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1)「層」の二面性
「層」とは (大気)や(土壌)(岩石)(氷土)など
積み重なって固定化したものの 「階層」を表す言葉である。
また コンピュータ用の(写真や画像)の 編集ソフトにも用いられる
「レイヤー」も 同義である。
ただし 前者が 「連続的階層」を 表しているのに対し
後者は その連続性が 「透明化」されていて 必ずしも
「階層」を成さないことを 指摘している。
そして、「層」の この「連続的階層」と「透明的階層」の二重構造が
まさしく「宗教」と「信仰」の謎を解く 新理論へと進めるのである。
2)「宗教の層理論」
「宗教」とは 信じる対象と それを拝する儀式 それらを行う信者から成り
経済活動をともなう組織集団である。
それぞれは 組織集団独自の「真理」を有し それらを「信心」することで発展する。
その「信心」は 「層」である。
建物の「階」が 地階 あるいは 1階から始まり 積み重ねられていくように
最後の「階」に 信心する「対象物」を鎮座させる。その「対象物」が目視できるもの
あるいは 教団がかかげる「真理」のように 目視できないものもあるが、「対象物」を
究極として、固定化するところは、宗教の特徴である。
また、教えや組織が ピラミッド的な「階層」を特徴とするものも 存在する。
それは「宗教」の個性であるが 「対象物」を定め それを拝することは
存在する「宗教」の 大きな特徴である。
3)「信仰の層理論」
「信仰」は「信心」ではない。また 拝する者を「対象物」とはしない。
すなわち 「連続的階層」の頂点に 「神」を祀(まつ)らないのである。
信仰する者と 神との間には 「連続階層的なもの」は 何ひとつ 存在しない。
目視できるものは その間になく 信仰する者は 神に祈るが その神は
像や 描かれたもの 真理としての 「対象物」ではない。
なぜならば 「神」は 有を超えて 「無なる者」だからである。
その 顕れは 「階層(レイヤー)」の 第二義的意義であり
信仰する人と神とは 「透明的階層」のそれぞれのレイヤー上に 別存在する。
人は その「透明レイヤー」を透過することができないし、それを超えて
他の「神のレイヤー」上を 行き来することはできない。もちろん 神は
それらを 自由に透過し 行き来して顕れる。
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