大沢さとりの休日読書・・・とか

パルファンサトリの香り紀行番外編/調香師が写真でつづる photo essay

調香の講義

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香水はどうやって作られるのか、調香ってどんなことなのか、香料のことなど易しく解説します。
2009年10月以降は、オフィシャルブログで書いています。→http://parfum-satori.com/blog/cat98/LinkURL
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生徒のMさんが、調香教室の「基礎科」を修了した。
これは基礎科24回の授業で作った香り12本をまとめた彼女のオリジナル作品集だ。
 
「世界の名画12選」というテーマで、ゴッホ、ゴーギャン、夢二など、有名な絵をモチーフにした香りのシリーズである。
 
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このコース、基礎科では、「日本の伝統色12色」や、「世界の名曲12選」「おとぎ話」など、それぞれの生徒さんが自分の好きな世界を香りで表現する。
 
 
 
 
 
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パルファンサトリの調香教室では、初めての方でも無理なく学べるようカリキュラムが組まれています。
 
雑誌でご紹介戴いたせいか、お問い合わせがとても多いので、この場を使って少し解説させていただきます。
 
 
 
 
 
お教室では、のびのびと香りを作ることから始めます。
 
ローズ、ジャスミン、スズラン、など、想像しやすい身近な植物などの香りを使って、花束をつくるように合わせていきます。
 
別の言い方をすれば、子供のころ自由に絵を画いたように、香料でイメージを表現していきます。
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質問>なぜフランスで香水が発展していったのでしょうか?
グラースが現在一番香水の名産地で知られているのは
なぜなのでしょうか?
 
答え>ヨーロッパにおける香料・香水の長い歴史の中で、フランスに香水文化が花開く大きなきっかけは、中世イタリアとフランスの縁組にありました。
 
 
 
 
 

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シャネルの5番を有名にした理由の一つに、合成香料アルデヒドがそれまでの常識に比べて多量に使用され、それが効果的で新しい香調を生み出したからだ。

この匂いグループは、脂っこいというか、ワックスっぽいというか、アイロンの焼けた感じのようなのとか、とにかく、単独ではあまりよいにおいとは言えない。とくに、アルデヒドC-11 レン (C-11 undecylen)を授業で見せるときは、いつも換気に注意する。以前、気分が悪くなった生徒がいたから。

レンの臭いは、お父さんのマクラカバーのにおいと言う人もいる。

ところが、いくつかを組み合わせて、処方の中に微量入れると、トップに暖かさとか華やかさがでる。(多量といっても、それまでに比べて10倍という意味で、全体から見れば微量。1/1000くらい)

いい匂いとは言えないようなものでも、組合せと配合量によって、全体を引き立て、時には甘く、時にはシャープにすることができる。

シャネルの5番が出た1921年以降は、フローラルとアルデヒドの組合せがたくさん発売された。ランバンのアルページュも、アルデヒドタイプの双璧と言われている。

1960〜70年あたりにも再び流行がくる。カレーシュ、カランドル、リブゴーシュはアルデヒド3兄弟と言われ、コールドクリームの香りにもよくつかわれた。

私の好きな、ニナリッチのカプリッチは、今はもう売っていないが、アルデヒドタイプだ。





興味のある方はさらに読んでください。化学を知っている人には当たり前でつまらないだろうし、知らない人には面白くないだろうから。

アルデヒド(アルデハイドともいう)は、脂肪族アルデヒド(R-CHO)と、芳香族アルデヒド(Ar-CHO)、(テルペン系アルデヒドなど)と大きく分けられて、香水のアルデハイドタイプと呼ばれるものは、とくに脂肪族アルデヒドの香調を持つものである。

脂肪族アルデヒドは、構造が直鎖で、炭素がずらずらと電車のように一直線に並んでいる。炭素の数によって、アルデヒドC-10,C−11,C−12と呼ばれる。

C-C-C-C-C-C-C-C-C-C-CHO  こんな感じ。 

ときどき、連結部分の手が一本ではなくて2本の時がある。

-C-C=C-C-C-C-C-C-C-CHO 見たいな感じ。  そうすると、匂いが強くなる。

Cが奇数と偶数でにおいは振り子のように振れると言う人もいるが、そうでもないと思う。

アルデヒドは、「なんとかアルデヒド」でなければ、スペルの最後が -al で終わっているのが多い。helional,lilial,lyral など。-olで終わるのはアルコール類。geraniol nerol など。

他に、昔は、いわゆるアルデヒド、ソーコールドアルデヒドのピーチアルデヒドやココナツアルデヒドなんかも言われたが、今は γ-undecalactoneとか、ラクトンで呼ばれている。

ものを作るプロとは

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「このコースが終わったらプロになれますか?」
「いつプロになれるでしょう?」

そういう質問が、ままある。「プロ」というのが何を指すのだろうか?

ピアノのバイエルから始めて音大を出ただけで、「ピアニストになれますか?」「美大を卒業したら、画家になれますか?」という質問に似ている。

基本を学ぶのは絶対に必要なことだが、基礎だけ終えてプロだとは言えない。基礎以上の学びをおさめて、やっとこの世界に誕生した赤ちゃんになっただけである。

そこから本人の才能と努力によって、なれる人もいるし、なれない人のほうがむしろ多いだろう。

うわべだけ演出して時流に乗れば、食べていくことだけはできるかもしれない。でも本当に作れるようになるのは、いつ?

自分の作品に真摯に向き合い、研鑽を積む。そして30年たったら、ちょっとわかるようになってきたかな、と思えるようになる。

作ることとはそんなものらしい。


写真:未来の巨匠(かも)

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