『生きる実力養成講座:「信」のセミナリオ』

◆『春のいぶき』を感じるように、輝く言葉に出会いたい

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   本が大好きだった こどものころ

   10mm×6mm×5mmの 「のぞき箱」をもっていた

   おばあちゃんが買ってきた何かの 「おまけ」についていたらしい

   孫は たくさんいたのに おばあちゃんは それを ボクにくれた

   宝石箱のような形で プラスチックのレンズの 小窓がついていた

   中が 拡大されて ちっちゃな ちっちゃな 「のぞき箱」なのに

   すごく はっきりと見えていた

   それが何か わからなかった 

   見えているのに わからなかった

   みんなに ナイショだったから

   わからなくても かまわなかった

   そして それが なにか 少し わかるときが きた

   それは「英語」らしい・・・ということだ

   中学生のお兄ちゃんに こっそり見せたら

   「学校の先生に 見てもらう」・・・と 持っていった

   「先生も 読めないって」・・・と 返してくれた

   先生も読めない むずかしい英語?

   ますます ふしぎで のぞくのが 楽しくなっていた

   ・・・ ・・・ ・・・

   そして 大人になった ある日

   納戸に入れてあった 机の引き出しのすみに

   その「のぞき箱」を 発見した

   「そうか! これは むかしむかしの 英語で・・・」

   思い出は 一瞬のうちに 子供時代に ワープして

   あまずっぱく 心に広がった

   そして また 「のぞき箱」は 引越し荷物にまぎれて

   どこかに 行ってしまった

   でも また いつか 出てくるだろう

   あまずっぱい思い出を いっぱいに 増幅させて

   この家のどこかで 息をひそめているのだろう

   静かな夜 そっと その吐息を きいてみたくなる

   誰もいない部屋で コトン と 物音がする

   それは きっと 思い出が ゆれた音 かもしれない

 


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