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◇大12 入選5

 京都市 広瀬 稔



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16香、イ15歩、同香、14歩、同馬、12玉、A32馬、13歩、同香成同玉、16香、ロ15歩、同香、14歩、同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉、12飛、31玉、32歩、42玉、43歩、同玉、44香、53玉、5462玉、31歩成、71玉、82飛成、同玉、83歩、92玉、93歩、同玉、94歩、同玉、84金迄41
14歩合は同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉、23香、同玉、24香、同玉、26香以下
14歩合は同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉、23歩、31玉、(同玉はイの変化と同様)32歩以下
13馬は21玉、22馬、同玉、12飛、31玉、32歩、42玉、44香、43歩、同香、同玉、44香、53玉、54香、62玉、31歩成、71玉で1歩足りない。
32馬は13歩、同香、同玉、16香、14歩、同馬、12玉、甲132122馬、同玉、12飛、31玉、32歩、42玉、43歩、同玉、44香、53玉、54歩、62玉、31歩成、52歩合で不詰
甲で32馬は13歩、同香、同玉、16香、14歩合、同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉で、香を持っていないので全然詰まない。
作者―香一歩三の持ち駒変換です。香1枚と歩3枚には価値の大小関係が存在しません。そこで持ち駒変換を切り上げるタイミングを考えてもらおうというのが狙いです。
☆本作は持駒変換が何回成立するかという問題です。先ず初手16香の時に14歩合では、イで最後に15玉と逃げられるように15歩中合が必要で、更に14歩合、同馬、12玉の時が最初の分岐点。13馬以下作意順に入ると、Aにあるように1歩不足します。そこで、32馬として13歩合を稼ぐことになります。2回目の16香に対してここでも14歩合はロの手順で詰みますので、15歩合更に14歩合が必要です。14同馬、12玉の時が2度目の分岐点。作意は13馬以下ですが、32馬とすると、Bのように詰まない。どうやら左辺の収束に入るには44香、54香と並べる形でなくてはならないことが推測できます。戻って17手目は13馬と入ることになります。以下は紛れAと同様に進んで最後1歩多いので詰め上がることなりました。
☆香1枚を歩3枚に変換する訳ですが、1回目で止めると1歩不足というのは良いのですが、3回目をもし行った場合、Bにあるように、16香に対して15歩を省略して14歩という手順になってしまうので、何回変換するのかでは無く、何回変換出来るのかということになっているのは、謎解きとしては少々残念かと思います。ともあれこの枚数でこの手順を実現した作者のセンスが光る作品です。
☆最後に趣向手順を何回繰り返すかというテーマ作品の代表として森田正司氏作を紹介しておこう。

(パラ1968.2森田正司)


