走るおっさんライダーの走ったり走らなかったりブログ

時々飛ばしますが、暴走はしません。妄想族です。テーマは、ツーリング、国際情勢、物理学もどき、経済、宗教観、映画、読書、日記、等々

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今回読んだのは
『運をつかむ技術』澤田秀雄著 2012年9月30日発行イメージ 1
副題は〜18年間赤字のハウステンボスを1年間で黒字化した秘密〜
著者が世界中を旅した学生時代から、旅行会社H.I.Sを立ち上げ、ハウステンボスを黒字化した現在までと、その原動力となった考え方について書かれている。

著者は1951年の生まれで、第二次世界大戦が1945年終結なので、第一次ベビーブームの後半となる。
戦後の昭和史を体現した、いわゆる団塊の世代だ。
しかし、それら高度経済成長や学生闘争の渦中にあって、著者はそういった時代の流れではなく、マイノリティーな生き方をされたようだ。
 
本書では、どのようにハウステンボスを黒字化したかという具体的な事は、あまりボリュームを割かれていない。
とるべき対策や手段・方策はケースバイケースだから当然と言えば当然。
どれだけ詳細に解説したところで、同様の方法が必ずしも他の場面で使えるとは限らない。
どちらかと言うと、重要なのは“マインド”、心構えや心がけでは無いかと思うし、そのような考え方で書かれていると感じた。
 
興味深かったのは、何事もある方向に極端に動けば、必ず“揺り戻し”で反対方向に振り子のように動くと述べられている点だ。
急成長する時には、大きな落とし穴が待ち構えている。調子に乗りすぎてはいけない。
逆に不調が続けば、いずれ回復が見えてくるとも捉えることができる。現状が不調だからと簡単に諦めてはいけない。
但し、続ける事は大事だが、必ずしもいつまでも続けるべきとも言っていない。
3年と言う単位で振り返り、続けるべきか、方向転換を図るべきか、再考することを勧めている。
いずれにしても、バランスが重要なのだ。不振や停滞を耐え、好調となったら、絶好調に警戒する。その塩梅は難しい。
 
本の後半では、“運”“波動”“陰陽”と言った言葉が多くなり、“走るおっさんライダー”としては「???」と思うところもあったが、“タイミング”“相性又は価値観”“物事の二面性”などの言葉に置き換えて考えれば、同意できるところも多い。
何にしても、著者の確かな実績が、大きな説得力を持つことは確かだ。
 

戦後の団塊の世代は、物が無い時代から、苦労して様々なものを獲得してきた世代だ。
行動を起こして“何かを得る”か“何も得られない”かの選択だったのではないだろうか・・・?
ここにはハングリー精神があり「行動を起こさなければ始まらない。」と言う状況があったと想像する。
一方で、現在の第2次ベビーブームを中心とした世代の多くは、既に物が有る状態で生まれてきた。
行動を起こせば“何かを得る”“何も得られない”に加えて“何かを失う”可能性が加わる。
あとが無い下から這い上がるだけの時代ではなく、下手をするともっと下に落ちる可能性がある時代だろう。
ここに、「必ずしも行動を起こさなければならないのか?」というブレーキが働いている様に思える。
 
あらかじめ“正解がある”問題を出され、その正解を導く事を求められる教育では、想定外の問題に、臨機応変に対処する能力を育てられるのだろうか・・・?と思わずにはいられない。
いや、それよりも、
「高い学校教育を身に付ければ、人間としての能力も高いと評価される。」
と言ったことになってはいないだろうか?
 
教育は、生きるための道具である。優れた道具も、適切な使い方が出来なければ台無しだ。
別の例えにするなら、教育は料理だ。高い教育は、栄養価の高い料理。
料理に栄養価が高とも、それを食べた時に充分消化吸収出来なければ、存分に血や肉にする事はできない。
戦後は、料理の栄養価が低かった。
しかし、人には高い消化吸収能力があったのだろう。高い生命力とか逞しさと言ってもいい。
現在は、もともと料理の栄養価が高いため、消化吸収能力が低くても、必要な栄養が得られてしまう。
高い栄養価の料理に対し、高い消化吸収能力があれば、多くの栄養が得られる。
今、その能力を持つ者、高い生命力を持つ者は、成功か或いはそれに近いところに居る。
 
ただ、強欲な者は、
「高い消化吸収能力が無くても、栄養は足りてますよ。」と、つまり「物ではなく心の時代だ。」と言ったり、
「消化吸収能力を高めて、少ない料理にすればエコですよ。」と、教育や“考える力”を奪い、高い消化吸収能力で他人に料理に手を伸ばす。
この点で言えば、自分の適性を無視したり、努力不足を棚に上げて、努力して稼いだ者の財布をあてにする者も同等だと思う。
現在、様々な不遇を訴え、支援や助成を求める者の中には、既に優遇され特権化した既得権益者が居るのではないだろうか。
 
栄養価の高い料理を提供され、“考える力”の必要を感じなくなり、与えられる事に慣れ切ってしまい、「言うとおりにすれば悪いようにはしませんよ。」と、甘い言葉をささやく役人天国の国になって良いとは思えない。
或いは、非生産的なマルチ商法などに乗り、高額商品を買って負担ばかりの末端会員になったり、
“心の時代”・・・と宗教に少ない収入を奪われ、単なる『気休め』の霊感商法に見せ掛けの幸福感を感じる(感じさせられる)者は後を絶たないようだ。
自分のしている事が、将来的にどんな意味を持つかを考えずに、目先のわずかな収入(アフェリエイト)をあてにして、ネット上で詐欺や詐欺まがいの片棒を担ぐ、恥知らずな行為、罪悪感の無い者も目に付く。

多様な価値観の時代になり、必ずしも溢れる“物”だけが『幸福』の条件では無いだろう。
過去のある時期、困窮する中“物”が豊かさの象徴であり、豊かさが『幸福』であった時代は確かにあり、それは間違いではなかったと思う。
反面、現在のように高い栄養価の料理に対して、高い消化吸収能力を発揮し、得られた栄養をただ貯め込めば肥満になる。
しかし、だからと言って肥満を避けるために、栄養価の高い料理や、高い消化吸収能力を否定するのは本末転倒だと思う。
それを良しとする事は、強欲な一部の者に栄養を奪われることである。
 
物ではない“心の時代”とは、他人の財布をあてにせず、各々がしっかりと栄養価の高い料理を頂き、高い消化吸収能力で栄養を自分のものにした上で、その後に余剰部分を分配・還元すれば、肥満の無い“成功”と言う『達成感』が残る。

それが“心の時代”の健康な『幸福感』ではないだろうか。

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