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<海賊の起源>
ソマリアの海賊行為は、現地人が生き残る為の苦肉の策だった、という話を聞きました。
過去18年間、ソマリアが混乱した弱小国であることをよいことに、世界の「ゴミ捨て場」とされ、
また「無法漁場」として外国漁船に乱獲されてきたということです。
西欧諸国(スペイン、イタリア、ギリシア、イギリス、ロシア、ノルウェイ等)と、
極東諸国(中国、韓国、日本等)、アラブ諸国、(((( つまり世界中の産業国 )))) による、
・長年にわたる(1992年以降)ソマリア沖への、産業廃棄物、有毒廃棄物、核廃棄物の投棄。
・長年にわたる(1991年以降)ソマリア沖漁場での違法漁獲行為。
この2点を考慮せずに、現在の「海賊対策」を押し進めてゆく事は、米国の対テロ作戦のように、
抜本的な解決は決して見ないのではないだろうか、、と、危ぶまれます。
クリントン時代(1993年)の「モガデイシュ戦闘」例の「ブラックホーク・ダウン」以降、
米国はソマリアからは遠ざかっていましたが、2006年頃から、アルカイーダ・シンパのグループ
「The Council of Isramic Court」がソマリア南部に勢力をつけてきたことから、又徐々に米国の
介入が始まったものと思われます。
想像を絶するソマリアの内部混乱、現在の暫定政府にも実質的なパワーはないようですし、
AK-47(assault weapon/対人殺傷用銃器)などの武器弾薬は青空市場で堂々と売買され、
銃器はレタスを買うより簡単に購入できるそうです。昨年は70万人のソマリア難民がでました。
オバマ氏は先週(4/13)ソマリア海賊に拉致された米国カルゴ船の船長たち(5日間人質)救出の
為に軍艦(搭乗兵士3千)を出動派遣。ソマリア人海賊2名殺害、米国人4人は無事救出されました。
日本も「海賊対処法案」を通して、自衛隊(陸海)を派遣する意向のようですね。
疑問: 何故、各国はソマリア海賊に対して護衛防衛する分の総体エネルギーを、ソマリア人の支援に
使用しないのでしょう?
下記は米国ケーブルTV番組「Democracy Now!」のアンカー、グッドマン氏と、ソマリア生まれの
ケニヤ人コンサルタント/アナリスト、ワルド氏の会話最終部分です。非常に気になった部分。
AMY GOODMAN:
When I read your article, Mohamed Abshir Waldo, it reminded me of a controversial memo
that was leaked from the World Bank―this was when Lawrence Summers, now the chief
economic adviser, was the chief economist at the World Bank―in which it said,
“I think the economic logic behind dumping a load of toxic waste in the lowest-wage country
is impeccable, and we should face up to that. I’ve always thought that under-populated
countries in Africa are vastly under-polluted.” He said he was being sarcastic.
『現在のオバマ政権経済顧問、サマーズ氏が以前「世界銀行」のチーフ経済アドバイザー
だった頃、漏洩された議論の余地あるメモについて。サマーズ氏曰く、
「有毒廃棄物を最低賃金国に投棄することの隠された経済的論理は完璧だと思う、
(良い事ではないが、経済的な)この現実を直視すべきだ。人口過疎のアフリカの国々は、
まったくもって公害に汚染されていない、といつも思っていたよ。」
サマーズ氏は、(あの時)自分は辛辣だったと言った。』
MOHAMED ABSHIR WALDO:
Actually, the more formal official concerned with this UN habitat has also confirmed in
various reports that this has been dumped in Somalia.
The special representative of the Secretary-General, Ould-Abdullah, who is now working
with the Somali authorities, has also, I think, made a statement to that effect.
So it is very well known. It’s not something hidden. It’s not something we are making up.
The world knows, but it doesn’t do anything about it.
