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果物屋さんの店先で見慣れない大きな柿を売っていた。聞けば渋柿で干し柿専用だという
こぶしより大きな柿を干すと、いつも店先で見るような干し柿になるのだと聞いて驚いた。
実家の祖母や両親は、柿が大好きだった。とりわけ祖母は干し柿が大好きだった。
祖母は岐阜の山里で育ち、秋には庭の柿の木に、実がすずなりだったそうだ。
祖母は故郷へ行くと、必ず干し柿や柿羊かんをお土産に買ってきた。祖母がこの大きな
柿を見ると、喜んで買うだろうと思ったら、柿が祖母の優しい顔に見えた。
どっしりと重たい渋柿を一袋買って帰った。夜皮をむいた。
流石に商品らしく、柿の根元がつるしやすいように枝を少し長く切ってあった。ひもには
さむと、つるし柿が出てきた。若い頃だととても出来ないことだと思うが、秋の夜長に
ラジオを聴きながら柿の皮をむけるような根気が出来たのも年のせいかと少し複雑な
気持ちになった。趣味の会で渋柿のことを話すと、こちらにいる人、遠くの席にいる人
たちから近寄ってきた。少ししんなりしてきたら、両手で挟み押すといい、とか、いろいろと
教えてくれた。私達年代はおしゃべりが大好きだ。元気でおせっかいで、頭は知恵で
いっぱいだ。みんな気のいい人たちなんだと思った。祖母も笑顔でうなずいているような
気がした。。
「女の気持ち>コラムより」
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