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本編ではゾル大佐は金色の狼男に変身しますが、ここでは実験用の青い狼男がゾル大佐の変身体として扱われています。
画像は仮面ライダー復刻大全集(講談社2013)での再録より。
当時リアルタイムで触れて、強く印象に残った記事です。
最終3コマはいかにもこの記事のための特写という雰囲気が濃厚なため、この一連すべてがこの企画のためにセッティング・撮影されたものだと思っていたのですが…
本編ではゾル大佐と一文字が対峙した状態から、まずゾル大佐が狼男に変身、続いてライダーになります。
これらの写真は再撮影によってカットされたNG部分の本編特写と考えられます。
狼男が2号を抱え上げるアクションが講談社とは異なるカメラ位置から撮影されています。
この写真はそのシーンを青色狼男のスーツで撮影している本編特写と思われます。
以上のように、講談社の2号対青色狼男の写真の多くはNGとなった本編部分の特写だったようです。
おそらく「しゃしんものがたり」ラスト部分のアップ用マスクの2号関連や倒れた狼男だけが、たのしい幼稚園が独自にセッティングした特写だったのでしょう。
アクション用マスクの2号と青色狼男は本編部分と思われ、対決写真には多くのバリエーションが存在するようです。
上の画像はカラーブック1「7人ライダー」に掲載されたもので、他にもいくつかの写真を確認しています。
この場面の写真は本書以外では見ていません。
NGとしてカットされた「幻の決戦」を想像させる、臨場感ある写真になっていて興味深いです。
実験用狼男とゾル大佐の正体がまったく同じでは、大幹部の正体という「特別感」が失われてしまった気がします。
本来なら最初からそれぞれに撮影用スーツを用意すればよかったのでしょうが、仮面ライダーは低予算番組なのでそれは不可能だったのでしょう。
おそらくは大幹部怪人として作られた青色狼男スーツを、実験用狼男にそのまま流用したことで完成作品が混乱した印象になってしまい、NGになったのではないでしょうか。
こうした例はこれ以前にもあって、28話では地底作業用の「モグラ人間」にされた人がモグラングのスーツをそのまま流用するかたちで表現されています。
そのためそれらの人々がラストでいとも容易く普通の人間に戻っている描写に違和感が生じていました。
青色狼男は造形的に好きなキャラクターなので、2号との決戦がカットされてしまったのは残念です。
とはいえゾル大佐の正体が青色狼男のままであったら、4クール目のED映像で雑魚扱いされているのはちょっと受け入れがたい気がするし、やっぱり金色狼男になってよかったのでしょうね(^^ |
書籍・雑誌
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1970年代に発行されたキャラクターものの書籍・雑誌
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講談社・テレビマガジンが1978年夏から展開した「テレビマガジンカラーブック」シリーズをひさしぶりに再見。
写真主体で全36ページのオールカラー書籍です。
それまでの幼年向け貼り合わせ絵本と、このころ普及し始めた徳間書店ロマンアルバム・朝日ソノラマファンタスティックコレクションなどのムック本の中間に位置するような印象のシリーズでした。
手元にはサンバルカンまでありますが、ギャバンは確認していないので1981年度までの発売だったようです。
テレマガ本誌で発売告知を見た時には「テレマガがウルトラマンの本を?」と少し驚きました。
これ以前、講談社のウルトラマン書籍は「たのしい幼稚園」レーベルでの展開で、テレマガとしてはカラーブックが初めてのものでした。
この2号の空中写真は他では見ないような…
この時期の貼り合わせ絵本では着色などの画像加工が多いですが、カラーブックではそうした処理はひかえめなのでクリアな写真を楽しめます。
印刷技術の向上で、筆致などよりクリアに鑑賞できるのがポイントです。
(キュラソは生頼範義氏画、ラゴンも同氏の筆による確率が高そうです)
ただしダイデンジンの変型過程は写真でなくコマ焼き処理なのが残念…