『実際、UN-Habitat/国連人間居住計画による更なる公的懸念は、
ソマリアへ投棄されてきたという種々の報告書によっても確認されている。
国連事務局長の特使だったオルドーアブダラ氏も、同じことを表明した。
非常に周知のこと、秘密のようなものでなく、我々がでっちあげているものではない。
つまり、世界各国は知っている、ただ、何も手を打たないだけなんだ。』
"Analysis: Somalia Piracy Began in Response to Illegal Fishing and Toxic Dumping
by Western Ships off Somali Coas" by Amy Goodman and Mohamed Abshir Wald
4/14/09 Democracy Now! (Transcript)
http://www.democracynow.org/2009/4/14/analysis_somalia_piracy_began_in_response
「海賊対処法案が審議入り、首相「早期成立に全力」と決意」
2009年4月14日21時10分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090414-OYT1T00827.htm?from=nwla
「ソマリア沖海賊対策にP3C哨戒機2機派遣へ」2
2009年4月17日11時41分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090417-OYT1T00443.htm
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全くの同感です。僕もそう感じていました。
日本の麻生は、アフガンの安定にはパキスタンの安定は欠かせないと1000億円のODAを発表しましたが、インド洋上の無料のガソリンスタンドをする前になぜ、アフガンへなかったのか ?
2009/4/17(金) 午後 10:15
ありがとうございます。ねえ、何か非常におかしいですよね。
この「海賊対処法案」というのには、正直いって恐怖を覚えます。
ジリジリと国民の知らぬ間に、抜き差しならぬ状況に陥り、即改憲という動きになってしまいはせぬか、と危惧します。今、もっと声を上げるべきだと思うのですが。
2009/4/18(土) 午前 7:09 [ pasturedogs ]
ブラックホーク・ダウンの民衆から見たソマリアを思い出しています。
兵隊から見た民衆は、ゴミでしかないのが現実です。
人間として産まれてきた生命体が、基本的人権を受ける事も無く、
悲惨な人生を送る哀しい事実に涙する。
兵隊も恐怖の地獄にあり、民衆も虫けらのゴミ箱の中にある。
誰が笑い、満足な生活を送る事ができるか??
そいつこそ最悪の海賊のはずです。
麻生太郎しかり、ハマコーの息子しかり、騙しの政治をやめ、
真実の人間社会を再建しなければならない。
ニューヨークタイムスの動画で、朝から世界各地の貧民街を
見ていると、この地球の頽廃を嘆き悲しむ人間を助ける手だてが
ないことに、深い悲しみを感じる。
2009/4/18(土) 午前 9:01 [ jinjin ]
jinjin さま、
そうなのです。
世界のこうした悲惨な現状を無視できない限り、
何かするしかない、微々たることであっても、、
でないと神経が持ちませんし、ね。
たぶんこのまま行くところ迄行きそうですけれども、
それでも、偉大な奇跡的例外の可能性もあるわけですし。
私たちも今は「変化」への過渡期、産みの苦しみを
味わうしかないのでしょうね。
頭から布団を被って寝ていたい、、と
思う日が増々出て来ました。春なのに。
どうもありがとうございます。
2009/4/18(土) 午後 0:43 [ pasturedogs ]
迂闊にもこの話題が出るまで「海賊」は「カラビアン・パイレーツ」の世界の話と思っていましたが、実在したのですね。海賊という準軍隊が自由に活動できるのは、その国の治安が全くできていないからでしょう。そんなことは自明のことですから、ソマリアという国に、民主的で安全な統治体制を構築することが根本解決でしょう。
その方が費用も安く済むのではないでしょうか?
