世界一周旅行、行ってきました。

すっかりご無沙汰です。暖冬のためか、無性に外に出て土いじりがしたい今日この頃。

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イタリアのナポリからアテネへの移動。
それは、車と船を駆使してのハードなものになりました。

ナポリからバスでバーリ(イタリアの東海岸にある港町)へ。
車窓の風景が見事でした。

バーリの駅の前で降ろされ、港までの行き方が分からないのでタクシーでバーリ港へ。
宿を探すのも大変だし、時間も限られているので、そのまま夜の船でパトラ(ギリシャ)へ出航。
5時半にチケット入手、6時半に出発。
トントン拍子。

安いのはもう売り切れで、仕方なく買った船のチケットが
それにしても異常に高かったので、(1人120ユーロ)、
どんなところかと思ったら、今まで泊まったどのホテルよりも豪華なツインのCabinでした。

一度、贅沢を知ってしまうと怖い。
貧乏に慣れないと、と思ってやってきたのに、「やっぱりいいものはいい」(笑)。

次の日の昼にパトラに着き、今度は中距離バスでアテネへ(所要3時間)。
パトラ近郊の家々は屋根がオレンジ色で統一されていて青い海とのコントラストがまた美しい。

アテネへの道中はほぼずっと海沿い。
途中、コリントスで断崖絶壁の谷間からのバンジージャンプも目撃しました。
このバスコースは移動するだけではもったいないおすすめルートです。

アテネのバスターミナルに着いたら、ここから市バスへ乗り継ぎ。
オモニア行きのバスの終点で降りてやっとアテネの市内に着きました。

アテネは完全なる観光地。
おみやげやさんが軒を連ねる通り、アクロポリス、ギリシャ料理のレストラン。
客引きの激しさは、一瞬アジアにいるのかと思ってしまうほど。

でも、やっぱり大衆食堂が、雰囲気もよく、味もいい。
そして、安い!

近くのスブラキ屋でハンバーグと串焼きを挟んだピタサンドと
絶品グリークサラダ(トマト、オリーブ、レッドオニオン、きゅうり、唐辛子の酢漬け、
フェタチーズ、オレガノ、オリーブオイル)。
平日の昼なのに、地元の人たちはビールをガバガバ、肉をパクパク。
大声で歌いながら食事をしているグループも。
週末だけでなくて、毎日が普通に楽しそう。

近所の小さな子供達もお母さんと一緒に、スブラキ屋に押し寄せていました。
常連さんばかりのようで、お店の人も普通。
こうやって子供を連れて気軽に行ける安くておいしい手作りの食堂、
日本でももっともっと増えたら良いのにね。


買い物はモナスティラキ駅近くの蚤の市で。
ギリシャのテレホンカードはコレクターズアイテム。
粘って、選んで、まとめて値切る。

アテネは夜になると毎晩12時回っても騒がしいのに驚きました。
皆、エネルギーが余っているのね・・・

皆パワフルで圧倒された初アテネでした。

ヴェスビオ火山の噴火によって2000年ほど前に突然その歴史に幕を閉じた街ポンペイ。
本で読んだり、テレビで観たりして、一度行きたいと思っていたところでした。

ナポリ中央駅の地下から、私鉄でポンペイに向け出発。
車内は落書きだらけ。
電車なのに、運転も荒くて酔う。

でも、車窓からの風景は感動もの。
左手にヴェスビオ火山、右手にナポリ湾の真っ青な海!
花が咲き乱れ、オレンジが実り、南イタリアのイメージどおりの風景。

ポンペイ遺跡につくと、観光地として完璧に整備されていることに驚きました。
ガイドツアーが頻繁に催行され、イヤホンマイクが主な遺跡のところに近づくと解説をしてくれ、
遺跡の中にカフェもありました。
こんな垢抜けたところとは思わなかった・・・

マリーナ門から入場し、政治文化の中心地区を見学した後、市街地へ。
居酒屋さんにはワインを入れていた甕もカウンターもあって、
パン屋さんにはもちろん窯と粉をひく臼が。
染物屋さんには染色液を入れていた甕がずらりと並び、
民家の玄関には「猛犬注意!」と書かれ、犬を描いたモザイクタイルが施されていたり。
人々の当時の生活風景が生き生きと蘇りました。

2000年位前というとすごく昔の気がするけれど、
もう十分高度に発達した文化や技術を持って人々は暮らしていたんだなあ、ということを、
肌で感じられた貴重な経験でした。

出口を出て、絞りたてのオレンジジュースでひと休み。
今日はよく歩いたなあ。

イタリアは今回初めてでした。
私は大学の時にイタリア語を勉強する機会がありながら、実際に使うことはなく、
むしろ、これまで敬遠していたのです。

ヴェネツィア→ローマと来て、完全な観光客コースをたどって来てしまった私達は、
素晴らしい歴史的遺産や芸術にはたくさん出会いましたが、
まだ、気さくで飾らない、おおらかなイタリアには出会えていませんでした。
それを期待して、列車でナポリへやってきました。