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池〇俊哉―香一枚を歩三枚に変える持駒変換。歩ばかり持っていても使えないのでどこで止めるか...結構早めに止めてしまうのには驚いた。収束はシンプルながらも香二枚をうまく使っている   
今○健一―212手目の15歩合が巧守備。持駒4香の趣向で始まって、中合を含む5回の歩合が作者の狙い。19手以後の収束は簡素な駒配置で上手に終局です。
海〇王―盤面9枚で表現できるのかと驚かされる手順。
加〇孝志―香打の非限定は気になりません。と金配置の旨さと歩が全て捌け解後感はよいです。
川〇敏嗣―7手目13馬は失敗。5モリシタ集めて22馬からの追撃、楽しめました。
小〇徹―12手目15歩を14歩とすれば同馬、12玉、13馬、21玉、22馬、同玉、23歩以下詰むのでしょう。
小〇邦明―合駒を考える問題は頭が痛くなる。自信なし。
齋〇博久―難易度が無いので楽しめた。
須〇卓二―1歩の重みを感じました。本当にこの駒数で…と感じます。
鈴〇彊―17香から3歩を入手19香から再び2歩を入手13馬から22馬と飛を取り12飛と据え歩香を使って91玉まで追い92歩から8272歩の活用最後は44香まで見事な展開でした。序で2枚の香で5枚の歩を入手するのがポイントでした。(誤答)
竹〇政秀―初手1129手非限定。収束だれる。
竹〇健一―凄いですねこれ!こんな手順が成立するんですね…変化は結構読まされるし、持駒の数とか混乱してしまった…
中〇照夫―最後は香1枚より歩3枚の方が良い。序盤からできるだけ歩を稼ぐ。
永〇勝利―こちらは16香が2回だけでストレスが溜まった。もっと打ちたい。
西〇かな―殆ど手付かずです。(無解)
福〇徹彦―とりあえず香を打ってみると、序の10手で香1枚が歩3枚に持駒変換される。序の印象が強くて、後半の印象がやや薄くなってしまった気もするが、この前半部分だけで十分作品価値はあると思う。
松〇成俊―左の方に駒があるのでそっちに行くのかなと思うけど行きたくない。右でまとまらんのかなあ。
水〇修―序盤のねじり合いと後半のスピード感が対照的で楽しいです。
山〇誠―歩を何枚稼げば飛車を取りに行けるかという軽いパズル。
和〇登―香1枚を歩4枚にする持駒変換はおもしろい構想
総評
今○健一―今月も好局が3題、教授の出題時の辞に嘘はなしです。3題が解けて、少し得をした気分。この勢いで、まだ咲いている八重桜の花見に出かけよう、です。
岡〇行晃―久し振りの全解を嬉しく思います。利波先生ありがとう!大⑪⑫には大いに難儀いたしました。特に⑪は素晴らしい感動作で我乍ら良くぞやったと思う。
小〇徹―1月号から3月号までの迫力には及びませんね。 
鈴〇彊―3作とも素晴らしい作品でした。鈴川氏の29香に角の中合、続いて飛合の趣向3度も入れ途中71角に44香合を含め見事な構想3年間の推敲を重ね出来上がったとは素晴らしいです。拍手々々。
西〇かな―解かなきゃ損、でも殆ど達磨さん状態です。
福〇徹彦―今月は易しめだったと思います (数か月に1度、妙に頭の冴えている月があるので今月がその月だったのかも…)。易しいだけでなく、何がやりたいかも分かりやすい作だったので解いて良かったです。
【全題正解者】
池〇俊哉 今○健一 岡〇行晃
海〇王   加〇孝志 神〇 薫
川〇敏嗣 日〇通博 小〇 徹
小〇伸好 小〇邦明 斎〇博久
須〇卓二 高〇武夫 竹〇政秀
竹〇健一 中〇照夫 永〇勝利
福〇徹彦 福〇 努 水〇 修
山〇 誠 吉〇清二 和〇 登
【当選者】誌代1ヵ月分入帖
出〇 守


