岩手・脳脊髄液減少症から復活へ

R.シュタイナー、ジェームズ・レッドフィールド、ブライアン・L・ワイス等、スピリチャルの世界に昔からはまっています。

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ノルウェイの森

 この村上春樹の人気小説は、いまだ読んだことがなかったのです。

 この小説が巷で話題になっていたときは、確か学生時代。当時、流行にはわざと乗らない志向だったので、どうせ大した小説ではないだろうと、手に取らなかったのです。それよりは、古典をしっかり読もうと思っていた記憶があります。

 ここ2年ほどで、村上春樹作品を読むようになって、でも、ノルウェイの森は、上下巻が図書館に揃っておいてあることがなく、或いは、何故か読む気になれず、打っ遣っていたのです。

 村上春樹の他の長編小説同様、やはり喪失感が根底に流れていました。登場人物は、ほとんどが皆、喪失したものを抱たまま、現実との折り合いが上手くつかず、でもそういった人が少しずつお互いが理解しあっていくというような、現代的な人間像が描かれていました。

 なんかオカシイけれど、そのオカシイ自分を抱えながら、真っ直ぐに生きているとでも言ったらよいのでしょうか。村上春樹作品の登場人物には、そんな共通項があるように思えます。

 例によって、生と死、性の営みが、ごく近しいものとして描かれます。いきなり自殺をする人たちの多さ、生の中に、紛れ込んでいる死とか、性行為への境界の低さとか。現代の生活に適応することで、生が脆弱になる、そんなことを考えさせるような作品でした。

 何年か前に映画化されていたので、後で見てみたいと思います。

 

下流の宴

 林真理子の本、初めて読みました。つい先日、NHKで黒木瞳が由美子役でドラマ化されていました。

 勝ち組、負け組が流行ったのは3〜5年くらい前だったでしょうか。その後の様子を書いているようにも思えます。元々、勝ち組、負け組などという言葉自体が好きでなかったので、あんまり興味がなかったのですが、新聞に簡単な登場人物の紹介が書いてあって、ちょっと興味が惹かれたのを記憶していて、借りてみることにしました。

 確かに読みやすかったです。医者の家庭の教育、ブランド志向の玉の輿、プータロー、昔ながらの人のつながりの強い生き方が、対立的に描かれていて、さもこんな感じだろうなあと身につまされます。

 最後は、期待を裏切らないような終りを迎えますが、こんなエンディングっていうのも、実際には滅多に起こらないだろうなーと思われます。

 医者だけでなく、政治家も同様でしょうから、政治家版で書いてもらったら、また面白いかもしれません。

 玉緒は、林真理子の分身なのではと感想をネットに寄せている人がいましたが、そうかもと思いました。

1Q84(Book1・2)

 図書館に以前予約を入れておいた(確か44人待ちだったかな)1Q84(Book1・2)を土曜日に取りに行って来ました。

 村上春樹は、海辺のカフカ、世界の終りとハードボイルドワンダーランド、アフターダークに続いて4作目です。かなり話題になっていた本だったので楽しみにしていました。

 読んでみると、やっぱり春樹ワールド炸裂という感じでした。彼の小説の特徴とも言える、喪失感(親子関係から来ている)、それゆえの唯一の異性との出会い、謎の異界、生命体がプロットとして出てきます。

 物語も、青豆と天吾の物語が交互に展開されながら、一見関係性が見えないところから次第に緊密に結びついていきます。

 この作品は、オウム真理教を中心としたカルトをモチーフに作られています。また、大人が子どもに強制することによる暴力的な側面と、しかし個々の大人にもそうならざるを得ない理由という側面とを両方から描いているなあと感じました。

 喪失感、孤独、生きていくよすががはっきりしない人たちが、特殊な体験を元に徐々に関係性を深めていく過程は、いつもの春樹ワールドです。そこに「空気さなぎ」「リトルピープル」等が絡んで、まだまだ謎だらけです。

 ただ、空気さなぎからは、異界を感じ取ることができるようにするには、微妙なものを紡ぎ合わせて別な体を作らなければならないというメッセージを感じ取りました。

 BOOK3は、15人待ちです。

 

アフターダーク

 昨夜、早く横になったところ、夜2時頃に起きて眠れなくなったので、借りていた村上春樹の「アフターダーク」を読んでみました。熟読というよりは、飛ばし読み的に読んだら2時間半ほどで読めました。

 一夜の物語でした。現代の都会に住む、それぞれが孤独を抱えながら、あまり干渉しあうこともなく、生きてきたような人たちが交錯しながら、物語が進行していきました。しかも、読者の視点は「ベルリン天使の詩」のような天から客観的に俯瞰しているような視点です。