イタリアは北部と南部で生活レベルも雰囲気も大きく異なると聞いていましたが、本当でした。
ナポリで駅を降りた途端、治安の悪さ、生活水準の低さがすぐ分かりました。

中東系、アフリカ系移民があふれていて、露天商がいっぱい。
道端で座り込んでお酒を飲む人があちこちにいて、道路には割れた酒ビンが散乱していました。
ヴェネツィア、ローマではもちろん見られなかった光景です。

最初ホテルに落ち着くまでは、かなり警戒していました。
絡まれたりしたらどうしよう、バックパックを背負っていては動くこともままならない・・・。

やっとたどり着いた1件目のホテルは満室で、がっかり。
すると、そのホテルのオーナーは知り合いのホテルを紹介してくれました。
Napoli,Via GenovaにあるHotel Ginevra。

そこは駅近で安全、新しくて広くキレイな部屋、バルコニーつきで洗濯物も干せました。
バス、トイレ(共同)も新しく、キレイ。

いい部屋と出会えた街では、だいたい良い思い出が作れるような気がします。
ナポリでは物価がこれまでのところより格段に安く、美味しいものにもたくさん出会えました。

その代表がナポリ名物ピザの老舗 Da Micheleの大きな薄焼きピザ。
メニューはマリナーラとマルゲリータの2種類のみ。
ノーマルと言うサイズでも超ビッグ。

ふっくらした職人さんが生地を伸ばしてソースとチーズとトッピング、
そのあと、海賊みたいな硬派な職人さんが目の前の窯で焼いて、
あっという間に焼きたてのピザが皿の上に。

みんな一枚を丸ごと一人で食べる。
切り分けて食べたりはしない。
食べきれないほどの量で一人3.5ユーロ。
大満足!

ナポリでもうひとつ楽しかったのは市場。
駅前だけでなく、路地のあちこちに露店が立ち、平日でも蚤の市が開かれていました。
観光地化された蚤の市でなく、本当のガラクタ、家庭の不用品ばかり。
ボロボロの人形、何かの部品、台所用品に靴、ちょっと価値のありそうな工芸品などなど・・・
そして、港が近いので魚市場も。
八百屋さんの露店もあるし、揚げ物を売る屋台も。

この庶民的な活気がナポリでは一番印象に残りました。

午後、バーリへ向かうバスのチケット売り場が分からなくて右往左往していると、
近くのバス停にいたおじいさんがバスチケットを扱っているBar Ettoreに
一緒に行ってくれました。
飲食店でバスチケットを扱っているなんて想像も付かず。
イタリア語しか話さないイタリア人、イタリア語がほとんど分からない私達。
おじいさんが親切に教えてくれて本当に助かりました。
ありがとう!

ナポリでは、観光客目当ての過剰なサービスがなく、普通に過ごせたのが何より良かったと思います。
それでいて、こちらが困っている時は地元の人たちが当然のように助けてくれました。
最初は怖い印象だったけど、ナポリは結果、いい街でした。
ナポリの温かい人々に感謝、です。

ローマは、本当にすごいところでした。
古代の遺跡に囲まれて暮らしているローマの人たちは一体どういう気分なんだろう?

ヨーロッパの文化遺産に疎い私達は、建築様式とか時代背景とか、ガイドブックで勉強しながら
なんとか着いていく感じなので、ローマの遺跡の多さにちょっぴり参ってしまったほど。

有名なコロッセオ、古代ローマの街の跡であるフォロ・ロマーノ、
ローマの休日の「真実の口」があるサンタマリア・イン・コスメディン教会、
トレヴィの泉、スペイン広場、などなど・・・

それに加えてヴァチカン市国があるなんて、なんて贅沢な!
「国」とは言っても人口1000人ほどで国境もない。
ヴァチカン市国は連日観光客で大混雑。
早めに行ってはみたものの、朝9時にはもう長蛇の列が・・・。

ボディチェックを受けてから寺院内部へ入りました。
ミケランジェロやラファエロの作品が普通にゴロゴロしている。

天井が本当に高くて、どこを見ても絵や彫刻で埋め尽くされていて、
芸術的な価値だけでも素晴らしいのに、ちゃんと超現役の宗教施設だから、すごい。

私達がちょうど主祭壇のところを見学しているとき、ミサのような儀式が始まりました。
参加者の人たちは皆、中世の貴族のような服装で、帽子には花と羽根をつけるのが決まり。

寺院の外に出ると毎週日曜、ベネディット16世が立って演説やミサを行う広場が。
その広さと美しさに脱帽。

私はキリスト教徒ではないけど、信仰したくなる気持ちも分かるような気がしました。
だって、ここに通えたら素直にうれしいし、誇らしいと思うから。

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