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能島芳史さんの講演を聴く
11月17日(日)まで、石川県立美術館(金沢)で能島芳史さんの展覧会が開催されています。能島芳史さんは、金沢美大の油絵専攻の同期です。卒業と同時に、二人とも地元の美術教師になるのですが、これも同じく1年あまりで辞めています。しばらくして、能島芳史さんはベルギーへ、わたしはイタリアへ、これから以降は歩む道はかなり違うのですが、そのことを知ったのは数年前のことです。画家になりたくて美大に入ったのですから、卒業以降の相応の苦労は覚悟しているのですが、やはり困難を極めることもふりかえれば数多くあるものです。
能島芳史さんの展覧会会期中の講演が1時30分から同館内であり、わたしは彼の作品のイメージを想起しながら聴いていました。彼がそれとなくこちらを見るたびに、わたしはうなずいていたのです(聴いてる人がうなずいてくれると話しやすいのです)。ヒエロニムス・ボス Hieronymus Bosch(1450?〜1516)の絵に魅せられ、その本質に限りなく近づこうとした、彼の執念が伝わってくる、能弁な講演でした。幻想的で悪魔的イメージにみちた、ヒエロニムス・ボス(特異な画風で知られる)が能島芳史さんと一体化している、そういった錯覚すら覚える講演内容でした。ステージから降りた彼と握手をしたのですが、しばし放心状態か・・・能島芳史さん、ほんとうに御苦労様でした。
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