 メインの主人公のマリと裏の主人公、姉のエリの関係が謎めいていました。マリがプチ家出して、夜の世界で存在感を増していくと同時に、姉のマリは、実在の世界から不思議な空間に移動してしまうというあたりをどうとらえるか。マリが家出から戻ると、エリも実在の世界に戻っていた。

 エリとマリの関係は、まるで人間の表と裏のような関係かのように描かれていました。エリとマリとは、二人合わせてバランスの取れた一人の人間かのように。

 姉のエリは、すごい美人。であるが故に、周囲からチヤホヤされ、役割を期待され、それに応えるように生活をしている。それがゆえに、悩んだり、自分に問いかけたりすることなく生きている。

 妹のマリは、姉と比較され、いつもコンプレックスを感じながら、悩み、自分に問いかけながら生きてきた。そうしたマリと、バンドマンのタカハシ、ホテルの管理人カオルらは、何故か相通じるものを感じ、お互いに気遣いながら、おずおずと関係を深めていく。

 それに闇の世界の中国人のバイクの男、白川と名乗るプログラマーが微妙に絡んで、闇の世界を映し出していく。ちょっと間違えば、そして、ちょっと歯車が狂えば、その闇の世界に絡め取られて、普通の世界から転落してしまうような都会。

 そんな危うさの中、作者は、どうやって人間と人間が関わるかを提示しようとしたのかもしれません。

 エリは、人に応えて生きているうちに、自分の魂の力を失ってしまったのか、ずっと眠りについている。マリは、そんなエリに寄り添おうと、しかし、その糸口は、まだ見出せていない。

 救いはマリとタカハシの今後の関係でしょうか。会い続けるのが厳しい中、タカハシは、たとえ北京に留学しても、ずっと待っているよと告げます。

 ジャズの流れるバー、ファミレス、ラブホテル、公園、夜のオフィス等、都会の夜の象徴的な場所で物語が進行していくのが、なんとも現代的でした。

坂の上の雲

 遅ればせながら、今、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んでいます。やっと第七巻に入りました。

 あんまり歴史物には縁が無かった私でした。昔のことがそのまま今に役立つのか?という疑問が払拭できなかったからかもしれません。

 読みながら全体を通じて著者の伝えたいことは、指揮官の質によって、物事が大きく左右されるということかなあと思いました。

 乃木将軍が、いかに二百三高地で、無策な作戦を繰り返し多くの兵士を無駄に犠牲にしたのか。また、乃木の参謀が他に耳を傾けることを無視し、乃木も組織上、それを優先するしかなく、他がこのままでは敗戦に導いてしまうと思っても、なかなかコントロールできなかったこと。日本の場合、お互いが議論で科学的論理的に白黒つけるというよりも、立場が上か下か、組織上どう動くかが優先されるということかなあと。

 それは、ロシア軍も然りで、ニコライ二世による独裁的な裁断によって戦争をしていたために、その取り巻きも、おべっか遣いに走り、官僚的な保身、硬直的な思考等が結果的に敗戦の一因となったと書かれていました。

 今回の地震、原発の件でも、似たような状況はないのかなあと推測してしまいました。権威となっているものが、現場を無視し、保身、現状維持、事なかれ主義に走ったとき、何か問題が起こったときに、対処が遅れて大きな問題になってしまうのではないかと。確かに想定外の地震であったことは確かですが、いろいろな甘さ、思考の硬直化が被害を更に大きくしてしまったのかもしれないと。
 原発の津波対策も、指摘されながらどうして改善しなかったのか。津波時の緊急地震放送も、精度が低いのであれば、逆に大きな津波を来うるということであり、それが指摘されていなかったのもまずかったのではないかと。

 低髄の患者も、制度的、組織的な壁には泣かされていますから。現実として、こんなに大変なのに、何で放って置かれるのか。なかなか進まなかった背景には、医療、保険屋、政府等に、現実に起こっていることに対して、今までどおりの思考で行けばというのがあったのではないかと思います。

 また、見た目は普通の人と変わりないからと、心無い言葉をなげつけられたり、本人の努力が足りないと思われたり。それで、無理をせざるを得ないような状況に追いこめられてしまうのですが、これにも同じような心情が働いているように思えます。

 今、目の前の現実が何なのか。それに対して、情報を集め、問題を分析し、どう対処するのがいいのかを日頃から行っているかどうか問われるのでしょう。

 そんな思いに囚われていたせいか、最近、いろいろなことを見るにつけ、気に食わないこと、これはこのままでいいのかと思うことが多くて、いろいろと溜めてしまっていたようでした。どこかで発散しなければあかんなあと思い、ブログに書かせてもらいました。
 
 

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