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【PCBニュース】10/24更新 ブログの更新を怠っていた間に、いくつかのニュースがありました。 産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は22日、20日に発見した倉庫での漏水で、廃棄用コンデンサーを保管していた箱にたまった水から、1リットル当たり約12ミリグラムの発がん性物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を検出したと発表した。下水道法で定められた排水基準の約4千倍の濃度。 産総研は「この箱の水は外部に流出していない」と説明。ただ別の二つの箱からは水があふれ床のマンホールから下水道に流出しており、産総研は「発見が遅れれば流出していた可能性は否定できない。今後は厳重に保管管理する」としている。 産総研によると、水があふれた二つの箱や下水道などの水質を調査したが、PCBは検出されなかった。PCBは油には溶けやすく、水には溶けにくい性質。約4千倍の濃度のPCBが検出された箱には油分の多いコンデンサーが入っており、産総研は「この箱だけ濃度が高まった可能性がある」としている。 産総研によると、漏水は20日午後、倉庫の配水管のバルブ付近から水が噴き出ているのを職員が発見。倉庫にはPCBを含むコンデンサーなどを保管する箱が複数あり、うち3箱が水につかった。 「全日本科学機器展in大阪2009」 (主催・日本科学機器団体連合会、フジサンケイビジネスアイ) 『フジサンケイビジネスアイ』より抜粋 http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200910220076a.nwc 島津製作所は、発電所の変圧器などで使われている電気絶縁油の有害物質PCB(ポリ塩化ビフェニル)を迅速に測定するシステム「GC−2010Plus」を出展。絶縁油からPCBを効率よく分離するカートリッジを開発したことで、従来機種で3日かかった測定時間が1日で済むようになった。 また、測定機器も机上に載る大きさにまで小型化。システム全体の価格も従来機種の10分の1以下に抑えた。担当者は「環境は重要なキーワード。事業を展開するに当たって不可欠な要素になった」と話す。 『PCB入り機器紛失 稲沢のボウリング場跡地』 (中日新聞) 2009年10月9日 11時33分 発がん性物質のアスベスト(石綿)が見つかり、解体された愛知県稲沢市平和町のボウリング場「トーヨーボール」跡地で、保管中だったポリ塩化ビフェニール(PCB)入りのコンデンサーがなくなっていることが、県への取材で分かった。PCBは人体に有害な物質で、環境への影響も懸念され、県は調査している。 トーヨーボールは十数年前の営業停止後は放置され、建物内からアスベストを検出。2007年6月京都市の金融会社を経営する男性が競売で落札し、解体工事を進めた。 県によると、ボウリング場の電気設備となっていたコンデンサー3個に、PCBが含まれていることが解体中に判明。PCB特別措置法に基づき、県への届け出をした上で早期に処理するよう男性に指導した。 しかし、男性は代理人を通じ「競売の際、PCBがあることは知らされなかった。落ち度はなく、PCBを処分する義務もない」と主張し、届け出もしなかったという。 08年夏の工事終了時点で、コンデンサーはいったん敷地内に設けたコンテナの中に保管された。しかし、県の担当者が今年4月、跡地を調べると、コンデンサーがコンテナごとなくなっていた。 県によると、男性や代理人とは現在、連絡が取れない状態が続いている。県は「男性側と接触を図り、PCBの行方を確認したい」としている。 (中日新聞) 『室蘭のPCB処理2期施設 再入札 来春以降に 処理量確定せず (10/08 13:52) 』 北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/193288.html 室蘭市でポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物処理を行う日本環境安全事業(JESCO)が、PCBを含んだ小型機器や汚泥などを処理する2期施設の建設凍結を表明して約5カ月。