は当然ですが、3手目13と、同香の交換を入れるのが好手で、23とはいずれ取られてしまいますが、その時13への逃道を防ぐ為です。そして56桂の質駒を狙って47馬。質駒を取らせる訳には行かないので36歩合、同馬、23玉までは必然です。ここで45馬が見えますが、Aにあるように34歩合以下詰みません。そこで32飛成、24玉、35龍、23玉となり。そこで45馬は14玉で打歩詰になるので、24歩としますが、B手順のように最後21歩合で詰ません。必然の手順だったはずですが、どこが可笑しかったのでしょうか?それは、Bで45馬は14玉で打歩詰で詰まないと即断したところで、指し難い手ですが34龍と突っ込むのが正解で、この手に対して24合だと36馬以下詰むのです。そこで15玉と躱しますが、16~37馬と合駒請求をし、26歩合とさせ、35龍、14玉、47馬とします。じつはこの局面は5手目47馬とした局面と比べて35飛が龍になっていて、玉方26歩が発生しているだけの違いです。そしてここでも36歩合とします。そうすると、今度は26歩が発生しているので、34龍とは指せずに(以下27馬に同歩成と出来ますから)24歩とB手順に入ると今度は26歩があるので21歩合が出来ずに21角合とせざるを得なくなって、以下大駒を全て捌捨てて華麗に詰め上がります。
☆単純にB手順だと歩合で最後逃れるので、玉方の26歩を発生させて玉方角合を限定させる玉方2歩禁誘致の構想作です。この作品の旨い所は玉方2歩禁誘致に47馬、36歩合のリフレインを挟んでいることで、よく創ったものと感心させられます。ただ、このリフレインが入ったことで却ってテーマが解り難くなってしまったようでした。
☆更に問題発生で、イ26桂合で変同でした。変同解も2名ありました。投稿用紙には変化イと同様の手順が書いてありましたが、同手数だったことを見落としたようです。作者の修正案は56桂を香にするとのこと。これだとイ26桂合は以下イの手順中17銀を27銀とし17玉、26銀、28玉、46馬、29玉、56馬、18玉、19香以下47手駒余りとなります。
☆この変同手順があるとすると、厳密な玉方2歩禁誘致とも言い難く、致命的な変同で、変同手順には別詰順もあり、解答者も迷わせてしまったようでした。高得点を叩き出すを思っていたのですが、そんな訳で伸びませんでした。
池〇俊哉―56桂を取らせまいとする36歩合のリフレイン。収束まできれいに決まりすぎ   
今○健一―2度の中合を含む3度の歩合が主眼手。最後は大駒を消しての終局、好感の持てる作品です。
加〇孝志―収束アッ気ないけど桂は最後迄取れません。易しい中合の変化を楽しむ
川〇敏嗣―これからは二枚飛車より、龍と馬で追われる夢を見るかも。
北〇正一―4736歩の繰り返しが26歩合を発生させて収束へ向かうというストーリーになっており、形もあいまってとても美しい詰将棋。ただ22手目で26桂合の変化がよくわからなかったのでちょっと自信がない。
小〇徹―狐につままれたような手順。騙されてないだろうな。
齋〇博久―大駒2枚でよく手が続くと感心した。
須〇卓二―まさか2歩禁が絡んでくるとはねえ。恐れ入る。
鈴〇彊―玉方56桂の質駒を巡っての虚々実々の攻防が見所22手目の合駒の選択に悩む。本譜は26歩合だが26桂合も同手数を要するしかも駒余りなしだ。唯桂合の方は終盤の詰め方が何通りかあり難があるので歩合を解答とした。
占〇亭―大駒と玉がダンスを踊っているような感じで面白かったです。
竹〇政秀―(要旨)変同順に余詰があるため出題不可。不完全作。
竹〇健一―二歩禁を利用したうまい手順ですね!
中〇照夫―21歩合をさせないために26に歩を打たせておく。36歩中合のリフレインなど実に洗練された手順。
永〇勝利―22手目26桂合が47手でしか詰まないので、何か見落とししている気がします。これが作意とすると余詰があるので、変別解ではないとは思いますが、どうにもスッキリしません。
名〇健将―右下に追うのがポイントで、右上では煙にまかれてしまう。(誤答)
西〇かな―無理矢理詰みにしてしまいましたが・・・
松〇成俊―珍しいテーマ22手目桂合は割り切れているのだろうか?(変同しか発見できず・・・)
水〇修―捕まりそうで捕まらない粘りのある攻防ですね。
山〇誠―龍と馬だけの攻防だがよく手がつながる。22手目は桂合の方が後の歩合を残して本筋に見えるが・・・
和〇登―56桂を巡ってのおもしろい攻防