◇大11 入選85

加賀市 鈴川優希



イメージ 1
29香イ28角同香、ロ27飛、同香、同玉、26飛、同玉、29香、28角、同香、ハ27飛、71角ニ44香同角成、同歩、27香、同玉、26飛、同玉、29香、28角、同香、ホ27銀、35角、同桂、16と、36玉、37歩、同玉、7336玉、46角成迄33
イ他合は16と、36玉、46と以下。角合はこの時同角成と取る為。
ロ他合は16と、36玉、37歩、(飛合はこの時同飛成として26とを防ぐ為)35玉、36香以下。
27他合は16と、36玉、45角、35玉、26角以下
ニ同金は17角、15玉、71角成以下
62合は17角、15玉、62角右成以下。
35香・桂合は(銀・金合は同角、同玉、17角以下)16と、36玉、45角以下
27飛合は37角、36玉、47と、45玉、36角以下
27歩合は16と、36玉、37歩、35玉、46角、45玉、36角迄
37角は37角、36玉、47と、45玉、36角、44玉以下不詰
作者―小駒図式ですが、いきなり大駒の連続合が飛び出します。意味付けは変化(a)(b)のように単純明快です。26飛と呼び戻した後、もう一度同じ手順を繰り返してみると、持駒が香→角に変換されました。
  ここで(A)71角が攻方の好手で、例の浦壁氏の93飛と同じ系統の遠打です。同金ならこの金が手に入るので詰みます(初形で1枚だけ不自然に配置された金ですが、実は不要駒です)。そして合駒も2枚角が連結することになって詰みます・・・が、44合だけは71~44角と生角のまま行くしかないので、この手順では詰みません(ちなみに44香合は積極的意味付けです)。したがってこれは同角成と取るしかなく、同歩となって再び香を手にします。そこでもう一度26~29香を繰り返しますが、今度は44に歩がつり上がっているのが相違点。(d)の変化で44に逃げられなくなっていることに注目してください。よって変化中の36角を防ぐための27銀合が最長です。
  あとは収束ですが、空間に35角と捨てるのが決め手となります。最後46角成のところで、46と、37玉、35と迄の味悪な最終手余詰があるのが珠に瑕で、玉方59飛でも置けばいいのですが、小駒図式でなくなってしまう上に、結局46と、37玉、47とで駒は余らないとはいえ最終手余詰は防げないので、これで妥協することにしました。
  制作期間はほぼ3年で、ようやくまとめることができました。採用して頂けたら嬉しいです。
☆序奏も無く、いきなり29香で合駒読みになりますが、合駒特定は簡単でイにあるように46に効かすために28角の中合が必要で、次の27合はロで37歩に同合駒とした時に26に効かすことが出来る飛合となります。6手目27同玉とした局面で26飛としてもう一度29香とするのが面白い手順で、何ともう128角合〜27飛が繰り返されました。ただ2度目の27飛合では27他合とする変化があります。ここで27他合だと、16と、36玉に45角と打って詰みます。12手目27飛合とした局面では、もう香は無く同香とは取れないので工夫が必要です。ここで37角とすると、紛れAにあるように44から逃げられてしまいます。正解は最遠打の71角で同金は17角以下質駒になった金を取って詰みます。また、62合や53合ではニにあるように17角以下その合駒を取りながら馬が作れるので詰みます。かといって35合では同角成若しくは16とという手順で詰みます。そこで44香合となります。44香合の場合は17角から開き王手をした場合は馬にならない為詰まないので同角成、同歩となります。すると角を香に交換したことにより3度目の29香、28角合の手順が実現します。ところが今度は28同香とした時に27飛合だと44歩となっている関係でホのように37角以下早いのです。そして44歩になっていて変化ハの45角が打てないので別の詰方が必要になります。そして変化ホの27歩合手順の最終手36角を取る為に27銀合が正解です。こうされると37角という手も27飛合の変化ホ最後の36角が取られるのでダメです。そこで35角という妙手が決め手。同玉が17角ですので同桂の1手。以下は16と以下46角成迄となります。
☆小駒図式から角中合飛車合が3回繰り返される(最後は銀合ですが)が、その変化が持駒や玉方配置の変化により微妙に変わって行くのは実に見事な構成です。玉方44歩にした為飛車合が出来なくなり銀合をし、従前の45角で詰ます変化が出来なくなったので35角の妙手が必要になる。何故このような纏め方が出来るのか、教えて欲しいものです。
☆気になる点としては、61金は実は無くても作意は成立します。捨駒遠打を発生させる為の不要駒とも言えます。なので、
山〇誠―角飛連合を繰り返す離れ業に目を見張る。不動の61金配置の意味は遂に分らず。
☆という鋭い方も居られました。
☆作者は最終手余詰が気になっているとのことですが、私以上の世代だと全く気にならないはず。今の人は潔癖症ですねえ。
☆兎に角好評しかなく、作者の3年間の苦労は報われた傑作だと思います。
池〇俊哉―角飛二段合による香⇒角への持駒変換の連続であるが、結果的にやりたいのは44歩の形にする退路ふさぎ。謎解きを含んだ構成が素晴らしい  
今○健一―2度の角合飛合から始まって、角の遠打、3度の合駒と見処が一杯。若武者、鈴川君、大活躍の図ですね。
海〇王―意外と難しくなかった。6一が金だったので7一角を発見できた。
加〇孝志―イヤ、込入った手順。変化読み合の肌触り、疲れました。中合が生きました。
川〇敏嗣―三度にわたる29香打の威力が絶大なのに驚き。
小〇徹―52とを金には出来ないんですね。61金が目立ちます。
小〇邦明―変化の46とに備えた28角合、変化の37香に備えた27飛合の連続合の繰り返しは勿論、71角打が物凄い絶妙手で、それに対する玉方の受けも17角打の角が馬に成れない場所が最善という双方すばらしい手があって感動。
斎〇博久―香の下段打からの趣向だが、合駒の豪華さが素晴らしい。
須〇卓二―この大技を3回繰り返すのも凄いがその合間に入るキーの部分もレベルが高い。
鈴〇彊―29香の攻めしかないが、28角の中合続いて飛合と豪華な合駒からスタート26飛と捨てまた29香、角を入手飛合のときに17角の筋を考え71角が浮かぶ。同金なら1715玉の時71角成だ。44香合が最善香を入手26飛から29香が復活3度目で流石の玉方もギブアップ。見事な収束でした。
占〇亭―香2枚の変換マジック。スマートに表現していますが、かなり苦労されたのでしょうね。
竹〇政秀―収束だらける1531手非限定。
竹〇健一―受け方はこれが最善なのかな?面白い構想で、もっと長くできそうですね。
中〇照夫―いかにも合駒読みといった初形。角・飛の連続不利合駒でびっくり。ミニ趣向的な繰り返しが見事。最後は銀合の破調でとことん考えさせられる。
永〇勝利―まさか29香からの手順が三度も出てくると思いませんでした。二度目までと思い、収束悩んでしまった。凄い。
西〇かな―殆ど手付かずです。(無解)
福〇徹彦―取れない71角に44香合で、もう1回繰り返せる。非常にシンプルに出来ているけど、シンプルなものほど作るのが難しいのでしょうね。
松〇成俊―なんでこんな手順が成立するのか不思議
水〇修―71角に44香合はシビレました。
和〇登―金を質駒化する71角は斬新な構想


