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本日は、ロースクールについてお話します。
日本人が日本の大学を卒業し、米国の司法試験を受けるための資格を得るためには、主に、2つの方法があります。(弁護士になるためではございません。司法試験を受ける「資格」を得るための方法です。)
1つは、日本の法学士を学士入学で取得し、アメリカのロースクールでLLMという学位をとる方法。(もし、法学部を卒業していれば、法学士を再度取る必要はありませんので、1年ほどロースクールに通えば、LLMを取得することができます。LLMを取得していれば、ニューヨークまたは、カリフォルニアの司法試験の受験資格を得ることができます。LLMであっても、DC、あるいはNCといった州でもある条件を満たせば受験資格を得ることができます。
2つめは、米国のJDを取得する方法です。この方法で私は弁護士になりました。(米国特許弁護士になるのでしたら、この方法はお勧めできません。)JDを取得するには、3年ほどかかります。夜間ですと4年程度見ておいたほうが良いのではないかと思います。JDをでれば、どこの州でも司法試験を受ける資格を得ることができます。
次にロースクールに入るには、LSATという神奈川県のアテスト(まだあるのでしょうか?)のようなものを受けなければなりません。それを入学願書と共に提出する必要があります。特に入学試験といったようなものはありません。ロースクールの入学願書には、LSATのスコアのほか、論文、Tofleのスコア(外国人の場合)、ボランティアの経験、推薦状、大学の成績証明書等が必要になってきます。
私はロースクールに願書を出す時点で、すでに36歳でしたが、今更大学の成績を見られるとは思ってもいませんでした。今更ながら、大学でもっと勉強をしておけばよかったと後悔しました。
TOEFLのスコアは、私の受けた時期とスコアの付け方が異なるようですが、昔のスコアで最低600点以上は必要でした。
また、日本人が願書を書く際、一番困るのは、願書にボランティア活動について書く必要があることです。(ほとんどのロースクールの願書には、ボランティア活動について書くことを要求しています。)米国の中学校では、強制的にボランティア活動をさせる学校も数多くあるようです。強制的ですのでボランティアではないのですがね。そのため、アメリカ人とボランティア活動で差がついてしまいます。しかし、ロースクールはいろいろな人間を取ろうとしますので、自分の日本での経験をできるだけアピールすることでその辺はカバーできるかもしれません。このように、日本人の方でロースクールの願書を書く点で一番困るのは、ボランティアについてではないでしょうか。
なお、ロースクールを出て、司法試験を受ける際、自分の過去の犯罪について記載する必要があります。犯罪の内容によっては、受験を認められないこともあるようです。もし、過去に重い犯罪を犯している方は、米国の弁護士になることを再考したほうが良いかもしれません。もし、犯罪があるのにないとして嘘の記載を受験願書にしてしまい、後にばれてしまった場合、弁護士資格を剥奪されますのでご注意ください。
米国特許弁護士
今泉俊克
Toshikatsu Imaizumi, Esq.
Rader, Fishman & Grauer PLLC
1233 20th Street, N.W., Suite 501
Washington, D.C. 20036
202-955-3750 (代表)
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