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『神様』川上弘美
友達に勧められて、初めて川上弘美をよんだ。
ずっと、神様なんていないと思って生きてきた。
というより、神様を信じてしまうことが
とても危ういことのような気がしていて。
信じたいと、心のどこかで願いながら、それでも「いない」といっていた。
この本が私のそばにきてから、私に、奇跡のようなことが起きる。
偶然のタイミングだった。
たまたまの話、だった。
けれど、その偶然を、ただの偶然にさせない何か、
そう思わせる何かが、この本には漂っている。
私には、私の神様がいる。
あなたにも、あなたの神様がいる。
世間一般の「神様」と同じでなくたっていい。
自分の神様を、自分で、信じる。
すごくシンプルなこと。
けれど、神様の存在を確信するのは
自分の神様に出逢ったとき、ではない。
大切な人のその中に、神様を感じた瞬間、
ああ、神様は、いる。
そう、思えるのだと。
本を読み終わって、そんなことを考えていたら、
私の元へ、ふらりと神様がやってきた。
そして見えたんだ。
大切なあの人の、神様が。
ふふふ。神様はいると思ったんだよ。
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