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【現場で】
自殺防止のためにはじまったカウンセリング「心の健康相談」すでに7年近く続いています。健康増進課からの依頼で毎月一度、一日中、生活困窮者、精神的不安定さに悩んでいる方、落ち込みが激しく、うつ的な状況に悩み、死ぬことさえ考えてしまっている方々などにカウンセリングを提供しているのです。
町の広報を見て訪れる人が多いですが役所の紹介でやって来る方もおられます。
私はいつも町の健康増進課のスタッフ、(彼女たちの多くは保健師の資格を持つ方々が多いのですが)と一緒にクライアントと向き合い、丁寧にお話を伺っていきます。
スタッフは、部屋の脇のほうに座り、対話のメモは取りますが、言葉を挟むことはありません。
私が話を切り出し、応えていただく形をとっています。
ひとり1時間で、無料です。
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20代後半の男性。
高校生の時、お母様の自死を目撃し、それ以来学校に行けなくなり、引きこもりがずっと続き、お父様の再婚によってますます居場所が感じられなくなり、仕事にもつかず、ゲームの日々を過ごし、でも、ふと、自分もこのままでは大変なことになると気づいて訪問してくれた青年。
でも、ここ半年ほどのやり取りの中で就職活動への希望を持ち始めています。
30代後半の女性
双子を妊娠。でも、妊娠途中でひとりが胎内で死亡、ひとりは生存し大きくなっていくけれど亡くなった胎児の骨が当たって痛みを感じ、そもそも無事出産できるのか不安になり、寝込んだままになる。
それでもこの春、めでたく女児を無事出産。
でも、ひとりは死亡しているため、出産に際し、喜んだら良いのか悲しんだら良いのか、そこから気持ちが動転している。
ご両親に支援してもらい同居したものの、お母様は疲れ気味だし、最近お父様にガンの疑いが。
自分はここにいつまでも甘えていてもよいのだろうか。と悩み、自分を責め、失った我が子への罪責感を持ち、甘えを許せない自分自身に悩んでいます。
50代の女性
23歳の息子、頼りにし、誇りにしていた長男が苛酷な仕事のストレスにより先月自死。
家族全員が鬱的になり、どうしたら心が落ち着けられるのかわからず、悲観的なことばかりを考える。
まだ墓もないので、部屋に白木の箱の遺骨が置いたままになっているが、どのように接したら良いのかわからない。
最近ご主人の疲れと絶望感が強く、イライラし、死にたいと言葉にするようになってきた。
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昨日出会った方のうち何人かの体験と悩みの一部です。
聴いているうちに、身体が血の気を失いそうになるほど
衝撃的な内容のものも出てきます。
大変な思いをしながら生きている方々がおられます。
でも、言葉にできたことは、大きな前進だと思います。
こうしろ、ああしろ、と指示することは簡単ですが、それをしてしまったら、これらの悩みを持っている人は「わかってもらえた」とは感じることなく、「上から目線で何を言っているのか」と反発を感じてしまうことでしょう。
一緒に深くその状況の中で嘆息し、聞き入り、同じ方向を向いて感じ、考える作業がとても重要だと感じています。
そもそも、わたしには答えはありません。
でも、「来てくれてありがとう」「話してくれてありがとう」
「いてくれてありがとう」の心だけは通じさせたいと願っています。
そして、立ち上がるのは彼ら自身ですので、それを支える最初の言葉を提供できればよいのだと感じています。
その言葉のひとつが、「いてくれてありがとう」
スタッフは入れ替わり、3人くらいが交代で一緒に部屋に入ってメモをとってくれるのですが、昨日、帰り前のカウンセリングを振り返り、カンファレンスで、彼女たちが、「自分へのカウンセリングを受けているようで、ありがたかったです。いっぱい反省させられました」と伝えてくれました。
それは私にとっては大きな副産物です。
そこにいること、聴かせてもらうこと、いてくれてありがとうの心を伝えること、その作業はまだまだ続きそうです。
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ゴールデン・ウイーク中、私は研修会への参加のため、しばしネット環境から離れます。聖句の配信ができません。5月6日からは配信できると思います。よろしくお願いします。
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または
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口座名 関根一夫
いつも、心から感謝しています。
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