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【紙パンツ】
昨日はクリニックでのカウンセリングの他に、知的そして精神的な障害を持っている幼児の施設にでかけ、子どもたちと遊び、午後そこで働いている保育士さんたちとの面談がありました。
今年入ってこられた新しい保育士さんも交えて、園児一人一人についての難しさ、課題などの報告が丁寧に語られていました。私はその園が開設された当時からずっとご家族のための相談窓口になったり、ここ数年は保育士さんたちとの園児に対する対応支援の相談の受け皿になったりしながら、かかわらせていただいています。
親御さんたちの苦悩もさることながら、保育士さんたちの苦労の大きさは、午前中、ひとりの保育士さんが一人の園児につきっきりで指導しても、傍から見ているとほとんど何も学習していないように感じてしまうことが多いので、そこからくる焦燥感、あるいは不甲斐なさのような失望が押し寄せてくることがあるようです。
先生たちが投げやりになってしまったら、その子は園に来ること自体を拒否してしまうことにもなりかねません。
ここ3年ほど通い続けている男の子、最近、皮膚病がひどく、かゆいらしく、引っ掻いてしまうので、なかなか治らないのですが、元気に通ってきています。
言葉数は極度に少ないのですが、それでも、教室の端の方にある自分のロッカーの近くで、先生に言われる通り、紙のパンツの履き替えを自分でやっていました。
私は彼に声をかけ、「おー、自分でできるようになったんだね、すごいね、気持ちいいでしょ。」というと彼はペコリと頭を下げ、ニコニコしながらみんなのところに戻っていきました。残って、パンツなどの始末をしている先生に
「履き替えが自分でできるようになったんですね」と声をかけると「そうなんです。これが家でも自分で出来るようになるとよいのですけどねぇ」と言っていました。おそらく家では遊ぶことに忙しく、濡れたパンツを履いたまま長くいるのでかぶれてしまったりすることもあるようです。
先生たちの励ましや継続的な習慣づけは子どもたちを変えていくものなんだなと実感しました。
数年前までは椅子に座ることさえいやがり、発語が遅く、単語数も少なく、ただ暴れまくっていた男の子、今はちゃんと椅子に座り、みんなと一緒にお遊戯を楽しみ、まだ単語数は少ないですが、全体をみながら、自分のできることを手伝えるようになっていました。
子供の成長を甘く見てはいけないなと思いました。
先生たち、そしてクラスの子供達の中にある「いてくれてありがとう」の心は園児の心を明るくするものだなと思いました。
私は基本的には一ヶ月に一度の頻度で出会っているので先生たちよりも園児の変化には気づきやすいかもしれないと思います。
そういう出会いの機会が与えられていることを心から感謝しています。いてくれてありがとう。
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