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北国新聞の記事(12月7日イベント)
北国新聞の記事(12月7日イベント)を転記しますが、当日は終始雨が降り続き、野外のイベントには苦労の多い日になりました。
若いスタッフ(振興会センター&みよっさ)のがんばりで、なんとかイルミネーションウォークとアニメ投影が実施できたといっていい。
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絵画・デザイン
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曳山交流館「みよっさ」の外壁にアニメーションを投影する
12月7日(土)17時から20時、曳山交流館「みよっさ」の外壁にアニメーションを投影することになりました。
12月は、どこもかしこもクリスマス気分です。小松駅前からアーケード商店街までの通り(れんが通り)も、イルミネーションで美しく飾られます。わたしたちparaparaart.comも、アニメーション投影で街のイベントに協力することにしました。paraparaart.comの事務所兼古書店「月映書房」から近いこともあり、曳山交流館「みよっさ」の外壁にアニメーションを投影することにしたのです。テレビ画面を大きくしたような、しかも平らで格好の壁面(2013年5月に完成した施設)は、プロジェクターで投影しても映像が歪むことはない。小松の町衆の心意気を形にした施設でもあり、この場所にアニメを投影することは無意味ではない。
周辺にテーブルや椅子を設置するらしい、ありがたいのですが、12月は寒く、座って観る環境にはありません。歩きながら観て楽しめるように、ストリーのあるアニメは場面ごとに短く編集することにしました。できるだけ多くの人に観てもらうことが、わたしたちの喜びです。
わたしたちparaparaart.comは、3DCGアニメーションを制作しています。テレビコマーシャルでもWebコマーシャルでも、まだ実写(タレントを使ったコマーシャル)が主流です。アニメーションを使った方がより効果があると思うのですが、まだ理解が得られていないのが実情です。このような機会に、多くの企業人のみなさんにも理解してもらえたらありがたいのです。
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ジークレイプリントの美しさに印刷技術の進歩を再確認する
最近のことですが、京都の寺院を訪れて気づくことがあります。寺院内部の襖絵や屏風絵が、精巧な印刷に変わってきています。京都には、重文や国宝クラスの作品も多く、手で触れられる場所に日常置かれているのはどうかなといった心配をしていましたが、これほど精巧な印刷ならばと納得いたしました。これらの襖絵や屏風絵を、美術品として宝物館や博物館に収めるのであれば、優秀な現存作家に新たな絵を描いてもらうことも選択肢になるのでは、というのがわたしの考えでした。実際そのようにしたところもありましたが、このような「限りなく実物に近い印刷」が可能であれば、寺院内部の雰囲気を変えることなく、当時の襖絵や屏風絵を「美術品」として保管できます。わたしが言うこの「精巧な印刷技術」が、ジークレイプリントです。
そのジークレイプリントで印刷された作品が、月映書房に並んでいます。アメリカで印刷されたものですが、細部に至るまで精細に再現されています。レオナルドダビンチやボッシュなどルネサンス作品にこの印刷が有効かも知れないと思っていましたが、昨日入ってきたルドンの作品を見たときに、その認識を遙かに超える美しさに唖然としました。ジークレイプリントは、色彩や描画材料を再現するに最も適した印刷技法です。
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能島芳史さんの講演を聴く
11月17日(日)まで、石川県立美術館(金沢)で能島芳史さんの展覧会が開催されています。能島芳史さんは、金沢美大の油絵専攻の同期です。卒業と同時に、二人とも地元の美術教師になるのですが、これも同じく1年あまりで辞めています。しばらくして、能島芳史さんはベルギーへ、わたしはイタリアへ、これから以降は歩む道はかなり違うのですが、そのことを知ったのは数年前のことです。画家になりたくて美大に入ったのですから、卒業以降の相応の苦労は覚悟しているのですが、やはり困難を極めることもふりかえれば数多くあるものです。
能島芳史さんの展覧会会期中の講演が1時30分から同館内であり、わたしは彼の作品のイメージを想起しながら聴いていました。彼がそれとなくこちらを見るたびに、わたしはうなずいていたのです(聴いてる人がうなずいてくれると話しやすいのです)。ヒエロニムス・ボス Hieronymus Bosch(1450?〜1516)の絵に魅せられ、その本質に限りなく近づこうとした、彼の執念が伝わってくる、能弁な講演でした。幻想的で悪魔的イメージにみちた、ヒエロニムス・ボス(特異な画風で知られる)が能島芳史さんと一体化している、そういった錯覚すら覚える講演内容でした。ステージから降りた彼と握手をしたのですが、しばし放心状態か・・・能島芳史さん、ほんとうに御苦労様でした。
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わたしも最初に見たときには驚きました。
ミケランジェロの素描(デッサン)がこれほど美しいとは、精細な印刷で三巻に収められたその量にも素直に驚いたのです。
即購入したいのですが、高価(3巻で285000円)でもあり、若いわたしにはとうてい用意できない金額でした。それに、「300部限定」というのも気になっていたのです。
このときは、購入を見送ることにしました。
しばらくして、講談社から普及版が出ました。
四巻で、内容は見劣りするものではありませんでしたが、全巻揃えることはかなりの負担でした。しかしながら、この本から学んだことは多く、わたしには「描画に対する眼」を得たような心持ちでした。言うまでもなく、ミケランジェロの素描がこれほど身近に見られるのは、画集を介する以外になく、その微細な線の動きは情感さえも感じさせてくれます。
わたしは後に、「特装版三巻揃」も手に入れることになります。
古書市場になかなか出てこなかった、こういった本は一度逃してしまうと二度と手に入らないとよく言われます。ためらった本でもあり、懐かしくもあり、複雑な気持ちで「手にした」ものです。
70年代、80年代は、新刊市場にも古書市場にも美しい画集や美術書が多く並んでいました。本好きのわたしにとって、この頃が一番楽しい時期でした。
あのように「美しい本」が、これからも出版されるだろうか・・・。
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