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裏庭の片隅にある柿の木の葉がすっかり落ちつくして見通しが良くなり、遠くの山や
森や苅田の風景がすっきりと人目で見渡せるようになった。いよいよ冬の到来とあって
柿の木はこれから深い眠りにつくのだ。毎年のことながら、春が来て、野山の木々が・・
芽吹く頃、柿の木の枝にほんの少し薄緑色の新芽を発見するのが嬉しいものである。
その芽はどんどん膨らんで、5月になると木の枝という枝には小さな緑色のリボンを・・
いっぱい飾りつけたようになる。その枝に爽やかな風が吹き渡る5月は私の一番好きな
季節である。しばらくすると白い花が一斉に咲きそろい、梅雨に入ると、その花は地面
一面に散り敷き、あとに青い小さな実がなる。夏の間にその実はぐんぐん成長して色づき
秋祭り太鼓の音が響き渡るころになると、ぼつぼつと食べられるようになる。甘柿はその
ままで、渋柿は渋抜きをして、離れで住む息子や娘の元に送ったり知人に届けたりする
何回かもいでいるうちに、木守柿を残すのみとなり11月になって周りの山々が紅葉し
始めると柿の葉も散り始め、雨の降った翌朝などはビックリするような沢山の葉が庭土を
覆うのである。今はすっかり裸木となったこずえを見上げながら、私はつぶやく・・・
「今年もたくさんの美味しい実をありがとう。春までゆっくりお休み」やがて木枯らしが
小枝を揺さぶるだろう。
「女の気持ち>コラムより」
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