このころはまだ家庭用ビデオ機器があまり普及していなかったので、フィルムのコマ焼き画像にも相応の意味があったのですね。
このあと、2号対狼男の対決写真で構成された見開きページがあるのですが、なかなか興味深いものなので次回取り上げてみようかと思います。
当初は低年齢向け特集誌という感じでしたが82年ころから中綴じで大判写真を効果的に配置する形態になって、現在見返してもなかなか見応えがあります(^^
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怪獣びっくりスコープ
画像の箱の中に部品が入った組み立て工作です。
箱の中身の全容。
わずかに角度の異なる2枚の写真が「フィルム」です。本体に特殊なレンズを付けてのぞくと、擬似的な立体感を味わえます。
放送中の帰ってきたウルトラマン第8話・9話の特撮セットに立体写真用の特殊なカメラを持ち込んで、この付録のための特写が行われています。
ウルトラファイトに近い時期での撮影だったようで、肉痩せしたアギラーに哀愁が漂います。
印刷の精度が低いのが残念です。
女児向けにはリカちゃん人形が撮影されています。
これらは撮影用スーツの状態が良好なので、ロボの放送当時に撮影された写真のように見えます。
学年誌では好評な付録は複数年度にわたって継続される例があるようなので、ロボの放送中にも同様の「びっくりスコープ」が付録になっていた可能性がありそうです。
67〜68年度の「びっくりスコープ」ではさらに多くのジャイアントロボのカラー立体写真が使用されていたのかもしれません。
このあたりの詳細をご存知の方はお知らせいただけたらと思います。
せっかくなのでこれらの立体写真を見てみたいですが、付録を作ってしまうのは気が引けます。
そこで思い当たったのがこちら。
10円売りの写真カードで、当たりが出ると立体写真を見るための景品がもらえます。
この景品で試してみたら、びっくりスコープのフィルムもなんとか立体視できました。
ただし「とびだす」というより、複数の平面的なレイヤーが立て看板のように並んでいて「奥行きを感じる」という印象です。
びっくりスコープは印刷精度が低く、ドットのようなものが見えてしまうのが残念なところ。
またマスクのアップや爆煙の中に立つキカイダーなど、立体で見るとおもしろい写真もあって充実した内容になっています。
ただしこちらはDAC隊員とレインボーマンの似たような写真ばかりでおもしろみが薄いのが残念。
本編撮影の合い間に近くの空き地でチャチャっと済ませてしまったような、お手軽な写真ばかりです。
などと思っていたら……
天田はレインボーマンの本編撮影現場に立体カメラを持ち込んでいたようです。
ということは、ミスターKやダイバダッタの立体写真も存在するのでしょうか?
まさかタケシや淑江さんの立体写真も?
き、気になる〜〜〜!
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スーパーずかん(幼稚園増刊付録)
「」
1971〜73年度のよいこ、幼稚園、小学一〜四年生で制作された別冊付録をリスト化し、そのほとんどの表紙画像を掲載するという密度の高い記事になっています。
私もこの記事を拠りどころに収集を進めてきて、「自分が欲しいものはだいたい揃ってきたかな」などと考えていたのですが…
画像の「スーパーずかん」、一見キャラクターものとは無関係なようですが…
これは幼稚園1973年9月号増刊の別冊付録です。
玩具人生のリストは増刊号が対象から洩れていたので存在を見逃していました。
他に風雲ライオン丸やガッチャマンも掲載されています。
小学館の学習雑誌では夏休みと冬休みに合わせた増刊号の発行が通例ですが、必ず毎年度作られるわけではなく存在自体が不確定です。
そのうえ発行部数は本誌より少なかったようで、入手は簡単ではありません。
図書館などに収蔵が無ければ、別冊付録の存在については前後の本誌での告知ページなどを手がかりに有無を調べるくらいしか方法はなさそうです。
今回の「スーパーずかん」以外にも別冊付録が存在している可能性はあると考えられます。
写真がふんだんに使われた「キカイダーだいずかん」とか「サンダーマスクひみつずかん」なんてものが存在している確率もゼロではないわけで……