 
  大学
 
   担当 利波 偉
 
◇解答者総数 41
◇全題正解者 32
        平均

13谷川浩司   2  2  26 9  1  1  2.69

14井上徹也   2  6  24 5  2  2  2.70

15利波 偉   0  1  29 8  1  2  2.73

※は無評価です
◇大13 入選111
 神戸市 谷川浩司


イメージ 1
26馬、同玉、37銀、17玉、28金、同銀成、同銀、26玉、37銀、35玉、46銀、44玉、55金、53玉、54金、同玉、55銀、63玉、64銀、62玉、73銀打同金、同銀生、53玉、64銀生44玉、55銀、53玉、63金、同玉、64銀、62玉、54桂、71玉、72金、同玉、73銀成7182成銀迄39
作者―73の銀が55に戻るのが面白いかと。
☆作者は最近将棋世界等では、軽趣向を多数発表されて、解答者を楽しませておられますが、本作は大学に投稿するだけあって、易しいながらも、26馬の華麗な導入以降は1手1手どう逃げるか考えさせられます。次に3手目37銀には17玉か35玉か?13手目55金には同金か53玉か?実際は違う逃げ方だと作意に短絡して早い訳です。そういう変化を乗り越えれば、28銀が駒交換を含みながらの不規則追い趣向で、最終的に82迄行くのですが、作者の言のように途中で後戻りして73銀が55銀に戻りしてから82に行くのは楽しく、
齋〇博久―凧揚げのような銀の動き。
門〇和雄―凧(銀)が鳥(玉)を追いかけるようです。楽しい銀でした。
☆というように、この手の角(馬)が紐駒で金・銀で斜め追いする趣向は凧金(銀)趣向と命名しても良い気がします。
池〇俊哉―手順だけ見返せば軽趣向だが、細かい変化を含んでどちらかと言うと力強い味わい
今○健一―遊び心がいっぱいの趣向作。「難しいばかりが詰棋じゃないぞ」、谷川先生の声がする。
海〇王―打った銀の動きが楽しめる。
加〇孝志―銀のエスカレーター一回戻ったりキメが細かい本当はデパートにピッタリ
川〇敏嗣―起承転結が明快な一局という印象。
北〇正一―その昔、作者の難解作を見ていた思い出からすれば、本作は純文学作家がエンターテイメントで遊んだという感じです。
小〇徹―この手の作品は並以上を出すことは難しいと思う。
須〇卓二―肩の凝らないちょっと不規則趣向ですね。楽しめます。
鈴〇彊―初手26馬捨ての豪快な手から37銀、一端17玉に28金と金銀交換を入れ28銀ここからこの銀が主役73銀不成まで進み64銀不成55銀とスイッチバック最後は82成銀まで見事な活躍19角をバックにした軽快作。流石です。
占〇亭―「詰将棋って楽しいな」と思わせてくれる作品。
竹〇政秀―追い詰
竹〇健一―楽しく解けました!
中〇照夫―タコ金なのかタコ銀なのか悩ましい。楽しい趣向作ではあるが読み応えもある。
永〇勝利―金銀の綾で紡ぐ作品で谷川先生の右に出る人はいませんね。
名〇健将―実戦形ではないが、気分は実戦形。64銀生、44玉となった局面で、4手目25玉は36桂、初手を18玉は27桂を用意している。(誤答)
西〇かな―このコーナーで暗算解答は久しぶりです。
水〇修―銀の進撃が本当に楽しい作品です。
山〇誠―初志貫徹。最後まで19角のにらみ1本で押し通す。
和〇登―貴重な馬を捨てる導入がうまい