  大学
 
   担当 利波 偉
 
◇解答者総数 38
◇全題正解者 24
         平均

10若島 正   1  1   29 5  0  2  2.85

11鈴川優希   1  7   24 2  1  3  2.85

12広瀬 稔   4  10  18 4  1  1  2.73

※は無評価です
◇大10 入選88
 箕面市 若島 正 


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65飛、同玉、74歩、イ75飛、同飛、64玉、A65飛、同玉、6674玉、76飛、ロ75飛、同飛64玉、B65飛打、53玉、44馬、同玉、74飛、同桂、64飛、同香、54金、35玉、34銀成、同銀、36歩、同と、24銀、45玉、55金迄31
イで75歩合は同飛、64玉、65歩、53玉、44馬、同玉、54金、35玉、34銀成、同銀、36歩、同と、24銀、45玉、55金迄
85玉は95と、同角、75飛、84玉、95馬以下
65玉は66馬、64玉、75馬、73玉、84馬、64玉、73飛成以下
65飛打は53玉、44馬、同玉、甲54金、35玉、34銀成、同銀、36歩が打歩詰で不詰
甲で64飛としても、同香、54金、35玉、34銀成、同銀、36歩が打歩詰で不詰
Bで66飛、53玉、56飛、55金打、同飛上、同と、同飛、54歩同銀成、62玉、63成銀、同玉、75桂、74玉、65金、85玉、87香、94玉、95歩、同角、76馬、85歩、同馬、93玉、53飛成、73飛、同龍、同角、91飛、92歩、94歩、
同桂、83桂成以下余詰
作者―飛の横利きのラインを遮断するには、歩だとできるが、もう一枚の飛ではできない、というのが発想の原点。普通の飛先飛歩と違うのは、このアイデアを実現しようと思うと、必然的にピンを利用せざるをえない、という点です。というわけで、ピンとアンピンをめぐる飛先飛歩の物語として、一局全体を組み立ててみました。65飛捨ての序奏も、モチーフの提示になっていますので、最初から最後までテーマに関連した作り方になっています。物語がわかりやすいので、たぶん簡単に解けるはずです。 作者にとってのお気に入りは、最初横筋で出した75飛合を、2回目には縦筋で出すところと、そのときの65玉と85玉の変化が味よく処理できたところです。 この種のものは、どうしても手順が機械的になってしまうのが難点で、そのため、いかに詰将棋らしさを出すかに特に配慮しました。なお、柿木の検討を通過しています。
☆初手65飛と飛車を捨て、74歩と突いた時の受け方が、直ぐに本作品の主眼部に関わる受け方になります。普通に64玉(74玉なら83飛成)なら86馬とされて簡単なので、75に捨合をします。ここで75歩合だと、イにあるように、36歩が打てて詰みます。そこで75飛合と玉方飛先飛歩で受けることにより、イの変化で打てた36歩を打歩詰にしようというのです。かといって、紛れ甲のように、途中で64飛と捨てても、75飛の効きが残っているので打歩詰が打開出来ません。戻って、Aで65飛打がダメなら、65飛〜66飛くらいしか有力な手が見えません。以下76飛の時、85玉や65玉はロにあるように詰みますので、また75に捨合をすることになります。ここで、75歩合だとイの変化に還元し36歩が打てて詰みますので、また75飛合と玉方飛先飛歩で受けます。6手目と比べて74歩を消去しただけの局面が14手目に現れます。ここで65飛だと王手の千日手になるので、65飛打ちとすると、以下18手目44同玉とした局面で、今度は74歩が消去されているため、74飛、同桂、64飛、同香と2重の飛車の横効きを外して36歩が打てて詰みました。
☆打歩詰打開のため、飛車の横効きを遮りたいのに玉方が飛合をして抵抗してきます。飛合で抵抗されると、発生した65飛だけでなく75飛まで捨てることが必要になるとは、何て面白い構想なのでしょう。そのために74歩を消去させ、玉方飛先飛歩が2回繰り返される。しかも同じ場所で最初は横で次に縦で合駒の出る対照性。そしてその飛車合をする為の飛車は最初は持駒でそれを初手に捨てることにより発生して行くストーリー性。それらが、割と解き易い手順で作られていて、誰もが見ただけで楽しめる作品です。こういう高度な内容が見ただけで解るというのは貴重だと思います。
☆ところが好事魔多し、Bで66飛以下余詰でした。指摘は池田俊哉・加賀孝志・福村努の諸氏でした。作者から攻方47歩→玉方46歩、玉方56歩→攻方57歩とする修正案を頂いております。元々この案もあったとのことでしたが、発表図になってしまったのは悔やまれます。
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池〇俊哉―歩がほしいのに、どうしても飛をくれようとする玉方に対して飛二枚をさばき捨てて打歩を打開する。シンプルな狙いですっきりした手順ではあるが、15手目66飛が成立するのではないか。具体的には

