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先日紹介した本、
『変な人の書いた世の中のしくみ』斉藤一人著 を読みながら気づいていたのだが、内容的にほぼ同じ事が書かれている本を、以前に読んだ事があった。
『宇宙につながると夢はかなう』浅見帆帆子著 2009年4月22日発行 である。 前者は『神(の意思?)』を持ち出していたが、後者は『宇宙の法則』と言っている。 あらかじめ断っておくが、これは個人的意見、感想である。
この両者に限らず、似たような内容を書いている本が溢れているようだ。
○普通の日常に幸せを感じましょう ○幸せだと思うことで、さらに幸せを呼ぶ ○まず自分が幸せになれば、周りも幸せになる ○ツイている人の周りに、ツキが寄ってくる ○全ては運命に導かれている ○見えない世界が存在する ○“物(金銭)”による幸せより、“心”の幸せが大切 などなど・・・ そしてそれらは『神の意思』とか『宇宙の法則』だと言う。 残念ながら、どれ一つとってもそれが『神』や『宇宙の法則』の証明になっていないと思う。
「実際に起こっていることは、科学では説明できないが、『神(或いは宇宙の法則)』から考えると説明が付く。」 と言うように考えているようだ。 本人が本当にそう思っているのか、単に対外的にそう主張しているだけかは解らないが・・・。 いずれにしても、「このように考えて生活している私は“豊か”である。」と言う場合が多いように思う。 変に思わないだろうか?まず第一に・・・
「“物(金銭)”によって幸せは得られない。」と言いながら、結果的に自分が“物(金銭)”的に豊かである事を、その主張(『神』の存在)の妥当性の証明のように扱っている。これは矛盾だ。 そして、こういった主張の本を読んで、同意する者もまた、結果的(潜在的)に“物(金銭)”の豊かさを求めていると思われる。 それから、こう言った論理は、利己的で弱者切捨ての論理だと思う。言い換えると、
「どうしようもなく落ち込んでいる人を視界から排除し、元気で幸福(豊か)な人と親しくなれば、おこぼれに預かれますよ。」 ・・・と言う事にもなる。 「落ち込んでいる人は、考え方を変えて前向きになれば、おのずと幸運が寄って来る。」と反論されそうだ。
しかしこれは空論だ。 「戦争を無くすには、全ての人が全ての武器を捨てる事。今までの不満や恨みを全て忘れる事。」ぐらいのレベルだ。 この理屈が間違っているかどうかではない。そうするための具体策が無いのだ。これだけでは現実性が無い事に気づかなければならない。 このような主張を振りかざしても、全人類が「それはそうだ。じゃあ武器を捨てよう。不満や恨みを忘れよう。」とはならない。 しかも、強者・幸運の持ち主だけが集まれば、そしてその中に入れれば、確かにその人はおこぼれに預かれるだろうが、世界には、そうしたくてもそうできない、ぎりぎりの環境に置かれている人が大勢いる。
食うや食わずの難民や、ストリートチルドレンたちに、 「今を幸せだと思えば幸運が舞い込みますよ。」 「“物”があっても“幸せ”ではありませんよ。」と言うのだろうか・・・?
それが『神の意思』なのだろうか・・・? (つづく)
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