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朝一番の特急電車に乗って、姉と2人で祖母の家へ行く。それが子供の頃の長期休み
の恒例行事だった。姉とお揃いのリュックサックを背負い、途中の乗り換えの駅に
降り立つと、そこにはいつも、迎えに来てくれた祖母の笑顔があった。
そこからもう1本電車を乗り継ぐと、祖母の住む家がある。自転車のかごに私達の
荷物を乗せてもらい、祖母と一緒に駅から家までの道のり、行く度にリクエストして
作ってもらった特製カレーの香り、沢山の靴下であふれていた内職部屋、夕方に・・
一緒に歩いた散歩道、夜更かしして遊んでもらったトランプ・・・・。
帰るときは何時もお弁当を作ってくれた。電車の中でそのお弁当を食べていると寂しくて
涙が出た。祖母と一緒に過す時間が私にとって特別な時間だった。そして私は大人に
なった。祖母も年を取り、足腰の痛みや身体の不調により、ベッドに横になっている
時間が増えた。介護必要になった。自転車に乗ることもカレーを作ることも、一人で
歩くことも今ではもう難しくなった。でも時々会いにいくと「よく来てくれたねぇ」とあの頃と
変わらない笑顔で迎えてくれる祖母がいる。「ばあちゃん、もう何もできんようになった」
とよく口にする。おばあちゃん、そんなことはないよ。ただいてくれるだけで・・
私たちはうれしいんだよ。長生きしてね。。。
「看護師29歳>コラムより」
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