6653*15655金打同飛同と同飛54歩同飛同金同銀成5253成銀〜以下
*1:65歩は同飛寄〜以下自分の読み間違えなら良いのだが...57とくらいで問題ない?(双方解)
今○健一―平凡?に指し進めて19手で詰み、訝しい?一手づつ元に戻して、4手目に飛合なら、15手目の36歩が打歩詰。4手目の飛合に気付いて再挑戦です。
海〇王―易しいが流石の手順。飛の連続捨てが気持ちいい。
加〇孝志―狙いの為の配置は仕方がないが15手目66飛でも詰むのは苦しいなあ。(双方解)
川〇敏嗣―35迄追った時に36歩を打てるようにするせめぎあいに感心した。
小〇徹―双玉に打歩詰打開。この作者のマイブームか。
小〇邦明―打歩詰打開までの手順が大変面白い。
斎〇博久―飛の嵐という前半を過ぎれば後は好手順。
須〇卓二―無理やり打たされた飛を無理やり捨てる。面白いストーリー
鈴〇彊―初手から65飛と捨て74歩、これには飛金香歩のいずれかの合駒だが飛合が最善。打歩詰誘いの合駒だ、66飛と縦筋に変えてみるが75飛合とされ同じで打歩詰は消えていない。2枚の飛を消去する手が攻め方の74歩消去にあるのに気付く。74飛・64飛を得て解決。見事な構想流石です。
占〇亭―華麗な手さばきで75の歩を飛車に変換。
竹〇政秀―打歩を防ぐ飛2枚捨ては良いが、形がひどい。
竹〇健一―作者名を見なくても若島氏の作品だとわかる!手順も思った通りに解ける!
中〇照夫―打歩誘導のための不利合駒飛合2回。飛の捨て場所を確保するための74歩消去が巧妙。
永〇勝利―確かに作者名から展開の見当がつくので難しくはないが、よくアイディアが尽きないものと感心。
西〇かな―殆ど手付かずです。(無解)
原〇雄二―初手66飛に拘り、詰まず悩みました。
福〇徹彦―打歩誘致でもらった飛車を無力化するにはどうすれば…。闇雲に王手しているうちに74歩が消え、そうか74歩が邪魔駒だったのか、と。
松〇成俊―双玉はあまり好みでなかったりして(笑)
水〇修―飛合の必死の抵抗と最後の飛車捨てが楽しくて爽快でした。
山〇誠―飛車の横利きを巡る双方秘術を尽くした攻防が見もの。鍵となる74歩消去にも不自然さがない。
和〇登―飛車をあげる、飛車はいらないの押し問答がおもしろい





