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天使の味覚 ー4ー
人類の共同幻想触媒剤である塩とその使用を、ここでは否定するものではなくて、
むしろ塩は私たち人間社会の基礎的なもの、通行手形的存在であると主張しているのです。
この塩による人類共通の味覚革命が更に進んで、味蕾への極限的挑戦として考えるとあの
アメリカン・コカ・コーラの味も納得がいきますし、スヌーピーのルート・ビアーに至っては
(クレオソートの味がする)共同幻想ではなく共同幻覚世界となってまいります。
さて、料理をする人にはおなじみのことですが、塩なしでは私たちの味覚にアピール
するものができません。お汁粉など砂糖ばかりでは決して甘く感じないのです。
塩で砂糖を制してやっと甘みが引き立ってくるというこの事実、何か私たちの幸福は
不幸で引き立つ、そんなかんじと似ていると思うのです。
ここには深刻な人間世界のカリカチュアがあると思うのですが、実に二元論的なのですね。
「善悪」とかの、ね。 私はずっとこの二元論というものに翻弄されていて、その間の
中枢感を探し求めていました。私の悟性は二元論的な考え方を拒否する傾向があるのです。
なにかアンビバレントなふるえる心では満足できない強いしっかりした、芯のようなもの、
中心、分ち難いもの、そうしたものへの憧れがあります。
自分の属性を思えば、ごく当然の欲求だと言えないこともないのですけれど…。
この二元論的世界からの脱出口は対立したものの一致点を探す努力です。
この二項対立したものの接点。そして融合化。両者の配合比は必ずしも等数である必要はなく、
黄金分割比の粋なバランスでさらりと自然に、さりげなく和合させたいと思いました。
つまり平衡感覚に支えられた美的「匙加減」によって…。
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私も料理は好きです。・・最近のお気に入りは、骨付き鳥もも肉をぶつ切りにして、野菜もぶつ切りです。・・後は少量の醤油で煮込むだけです(かなり煮込みます)。・・・少量のカレールーを加えるとインド風になります。
2006/11/18(土) 午前 3:02
私もお料理大好き、昔はかなり入り込んでいました。今はパン焼きに凝っています。 煮込み料理は「アクとり」これが秘訣だと思います。
2006/11/18(土) 午前 3:32 [ pasturedogs ]
履歴からお邪魔しました。塩について、私が好きなラーマクリシュナの寓話があります。塩でできた人形が、大海の深さを測ろうとして、錘と綱を持って海辺にやってきた。海を測ろうとして足をつけた瞬間にそれは溶け出して、また海に帰っていった。・・・それだけですけど(笑) Pierre Laszlo, Salt という本は、この手の面白い話が満載の本です。
2006/11/19(日) 午後 1:55 [ - ]
あきひとさま、ようこそ。 なにか、とてもポエテイックなおはなしですね…。ありがとうございます。読んでみたいご本です。
2006/11/20(月) 午前 1:47 [ pasturedogs ]