◇大12 入選5

 京都市 広瀬 稔



イメージ 1
16香、イ15歩、同香、14歩、同馬、12玉、A32馬、13歩、同香成同玉、16香、ロ15歩、同香、14歩、同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉、12飛、31玉、32歩、42玉、43歩、同玉、44香、53玉、5462玉、31歩成、71玉、82飛成、同玉、83歩、92玉、93歩、同玉、94歩、同玉、84金迄41
14歩合は同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉、23香、同玉、24香、同玉、26香以下
14歩合は同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉、23歩、31玉、(同玉はイの変化と同様)32歩以下
13馬は21玉、22馬、同玉、12飛、31玉、32歩、42玉、44香、43歩、同香、同玉、44香、53玉、54香、62玉、31歩成、71玉で1歩足りない。
32馬は13歩、同香、同玉、16香、14歩、同馬、12玉、甲132122馬、同玉、12飛、31玉、32歩、42玉、43歩、同玉、44香、53玉、54歩、62玉、31歩成、52歩合で不詰
甲で32馬は13歩、同香、同玉、16香、14歩合、同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉で、香を持っていないので全然詰まない。
作者―香一歩三の持ち駒変換です。香1枚と歩3枚には価値の大小関係が存在しません。そこで持ち駒変換を切り上げるタイミングを考えてもらおうというのが狙いです。
☆本作は持駒変換が何回成立するかという問題です。先ず初手16香の時に14歩合では、イで最後に15玉と逃げられるように15歩中合が必要で、更に14歩合、同馬、12玉の時が最初の分岐点。13馬以下作意順に入ると、Aにあるように1歩不足します。そこで、32馬として13歩合を稼ぐことになります。2回目の16香に対してここでも14歩合はロの手順で詰みますので、15歩合更に14歩合が必要です。14同馬、12玉の時が2度目の分岐点。作意は13馬以下ですが、32馬とすると、Bのように詰まない。どうやら左辺の収束に入るには44香、54香と並べる形でなくてはならないことが推測できます。戻って17手目は13馬と入ることになります。以下は紛れAと同様に進んで最後1歩多いので詰め上がることなりました。
☆香1枚を歩3枚に変換する訳ですが、1回目で止めると1歩不足というのは良いのですが、3回目をもし行った場合、Bにあるように、16香に対して15歩を省略して14歩という手順になってしまうので、何回変換するのかでは無く、何回変換出来るのかということになっているのは、謎解きとしては少々残念かと思います。ともあれこの枚数でこの手順を実現した作者のセンスが光る作品です。
☆最後に趣向手順を何回繰り返すかというテーマ作品の代表として森田正司氏作を紹介しておこう。

(パラ1968.2森田正司)


イメージ 2
池〇俊哉―香一枚を歩三枚に変える持駒変換。歩ばかり持っていても使えないのでどこで止めるか...結構早めに止めてしまうのには驚いた。収束はシンプルながらも香二枚をうまく使っている   
今○健一―212手目の15歩合が巧守備。持駒4香の趣向で始まって、中合を含む5回の歩合が作者の狙い。19手以後の収束は簡素な駒配置で上手に終局です。
海〇王―盤面9枚で表現できるのかと驚かされる手順。
加〇孝志―香打の非限定は気になりません。と金配置の旨さと歩が全て捌け解後感はよいです。
川〇敏嗣―7手目13馬は失敗。5モリシタ集めて22馬からの追撃、楽しめました。
小〇徹―12手目15歩を14歩とすれば同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉、23歩以下詰むのでしょう。
小〇邦明―合駒を考える問題は頭が痛くなる。自信なし。
齋〇博久―難易度が無いので楽しめた。
須〇卓二―1歩の重みを感じました。本当にこの駒数で…と感じます。
鈴〇彊―17香から3歩を入手19香から再び2歩を入手13馬から22馬と飛を取り12飛と据え歩香を使って91玉まで追い92歩から8272歩の活用最後は44香まで見事な展開でした。序で2枚の香で5枚の歩を入手するのがポイントでした。(誤答)
竹〇政秀―初手1129手非限定。収束だれる。
竹〇健一―凄いですねこれ!こんな手順が成立するんですね…変化は結構読まされるし、持駒の数とか混乱してしまった…
中〇照夫―最後は香1枚より歩3枚の方が良い。序盤からできるだけ歩を稼ぐ。
永〇勝利―こちらは16香が2回だけでストレスが溜まった。もっと打ちたい。
西〇かな―殆ど手付かずです。(無解)
福〇徹彦―とりあえず香を打ってみると、序の10手で香1枚が歩3枚に持駒変換される。序の印象が強くて、後半の印象がやや薄くなってしまった気もするが、この前半部分だけで十分作品価値はあると思う。
松〇成俊―左の方に駒があるのでそっちに行くのかなと思うけど行きたくない。右でまとまらんのかなあ。
水〇修―序盤のねじり合いと後半のスピード感が対照的で楽しいです。
山〇誠―歩を何枚稼げば飛車を取りに行けるかという軽いパズル。
和〇登―香1枚を歩4枚にする持駒変換はおもしろい構想
総評
今○健一―今月も好局が3題、教授の出題時の辞に嘘はなしです。3題が解けて、少し得をした気分。この勢いで、まだ咲いている八重桜の花見に出かけよう、です。
岡〇行晃―久し振りの全解を嬉しく思います。利波先生ありがとう!大⑪⑫には大いに難儀いたしました。特に⑪は素晴らしい感動作で我乍ら良くぞやったと思う。
小〇徹―1月号から3月号までの迫力には及びませんね。 
鈴〇彊―3作とも素晴らしい作品でした。鈴川氏の29香に角の中合、続いて飛合の趣向3度も入れ途中71角に44香合を含め見事な構想3年間の推敲を重ね出来上がったとは素晴らしいです。拍手々々。
西〇かな―解かなきゃ損、でも殆ど達磨さん状態です。
福〇徹彦―今月は易しめだったと思います (数か月に1度、妙に頭の冴えている月があるので今月がその月だったのかも…)。易しいだけでなく、何がやりたいかも分かりやすい作だったので解いて良かったです。
【全題正解者】
池〇俊哉 今○健一 岡〇行晃
海〇王   加〇孝志 神〇 薫
川〇敏嗣 日〇通博 小〇 徹
小〇伸好 小〇邦明 斎〇博久
須〇卓二 高〇武夫 竹〇政秀
竹〇健一 中〇照夫 永〇勝利
福〇徹彦 福〇 努 水〇 修
山〇 誠 吉〇清二 和〇 登
【当選者】誌代1ヵ月分入帖
出〇 守