う〜む、困りました(^^;
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小学館とジョーカー
画像は小学館の学習雑誌『小学一年生』の1972年度分です。
1972年は、前年からの仮面ライダーブームを受けて実写ヒーロー番組が激増し、空前絶後の変身ブームが巻き起こった年です。
学習雑誌でも低学年向けの『一年生』『二年生』などは積極的にヒーロー番組を扱っていました。
『一年生』では前年度から引き続いて毎号巻頭に怪獣の写真カードが添付されています。
当初は5円ブロマイドのような体裁でしたが、後期にはテレビマガジンやライダーカードの影響を受けてか小型のカードに変更されています。
怪獣ものを題材にした別冊付録も2ヶ月に1回程度のペースで作られており、写真を多用した見ごたえのあるものも多くあります。
ただし本誌では同時期のテレビマガジンのようなグラビアページや詳細な企画記事などは多くはありません。
作品によっては、単色の漫画連載は確保されていても写真記事は一切無しという号も珍しくない状況で、このあたりは学習雑誌という性格上しかたないのかもしれません。
画像は12月号掲載の学習百科の扉ページです。
この自動車は、どこかで見た記憶があります。
こちらは本文中の全体画像。『これからの自動車』の一例として掲載されています。
これは、「ロボット刑事」のジョーカーでは?
これがロボット刑事劇中のジョーカー(たのしい幼稚園のテレビ絵本43/講談社1973より・比較のため左右反転しています)。 フロント部分のイメージは似ていますが、全体像はちょっと違います。
正解はこちらでした。
少年マガジン連載の原作漫画版のジョーカーです(サンワイドコミックスロボット刑事1/朝日ソノラマ1985より)。
全体のフォルムも細部の形状もほぼ完全に一致しており、原作のジョーカーは上記の試作車をもとに描かれているのは間違いないようです。
ロボット刑事の連載・放映は1973年、『一年生』発行の翌年なので時系列は整合しています。
ただし試作車のメーカーとの連携はあったのか、映像の劇用車も本来はこの試作車の形状にしたかったのか、
などはわかりません。
実はこの試作車は1975年ころの子供向け百科事典に掲載されているのも見たことがあります。
そちらは発行は小学館ではなく、イラストもオレンジを基調とした別ものだったと記憶しています。
こうしたことから、この試作車は1970年代前半には比較的よく知られた存在だったのかもしれません。
自動車に関してはほとんど知識がないので、こうしたことを詳しくご存知の方がいたらご教示いただけると幸いです。
(追記…バラフブリッジ様の情報で、トヨタEX−Ⅲと判明しました。コメント欄をご参照下さい)
ここで本来ならジョーカーの玩具画像を提示したいところですが、放送当時のジョーカーはいずれも入手困難です。
代わりに主人公Kの人形を掲載します。
画像は放送当時のサイボーグ変身セットと近年発売されたデンボク製のソフトビニールキットです。
どちらも出来がいいですが、デンボクのキットは塗装済み版の発売を期待したいです。
これらのKは、どちらもバックルの左上が飛び出したような形状になっています。
この部分だけ左右非対称になっているのは不自然に思えて、違和感があります。
これが劇中のKのバックル(たのしい幼稚園のテレビ絵本41より)。
たしかに赤いパーツが左上に飛び出ているように見えますが、むしろ赤いパーツ自体は左右対称で、「K」のパーツが斜めにずれて貼られているのではないでしょうか。
ロボット刑事は、放映前の最初の撮影会ではベルトのバックル形状は「J」でした(画像は最新版ヒーローロボット大百科/ケイブンシャ1977より)。
その後デザインが「K」に変更され、クランクインまでに慌ただしくベルトの改造が行われたと想像されます。
Kのバックルが左右非対称に見えるのは、時間に追われた当時のエキスプロの造形スタッフが不注意でパーツを斜めに貼り付けてしまったのが真相のような気がします。
タカラやデンボクのベルトの造形は、原型師による善意の曲解の結果なのかもしれません。
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