◇大9 入選3

 京都市 広瀬 稔



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23と、84銀、同飛、74銀、同飛、64銀、同飛、54銀、同飛、同桂、13と、同玉、24銀、同香、12角成、14玉、23銀、同と、同馬、同玉、3432玉、33銀成、41玉、51歩成同玉、73馬、イ62銀、42銀、同金、同成銀、同玉、64馬ロ53銀、43歩、51玉、52歩、62玉、73金、52玉、63金、41玉、42歩成、同銀、同馬、同玉、53銀、41玉、52金迄49
62歩合は52歩、41玉、32銀、同金、同成銀、52玉、53歩、同玉、54金、同玉、55金、53玉、64馬以下
イで62飛合は52歩、41玉、42歩、52玉、43銀、51玉、62馬以下
53飛合は43歩同玉54金、同飛44歩同玉、56桂以下
作者―新しい意味付けによる連続中合の実現が狙いです。単に4銀連続合を実現することだけが目的だと思われてしまうことを避けるためにも、以下長文ですが連続合について書こうと思います。
  以下では連続合直前の王手駒をAとし、また玉かた見たAの方向をRとします。連続合とは「Aで王手→Aに接着させて合駒B→BをAで取る→Aに接着させて合駒B→BをAで取る→Aに接着させて合駒B→・・・」という手順ですが、そのためには「Aで王手→Aから離れた位置に合駒B→手順X→BがAに密着していないのが原因で早詰み」となる必要があります。これを実現する方法は大きく分けて、手順Xの中で玉がR方向に移動することを利用する方法と、利用しない方法の二種類に分類できます。ここでは、後者を考えることにします。この場合殆どの作品が次の形の意味付けを利用しています。
「Aで王手→Aから離れた位置に合駒B→Xの途中でAを動かす→AをBで取れないので合駒CをBの効きに打つ→詰み」
「Aで王手→Aに接着させて合駒B→Xの途中で駒Aを動かす→AをBで取る→詰まない」(本当はもっと回りくどい構成もありますが原型だけを書いています。)
  さて、「合駒CをBの効きに打った場合は詰み」「AをBで取った場合(とAを動かさなかった場合)は詰まない」を実現する方法は、本質的には次の三通りしかないのでは無いかと思っています。
タイプ1「CはBよりも価値が高いので、CをAで取って詰む」
タイプ2「開き王手によりCを取得し、Aを役立てることが出来る状態にする」
タイプ3「Aを再び動かす事によって、詰ます。ただし『Aを動かす→合駒B』のステップを省略した場合との差をつけるたまに、『Aを動かす→合駒B』のステップでAが成駒となることを利用する。」
  例えば山田修司氏の4桂連合作はタイプ1で、上田吉一氏のオーロラはタイプ2です。タイプ1とタイプ2は、作例がたくさんありますが、タイプ3の作品は本作が初めてではないでしょうか?
  本作の構想は4段目と銀連続合としてのみ実現可能です。また手順Xで玉を4段目→3段目→6段目と移動させる必要があり、まず完全作として仕上げるのに苦労しました。収束案はいくつかあり迷ったのですが、33銀の成生非限定を差し引いても本図がベストだと判断しました。
☆新しい意味付けの四銀連合です。
☆先ず、今迄発表された四銀連合について書いてみます。最後のAは広瀬氏の自評中、手順Xの中で玉がR方向に移動することを利用する方法の作品。Bは同様にタイプ2の作品を示しています。(加藤徹氏に御協力をいただきました。)
①詰パラ19752月播磨宗斉作(不詰作)B
②詰パラ19753月播磨宗斉作(不詰作)B
③詰パラ19773月佐々木聰作A
④近代将棋197710月墨江酔人作(不詰作)A

⑤詰パラ19812月七條兼三作(不詰作)B(詰パラ19817月修正図あり)  