◇大11 入選85

加賀市 鈴川優希



イメージ 1
29香イ28角同香、ロ27飛、同香、同玉、26飛、同玉、29香、28角、同香、ハ27飛、71角ニ44香同角成、同歩、27香、同玉、26飛、同玉、29香、28角、同香、ホ27銀、35角、同桂、16と、36玉、37歩、同玉、7336玉、46角成迄33
イ他合は16と、36玉、46と以下。角合はこの時同角成と取る為。
ロ他合は16と、36玉、37歩、(飛合はこの時同飛成として26とを防ぐ為)35玉、36香以下。
27他合は16と、36玉、45角、35玉、26角以下
ニ同金は17角、15玉、71角成以下
62合は17角、15玉、62角右成以下。
35香・桂合は(銀・金合は同角、同玉、17角以下)16と、36玉、45角以下
27飛合は37角、36玉、47と、45玉、36角以下
27歩合は16と、36玉、37歩、35玉、46角、45玉、36角迄
37角は37角、36玉、47と、45玉、36角、44玉以下不詰
作者―小駒図式ですが、いきなり大駒の連続合が飛び出します。意味付けは変化(a)(b)のように単純明快です。26飛と呼び戻した後、もう一度同じ手順を繰り返してみると、持駒が香→角に変換されました。
  ここで(A)71角が攻方の好手で、例の浦壁氏の93飛と同じ系統の遠打です。同金ならこの金が手に入るので詰みます(初形で1枚だけ不自然に配置された金ですが、実は不要駒です)。そして合駒も2枚角が連結することになって詰みます・・・が、44合だけは71~44角と生角のまま行くしかないので、この手順では詰みません(ちなみに44香合は積極的意味付けです)。したがってこれは同角成と取るしかなく、同歩となって再び香を手にします。そこでもう一度26~29香を繰り返しますが、今度は44に歩がつり上がっているのが相違点。(d)の変化で44に逃げられなくなっていることに注目してください。よって変化中の36角を防ぐための27銀合が最長です。
  あとは収束ですが、空間に35角と捨てるのが決め手となります。最後46角成のところで、46と、37玉、35と迄の味悪な最終手余詰があるのが珠に瑕で、玉方59飛でも置けばいいのですが、小駒図式でなくなってしまう上に、結局46と、37玉、47とで駒は余らないとはいえ最終手余詰は防げないので、これで妥協することにしました。
  制作期間はほぼ3年で、ようやくまとめることができました。採用して頂けたら嬉しいです。
☆序奏も無く、いきなり29香で合駒読みになりますが、合駒特定は簡単でイにあるように46に効かすために28角の中合が必要で、次の27合はロで37歩に同合駒とした時に26に効かすことが出来る飛合となります。6手目27同玉とした局面で26飛としてもう一度29香とするのが面白い手順で、何ともう128角合〜27飛が繰り返されました。ただ2度目の27飛合では27他合とする変化があります。ここで27他合だと、16と、36玉に45角と打って詰みます。12手目27飛合とした局面では、もう香は無く同香とは取れないので工夫が必要です。ここで37角とすると、紛れAにあるように44から逃げられてしまいます。正解は最遠打の71角で同金は17角以下質駒になった金を取って詰みます。また、62合や53合ではニにあるように17角以下その合駒を取りながら馬が作れるので詰みます。かといって35合では同角成若しくは16とという手順で詰みます。そこで44香合となります。44香合の場合は17角から開き王手をした場合は馬にならない為詰まないので同角成、同歩となります。すると角を香に交換したことにより3度目の29香、28角合の手順が実現します。ところが今度は28同香とした時に27飛合だと44歩となっている関係でホのように37角以下早いのです。そして44歩になっていて変化ハの45角が打てないので別の詰方が必要になります。そして変化ホの27歩合手順の最終手36角を取る為に27銀合が正解です。こうされると37角という手も27飛合の変化ホ最後の36角が取られるのでダメです。そこで35角という妙手が決め手。同玉が17角ですので同桂の1手。以下は16と以下46角成迄となります。
