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ジークレイプリントの美しさに印刷技術の進歩を再確認する
最近のことですが、京都の寺院を訪れて気づくことがあります。寺院内部の襖絵や屏風絵が、精巧な印刷に変わってきています。京都には、重文や国宝クラスの作品も多く、手で触れられる場所に日常置かれているのはどうかなといった心配をしていましたが、これほど精巧な印刷ならばと納得いたしました。これらの襖絵や屏風絵を、美術品として宝物館や博物館に収めるのであれば、優秀な現存作家に新たな絵を描いてもらうことも選択肢になるのでは、というのがわたしの考えでした。実際そのようにしたところもありましたが、このような「限りなく実物に近い印刷」が可能であれば、寺院内部の雰囲気を変えることなく、当時の襖絵や屏風絵を「美術品」として保管できます。わたしが言うこの「精巧な印刷技術」が、ジークレイプリントです。
そのジークレイプリントで印刷された作品が、月映書房に並んでいます。アメリカで印刷されたものですが、細部に至るまで精細に再現されています。レオナルドダビンチやボッシュなどルネサンス作品にこの印刷が有効かも知れないと思っていましたが、昨日入ってきたルドンの作品を見たときに、その認識を遙かに超える美しさに唖然としました。ジークレイプリントは、色彩や描画材料を再現するに最も適した印刷技法です。
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