⑥近代将棋19887月相馬慎一作A
⑦詰パラ19887月田島秀男作B
☆本作は何が新しいのでしょうか?簡単に書いてみます。2手目同玉では12角成で簡単なので、合駒を考えるのですが、単純に34歩合とすると、13と、同玉、93飛成、43歩、12角成、14玉、15馬、同玉、16香、26玉、96龍、27玉、36龍で詰みます。これは、銀を84以外に中合しても同様に詰みます。(桂の中合が出来れば96龍と引いた時に桂の利きに合駒を打てば詰みませんが、桂は売り切れ)93飛成として龍が出来ることにより、36龍の詰みに至る。そこで93飛成と出来ないように84銀合として93飛成には同銀と取るという受けが発生します。以下も同様に飛車に隣接して銀を打つのは龍を作らせない為です。この成駒を発生させない為に四銀連合するのが新手という訳です。
☆本作が難しいのは四銀連合以降の収束です。21手目34銀とし直後に33銀成として同玉なら55馬の活用を見た好手で局面打開の1手です。以下イ、ロの変化を乗り越えれば、詰みとなります。この手順中、62銀合と5回目の銀合が発生し、さらに34手目に53銀の移動合が発生するのも申し分の無い見事さです。
☆本作は四銀連合の新しい意味付け作品であり、兎角、連合ものは難しい変化になりがちで、そのテーマに簡単に入れるところは高く評価すべきところでしょう。そして以下の捌きも秀逸で、理想の表現方法と言えるでしょう。詰棋史に残る傑作の発表を祝いたいと思います。
池〇俊哉―飛を三段目に成らせないための四銀連合。収束の銀合の二段活用なども良く練られた印象だが、変化に必要な下段の駒が残るのがちょっとさびしそうかも 
今○健一―新人の凄い作品との教授の言。それでは解いてやるかは、解者の意気込み。解き始めて、銀の4連合の趣向を発見、「うん、これか」です。銀を手に入れてからの収束?は巧みですが、少し長すぎて序の4銀合の趣向がボケたような気もしました。
加〇孝志―テーマの有る図。銀四連合が光ります。収束チョット荒削りの感あるも狙いは生きてます。
川〇敏嗣―23とに防手が広く呻吟。飛成を防ぐ4連続の銀合が最強だが、23手目33銀成が好手で73馬が実現。
小〇徹―あっと驚くタメゴロー(少々古いかな)いきなり四連続銀合とは。収束も難しく苦労しますよ。
齋〇博久―右下辺の不動駒が少し気になる。
須〇卓二―いきなりの4連銀合に度肝を抜かれる。収束の纏めと莫大な変化を1つのエリアで成立させる手腕は素晴らしい。
鈴〇彊―金桂香各4枚盤面配置の深謀遠慮の構想は序で発揮。23とに対して84銀合同飛に74銀合と54銀合まで中合の銀は正に驚異の手順であった。中盤飛角を捨て34銀から33銀成41玉は不詰感が漂う細い攻めとなるがなんとか決まる。新人とは思えない見事な作品。
占〇亭―四銀連合だけでも凄いのに、その後に再び銀合と銀の移動合を入れるとはただただ凄いの一言。
竹〇政秀―他に飛歩しかないが初手の4連銀合は一寸良いが以後ダラダラで攻めの妙手が全くない。ばらしも目立つ。
竹〇健一―何もなさそうなところからいきなり銀の連続捨合は凄いです!
中〇照夫―龍を作らせないための4銀連合。その銀を贅沢に使って玉を捕える。1筋2筋の駒配置が少し残念。(誤答)
永〇勝利―序盤の銀4枚の連続捨合も見事ですが、収束の出来もお見事。
西〇かな―ほぼ手つかずです。(無解)
福〇徹彦―あっさり詰んでしまい、おかしいな?と思ったら、なんと4連続銀合。収束にも銀合が出てきて、その銀による移動合まである銀合三昧。収束が難解で苦しみましたがなんとか解けて良かったです。
水〇修―なるほど銀の4連合ですか。うまいです。その後の銀合の攻防も見事です。
山〇誠―配置には苦労の跡が偲ばれるが、4連続銀合は驚愕の構想。次作も楽しみです。
和〇登―4銀捨ての中合は記憶にない。今後の構想が楽しみ
総評
今○健一―大8の新人?広瀬作品の趣向は直ぐに判りましたが、巧みで長い収束?で一苦労、いいえ、二苦労です。3月下旬、ポカポカ陽気の良い日和。大学の解答書も書きました。さあ、散歩にでも行くか、です
岡〇行晃―無念です!(小生には解かれません!)
小〇徹―オールA。担当の自信も宜なるかな。
鈴〇彊―三作とも毛色の異なる味のある作品で見事なものでした。
福〇徹彦―大学の解答をするのは初めてです。よろしくお願いします。大学の問題は1問も解けない月もあれば、3問とも解ける月もあるのですが、今後もぼちぼち解答できれば、と思っております。
松〇成俊―文句なしの選題。
【全題正解者】
池〇俊哉 今〇健一 加〇孝志
神〇 薫 川〇敏嗣 日〇通博
國〇 進 小〇 徹 斎〇博久
須〇卓二 鈴〇 彊 高〇武夫
竹〇政秀 竹〇健一 永〇勝利
野〇賢治 福〇徹彦 福〇 努
松〇成俊 水〇 修 三〇周治
山〇 誠 吉〇清二 和〇 登
【当選者】誌代1ヵ月分入帖
神〇 薫