2009/4/20(月) 午後 9:03
cavan さま、
そうだと思います。ずばり問題の核心は「ソマリアの劣勢を利用した産業先進諸国の犯罪行為」だと思いますので、単純に軍艦派遣だけを「海賊対策」とするのはどうかと思います。ただ、ソマリアの国情安定の為には、民主主義に限ったものの見方では無理があるかもしれませんけれども。イスラム・テロリストは現代の「フランケンシュタイン」だと考えていましたが、今回このソマリア・パイレーツも仲間入り、フランケンの弟となってしまったようです。
2009/4/21(火) 午前 11:11 [ pasturedogs ]
わたしは、九州は倭寇の里・松浦水軍の地の出身なんです。
はるか昔、鎌倉時代。
二度にわたる元寇の役があって、九州の御家人たちは家来を率いて10万の元軍と戦ったのですが、長大な防塁を築き、それがために莫大な出費でたちまち財政窮乏に陥りました。鎌倉幕府からはそれに見合う恩賞は無く、御家人たちは自らの領地を切り売りして家来に報いたといいます。
(このときの御家人の離反が鎌倉幕府滅亡の主因となったそうです)
そして恩賞にあづかれなかった御家人たち松浦水軍は、この財政窮乏の打開策を南方進出に求めました。
これが日本版海賊たる倭寇の始まりだったそうです。
2009/4/22(水) 午前 4:11 [ - ]
「海賊対処法案」、これは、ほんの序章なのかもしれません。権益保持のために海外へ“派兵”し、国権の発動によって、海外の人間を殺める。紛争が始まったら、いつも「どうやったら紛争に参加できるのか」を考えている本末転倒な政府。なぜ、根本の問題解決に目を向けないのでしょうか。いや、解決したら都合が悪いのか・・・。背景のソマリア情勢を伝えないマスコミ。ジャーナリズムは死んだのか、それとも国家の情報統制なのでしょうか。
2009/4/22(水) 午前 4:48
たんぽぽさま、
そうでしたか、興味深いおはなしをどうもありがとうございます。
元寇による窮乏が日本人の海賊の生みの親だったのですか。昔、文永の役と弘安の役二度とも暴風雨/神風のご加護により助けられ、フビライ軍は撤退したと習いましたよ。
実際はその後自分たちも水軍となったのですね。因果応報、鎌倉幕府滅亡、戦国時代へと続く動乱期に入っていったことは感慨深いです。
人の歴史というのも略奪したりされたり、形こそ変わっても同じパターンの繰り返し。
何かを犠牲にしなければば生きてゆけない人の命、原罪、といいますか、考えてしまいます。ですから尚のこと、必要以上の犠牲は慎みたいものだと思いました。
2009/4/22(水) 午前 11:17 [ pasturedogs ]
Dear 1000、
はい、序章、そのような気がします。最近こちらでは、一時鳴りを潜めていたネオコンが又動き出しています。チェイニー前副大統領は隔週毎に、TVにヌっと現れては不吉な発言をして国民の顰蹙を買っています。まるで何か合図のようなカンジです。現日本政府はこの米国ネオコンとの近似性を感じますので、今回の「海賊対処法案」なども、日本国民はもっと真剣に対処した方が良いと思います。米ネオコンの素早いゴリ押しタクテイックスはあっと言う間、気付いた時はもう手遅れなのです。真のジャーナリズムは今や、ネットと極少数のインデペンダント・ジャーナリストたちのみに見られるものとなりつつあるのではないでしょうか。
2009/4/22(水) 午前 11:25 [ pasturedogs ]
TBありがとうございます。
星条旗に包まれた柩が輸送機から降ろされるシーンの報道を禁止するようになったブッシュ政権。
イラクでのアメリカ兵の死者は、アメリカ政府の発表する数の数倍に及ぶとの報道もある。
米国の青年を戦場に送りこむことが困難となっているので、韓国兵や自衛隊員に肩代わりさせようとする構想に見事に乗っかる、韓国と日本の権力なのではないだろうか。
それへの一歩一歩が巧妙に進められる。
人道復興支援・海賊対策という、カムフラージュのもとに。
2009/4/24(金) 午前 10:09 [ - ]
仲村あきらさま、
ありがとうございます。オバマ政権になって、おっしゃる通り、米兵士の棺帰還シーンの報道が解禁されました。前政権によるダメージの完全修復は無理でしょうが、それでもホンの少しだけでも常識を感じられるようになりました。私の知る限りでは、政府と民間 wachdog の数字は、イラク人戦死者数には莫大な差がありますが、米兵戦死者に関してはほぼ正確だったと思いましたが。
一方、ただ今こちら不景気で、米国人の軍隊志願者が激増しているという事実もあります。
栗田教授のご意見には、活発な中国の動きを始めとした欧米諸国のアフリカ介入を見ますと納得、しかし、個人的には米国の世界戦略は既に波錠しているのではないかと思います。現在特にネオコン陣営に最後の足掻きは執拗に認められますけれども。
2009/4/24(金) 午後 2:40 [ pasturedogs ]