☆小駒図式から角中合飛車合が3回繰り返される(最後は銀合ですが)が、その変化が持駒や玉方配置の変化により微妙に変わって行くのは実に見事な構成です。玉方44歩にした為飛車合が出来なくなり銀合をし、従前の45角で詰ます変化が出来なくなったので35角の妙手が必要になる。何故このような纏め方が出来るのか、教えて欲しいものです。
☆気になる点としては、61金は実は無くても作意は成立します。捨駒遠打を発生させる為の不要駒とも言えます。なので、
山〇誠―角飛連合を繰り返す離れ業に目を見張る。不動の61金配置の意味は遂に分らず。
☆という鋭い方も居られました。
☆作者は最終手余詰が気になっているとのことですが、私以上の世代だと全く気にならないはず。今の人は潔癖症ですねえ。
☆兎に角好評しかなく、作者の3年間の苦労は報われた傑作だと思います。
池〇俊哉―角飛二段合による香⇒角への持駒変換の連続であるが、結果的にやりたいのは44歩の形にする退路ふさぎ。謎解きを含んだ構成が素晴らしい  
今○健一―2度の角合飛合から始まって、角の遠打、3度の合駒と見処が一杯。若武者、鈴川君、大活躍の図ですね。
海〇王―意外と難しくなかった。6一が金だったので7一角を発見できた。
加〇孝志―イヤ、込入った手順。変化読み合の肌触り、疲れました。中合が生きました。
川〇敏嗣―三度にわたる29香打の威力が絶大なのに驚き。
小〇徹―52とを金には出来ないんですね。61金が目立ちます。
小〇邦明―変化の46とに備えた28角合、変化の37香に備えた27飛合の連続合の繰り返しは勿論、71角打が物凄い絶妙手で、それに対する玉方の受けも17角打の角が馬に成れない場所が最善という双方すばらしい手があって感動。
斎〇博久―香の下段打からの趣向だが、合駒の豪華さが素晴らしい。
須〇卓二―この大技を3回繰り返すのも凄いがその合間に入るキーの部分もレベルが高い。
鈴〇彊―29香の攻めしかないが、28角の中合続いて飛合と豪華な合駒からスタート26飛と捨てまた29香、角を入手飛合のときに17角の筋を考え71角が浮かぶ。同金なら1715玉の時71角成だ。44香合が最善香を入手26飛から29香が復活3度目で流石の玉方もギブアップ。見事な収束でした。
占〇亭―香2枚の変換マジック。スマートに表現していますが、かなり苦労されたのでしょうね。
竹〇政秀―収束だらける1531手非限定。
竹〇健一―受け方はこれが最善なのかな?面白い構想で、もっと長くできそうですね。
中〇照夫―いかにも合駒読みといった初形。角・飛の連続不利合駒でびっくり。ミニ趣向的な繰り返しが見事。最後は銀合の破調でとことん考えさせられる。
永〇勝利―まさか29香からの手順が三度も出てくると思いませんでした。二度目までと思い、収束悩んでしまった。凄い。
西〇かな―殆ど手付かずです。(無解)
福〇徹彦―取れない71角に44香合で、もう1回繰り返せる。非常にシンプルに出来ているけど、シンプルなものほど作るのが難しいのでしょうね。
松〇成俊―なんでこんな手順が成立するのか不思議
水〇修―71角に44香合はシビレました。
和〇登―金を質駒化する71角は斬新な構想


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