ブログ「いてくれてありがとう」

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【ドライビング・ミス・デイジー】

1989年作品の
『ドライビングMissデイジー』のDVDを観ました。

一人のお婆さんデイジーとその人の運転手ホークの心温まる物語。
このお婆さんはユダヤ系の人、息子は会社の社長。
しかし、すでに認知症が始まっている人という設定。

1989年にすでに、認知症高齢者の問題を取り上げていることに驚きつつ、1960年代の時代的背景にある人種差別に鋭く切り込んでいる見事な作品です。
ジェシカ・タンディがアカデミー主演女優賞を受賞した作品でもあります。
映画のここそこに、痛烈な社会批判、人種差別批判、体制批判、人間批判が込められているのですが、認知症を発症している老婆デイジーを演じたジェシカ・タンディと運転手役を演じたモーガン・フリーマンの演技は自然体で、見事に役を演じきっています。
字の読めない運転手ホーク、神経質で認知症が進みつつある一人住まいのデイジー。

親戚の人の誕生日のために、別の州まで出かける用事ができて、道に迷い、暗くなる中で運転手ホークが用を足したくなる場面でデイジーに「さっきの給油所でトイレに行ってくれば良かったのに」と言われ、
「黒人はトイレを使えないんですよ、ご存知でしょう」と答える場面。
そして、それに続く車内に残されて不安になってくる場面。
どれも、迫真の演技です。認知症患者の行動パターンをよく調べてあります。

終わりの方に出てくるマルテイン・ルーサー・キングの演説内容は作者が映画鑑賞者に聴かせたい内容だったのだろうと思います。
そして、終盤のデイジーと運転手ホークの心の交流は、老健施設を訪問し、ものを食べさせる場面は、泣けます。感動します。
そこには「いてくれてありがとう」の交流が溢れています。
映画館では上映していませんが、心からおすすめの映画のひとつです。

**
「付録」
映画の中で声だけ聞こえる
「マーチン・ルーサー・キング牧師の演説内容」

一般の観察者でさえ全般的に見て、南部は明るい可能性を秘めています。
それらの資質にもかかわらず、人種差別は南部全体を教育的、経済的に全米平均に後れを取る原因となっています。
しかし、南部の白人には何百万人もの善意があるにもかかわらず、その声はまだ聞こえず、その行動はまだ不明瞭で、勇気ある行為は今だ見られません。

これらの何百万人もの人々は、勇気を奮い立たせ、発言をし、必要なリーダーシップを提供するよう求められています。
社会変革の今この時、歴史に残る最大の悲劇は、悪しき人々の狂信的な言葉や行動ではなく、善良な人々の恐るべき沈黙と無関心です。
我々の世代が悔い改めるべきは、"暗闇の子"の言動ではなく、"光の子"が抱く恐怖と無関心さなのです。

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