◇大8 入選55
さいたま市 有吉弘敏
イメージ 1


19飛、イ79銀、同飛、98玉、88金、同飛成、89銀、同龍、同馬、87玉、81飛、96玉、78馬、95玉、77馬、94玉、76馬、93玉、85桂、92玉、93歩、81玉、54馬、同金、72香成91玉、82成香、同玉、73飛成91玉、92歩成、同玉、93桂成9182成桂迄35
イで29~69銀合は同飛98玉、97金寄同角成、76馬、88玉、89銀、99玉、77馬以下
作者―色々試行錯誤したのですが、結果的にはシンプルになりすぎました。
☆詰将棋の爽快感を示すのに一番端的な手筋は遠打だだと思う。しかも意味付けは単純な方が良い。さらに、その間が8桝ある最遠打ならなお良い。そこで本作ですが、初手19飛意味付けは簡単で、同飛と取れば77馬で詰み、かといって98玉なら18飛と取って詰む。質駒を取る為の遠打です。79銀の受けの好手を経て11手目の局面でまた81飛の遠打。意味付けは飛車を出来るだけ玉で取らせないようにする為。意味付けとしてはよくある意味付けです。以下は馬で追い上げてその馬や遠打の飛車も消えての収束となります。
☆2回の飛車の遠打が狙いで、それがシンプルに表現されています。シンプルになりすぎと仰りますが、本作の場合シンプル・イズ・ベストで、類例のある飛車遠打の組合せであればあるほど、こういうシンプルさが生きる構成だと思います。また、2回の飛車遠打の繋ぎ部分が狭い範囲で行われ、少数の駒で実現しており、易しい佳作だと思います。
池〇俊哉―縦横の飛遠打。ど派手な序盤から軽趣向につないですっきりしたまとめ   

今○健一―2度の飛の最遠打が作者の狙い。初手の19飛打は一目だが、応手の79銀の捨合は好手です。少ない駒配置で2度の遠打実現、巧みな作品です。

加〇孝志―二度の最長王手は光ります。狙いが生きました。

川〇敏嗣―初手19飛に飛びついたが玉方も粘る。21手目の93歩が54馬からの飛の活用を狙った強手。

小〇徹―イントロがごつい。ここさえ突破すれば後は何とかなります。

齋〇博久―スケールの大きさを感じる手順。

須〇卓二―意味付けの違う最遠打2発。確かにこの駒数の少なさで表現できるとは驚いた。

鈴〇彊―初手19飛で銀を入手その銀で敵の龍を取る序の入り方が面白い。81飛と下ろし飛と馬で93まで玉を追い重い85桂で攻め馬飛を捨て初手に打った飛を成って決める順は意外性がった。初図の駒配置がパラパラなのも解図欲をそそるものがある。

占〇亭―ガツンとした感触の初手。この枚数でこんなことが出来るとは。

竹〇政秀―メインの飛を質にする19飛に銀中合であるが新しさはない。以下はだらだら。

竹〇健一―縦横で最遠打とは見事ですね!

中〇照夫―飛の最遠打がテーマ。駒が気持ち良く捌けて清涼詰。(誤答)

永〇勝利―87にある金の使い方が上手い。この辺りが作者のセンス。

西〇かな―ほぼ手つかずです。(無解)

福〇徹彦―手の見当はつけやすいが、それでもかなり丹念に読まされる。2度の飛遠打、99から91まで動く玉、最後は清涼詰、と見どころたくさん。

水〇修―第一印象ではなんでもないような79銀合でこれだけ手数が伸びるのは面白いです。

山〇誠―いきなり敵飛にぶつける飛車の遠打。そして寄せの拠点となる再度の遠打。完璧な表現です。

和〇登―序奏難解。81飛を打って一安心



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