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Black Cherry/クロザクラ、Dandelion/タンポポ、 Butter Cup/キンポウゲ、Ground Ivy/カキドオシ
Corn Speedwell/イヌフグリ、Wild Strawberry/ノイチゴ、Blue Grass/アオクサ
朝摘みした牧場の草花が、花籠のなかでぐったりしていました。
息も絶え絶えなその様子。慌てて鋏の先っぽでチョキリと水切りしました。
そして、見るからに頼り甲斐のありそうな古い焦茶の花瓶に活けてみました。
先ずは陽の当たる窓辺におきます。野原の営みの記憶が甦りますように。
すると直に正気付いた草花たち、あたりをきょろきょろ見まわしますと、あら?
、、ここは、いったい何処なの? だれだ、ボクの足さわってるのは! くすぐったい、、
なにか、どうも、いた、いたたたっ、窮屈で、、きゅううう、、ちょっ、ちょいと。
これって、Alien Abduction じゃないのかなあ、、yea 、、きゃっ、、
・・・・・・・・・喧々囂々・・・・・・・
と、こういう訳ですからねえ、これ以上何が起こったかなんて詮索してたって、ねえ、
わかるもんじゃありませんよ。皆さん、まあ、ここはこうなる運命だった、と。
お互い見ず知らずの間柄ではあるんですがね、、、一瓶托生。深〜いご縁。(涙声)
さて、どうでしょうかね、先ずは自己紹介なんぞしてみたら?
と、こういう私はカキドオシの隠居です、以後お見知りおきを。
・・・・・
イヌフグリ:いぬ x x x です。
一同: え? きこえませ〜ん。
イヌフグリ:(ポッと赤面しながら)いぬ x x x です、、
キンポウゲ:きゃっ、ふぐり、ですって、、さわりたい、きゃっ、ぷっ。
タンポポ:ん、素敵だ!、、い、いい名前だよお、、いやー、素敵!
クロザクラ:そーそー、それの音、ふっクラマルイカンジします、とても、です。サンキュー。
ノイチゴ:気にしちゃダメよ。名前なんかヒトの勝手なんですもの。ヒトには断固抗議しますわ。
アオクサ:ごもっとも、ごもっとも、と草木も靡く〜ってね、、あはは。
カキドオシ:なんとも優しい心根が揃いましたねえ、因って平和の鐘は鳴るなりキンコンカン。
さて、お次はどなたかな、、
タンポポ;はい。実はボクのこの現在の姿で、タンポポ、と言ったってわからないんじゃないかな、
と思うんですよ。また、おかしな時に摘まれちゃったんですよね。ボクとしては。
中途半端なんですよね。ボクとしては。花が終わって、ちょうど綿毛になる前の、
ほんの短い期間のことなんですよね。知ってか知らないでか知らないが、、
こんな姿ですけど、ボク、タンポポです。よろしくお願いします!
ノイチゴ:生えたばかりの鳥の羽は、セルロイドの筒で包まれた様になっていて、つんつんと、
まるでハリネズミのよう、あなたもちょうどそんな風に見えますわね。
乾いて剥けますと、中からふわ〜っと羽毛がひろがってきて、、もう、
それはそれは美しい瞬間。見たことありましたけれども、感動しました。
タンポポ:そうそう、そうなんです! この筒っぽがもう直ぐ乾いてムケるんですよ。
そうなりさえすれば、可動的段階に進めるんだがなあ、、ひゅるひゅる、と
ボクとしては、風の吹くまま気の向くまま、何処にでも行けるんだがなあ、、
、、ボクとしては、、、野原に帰りたいなあ、、
一同: ・・・
つづく
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