JESCOと環境省が、同施設での処理量を再検討している段階から事態は進展せず、再入札は来年4月以降になる見通しだ。当初来年10月に設定していた稼働時期のめどは立っていない。 2期施設建設は、昨年3月の入札でカワサキプラントシステムズ(神戸)が落札。これに市が、「地元技術や企業の活用」などの受け入れ条件を満たしていないと反発し、JESCOは4月、「市への配慮を欠いた」と建設凍結を発表した。 これを受け、市は8月にJESCOを監督する立場にある環境省と、受け入れ条件を再確認する文書に調印。JESCOが再入札時に受け入れ条件を順守することを、同省が保証する内容だ。 その後JESCOと環境省は、国内全体のPCB廃棄物の「効率的な処理体制の再構築」に着手、室蘭での処理量を調査している。前回の入札時点では、2期施設は道内と東北など15県の約4500トンが対象だったが「室蘭(の2期施設)以外で処理できるものがないかなどを精査中」(JESCO)という。 このため室蘭での最終的な処理量が確定せず、施設規模や前回入札時に15年3月とした処理期限も決まらない状況だ。また室蘭以外で処理する場合のPCB含有物の種類や処理技術も検討中で、再入札への道のりは遠い。 検討期限について、両者は「できるだけ早く済ませたい」とするが、年度内の再入札は難しいという。市経済部は「事態進展に協力は惜しまない」とするが、PCB廃棄物処理特別措置法は処理期限を16年7月に設定しており、その実現を危ぶむ声も出ている。(井上雄一) アメリカで、1950年〜1978年頃に建設・改修された建物のコーキング材(窓周りや石造りの建物等の隙間に詰めるもの)に、有害なPCB類が含まれていた問題について、アメリカ環境保護庁(EPA)は、建物の所有者や学校の経営者に対し、PCB類への曝露を減らすよう求める対策を発表した。
PCB類は人工的な化学物質で、環境中に長く残留し、免疫システムや神経系、生殖機能などに影響を及ぼし、ガンを引き起こすおそれもある。建設資材や電気製品に広く使われていたが、アメリカでは、1976年に議会が製造・ほとんどの利用を禁止。1978年までに段階的に廃止されたが、それ以前に建設・改修された建物のコーキング材には高い濃度のPCB類が含まれている可能性があり、空気やほこり、表壁等を通してPCB類を摂取するおそれがある。 ただし、EPAでは、問題は深刻だが、建物の中にあるPCB類については、それほど不安になる必要はないとしている。また、古い建物の所有者に対しては、できる限り曝露を減らすため、空気ダクトを掃除する、窓を開けて風通しを良くする、頻繁に掃除して建物内のほこりを減らす、濡れ雑巾やモップで表面を拭く、PCB類を含むコーキング材の近くで、はたきなどを使わないようにする といった取り組みを行うよう勧めた。 さらに、剥がれたり、欠けたりしたコーキング材についてPCB類が含まれているかテストし、量が多かった場合にはコーキング材を取り除くよう勧告。建物の所有者・管理者に対し、空気中のPCB濃度をチェックし、EPAの示している健康基準を超えている場合には、室内の換気を改善し、PCB類への曝露を最小限に食い止める対策をとるよう求めた。 EPAでは、PCB類を含むコーキング材のリスクについて、新たに調査を実施し、長期的な対策や対策の優先順位を検討する方針だという。【EPA】 基準の4千倍のPCB検出をした産業技術総合研究所(茨城県つくば市)よりも、大変な濃度です。産業技術総合研究所は1リットル当たり約12ミリグラム(12ppm程度)ですが、もしコンデンサーが高濃度であれば、100%の濃度である確率が高く、そうであれば1kgあたりの絶縁油に対し1kgのPCBということです。つまり100万PPMの濃度です。もしこれが不法投棄や不法に処理されて油が土壌を汚染するとなれば、環境汚染は深刻です。 確実に行方不明になったコンデンサを探し出して無害化処理を行ってほしいと思います。 日本の環境を守るためにも、一刻も早くPCBの無害化処理が必要だと痛感させられる事件です。 公になりましたが、公にならない事案もあるかも知れません。 PCB処理が遅れるほど、日本は汚染されていくということなのでしょうか。(名倉) |
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