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師走にいるや、いくつもの忘年会の誘いを頂く。乾杯のビール1杯で、ゆでだこの顔色
となり、カラオケで披露できるほどの十八番もない。それでも周囲に飛び交う談笑にのり
たくて、ビール片手にふらつく足にカツを入れて、しどろもどろの自己紹介に精出す。
先日の忘年会で「踊りましょう」隣の席にいた男性が誘ってくれた。私の戸惑いを待たずに
彼は私の手を取り、カラオケのルンバに合わせ、ステップを踏む。彼の腕の下をすり抜け
ながらクルクルと体を回されて、ふらつく私の手を力強く引き寄せてくれる。
大きくて分厚いその手に、ふと亡き夫を思い出した。夫とダンスをしたことはなかったが・・
晩年の旅先では「ばあさん、どうぞ」と笑って手をつないでくれた。あの時の手のぬくもりと
光景がよみがえる。数分間のダンス初体験にお礼を言って席に戻り、出された全ての
料理を頂く。「これもどうぞ」と先ほどの男性からフルーツを頂いた。飲めない分・・
しっかり食べよう。日ごろは会話すら出来ない人たちとも交流できる。笑顔がいっぱいの
にぎやかなこの雰囲気が好きだ。私流の忘年会の楽しみ方が定着した。
「パート64歳>コラムより」
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