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だいぶ報告に間が空きましたが、その間の主な報告をいたします。 保管者からの相談もそうですが、関連する業者の方からの相談も増えてきております。 やはり、相談の内容の中心は、『保管について』『低濃度・微量のPCBの処理について』で、そのほかに新たに出てきた電気機器のPCB判定やその取扱いについてが若干ですがありました。 『保管場所について』 今保管している場所から、移動する。あるいは移動したい。または、保管場所がないので、どうしたらよいか。保管している業者があるが、そこに保管依頼をしても大丈夫なのか等々、様々な相談や疑問・質問があるようです。 で、いくつかの自治体に問い合わせましたところ、返答をいただいた内容を見ますと、判断が分かれるようです。つまり、保管場所の管轄自治体によっては、できる場合とできない場合があるということです。 特に、保管の委託は特措法で禁止されている『譲り渡し』に当たる可能性があり、そのあたりの微妙な判断が、保管場所の解釈の違いに現れるようです。 保管場所を提供する業者もいるようですが、どこまでが可能なのか。特措法の解釈や自治体の判断で、合法かそうでないかということになるので、確認と注意が必要でしょう。 自治体の判断例 ・業者に保管を依頼することは、譲り渡しに抵触するので一切できない。 ・特別産業廃棄物管理責任者を置き、定期的に管理できるとか、いくつかの条件を満たせば可能。 ・特別な状況下で、自治体からの要件を満たせば、可能な場合もある。 現実的な対応は、保管場所のある自治体に相談しなければならないということですね。 ですから、地域によっては可能ですが、できない地域もある。本来であれば、もう少しきちっと統一されるべきだと思います。 『低濃度・微量について』 PCB処理に関して、今一番注目されているテーマでしょうか。保管者の方々は、一刻も早く処理をしたい。処理の期限が迫っており、いつから処理が始まるのか、待ち望んでいるようです。 これに関しても環境省へ赴き、現状はどうですかと尋ねましたが、はっきりしません。 現在準備中、整備中とのことで、開始時期やその処理計画の全容はわかりませんでした。 先日もこのブログで取り上げましたが、PCBの漏出、紛失がニュースで流れることがありますが、それによる環境汚染は増えていく一方です。 そのような事態をなくすためにも、一刻もはやく低濃度・微量PCBを処理できる対策を進めて欲しいと思います。 これは、保管者や処理業者、環境省、日本政府が協力し合っていかなければ、実現できないことです。 PCBを地球上から無くすためには、最大限の協力・努力を惜しむ時ではありません。 また、メンツや立場を優先するときでもないと思います。 官民一体となって、取り組んで行く時期であることは、間違いないと考えています。 『その他』 PCBに関する勉強会や有識者を交えてのミーティングをこまめに行ってきました。 どうしたら、PCBの無害化処理が前進していくのか。 保管者の方にどう情報を伝えていけばいいのか。 NPOとして、何ができるのか。 問題点はどこにあり、どうすれば解消できるのか。 等々を話し合ってきました。 やるべきこと、やらなければならないことが多くてどこから手をおつければよいのか。 なかなか答えは出てきませんが、できることをコツコツと進めていくしかないと思います。 まだまだ、小さくて何もできない我々ですが、確実にネットワークも広がり、
協力者も増えてきて、少しでも保管者の支援ができそうな体制になりつつあります。(名倉) |
NPO活動報告
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NPO法人を設立する際に、多くの人に相談をし、アドバイスをいただきました。 その中には、役所の方も含まれています。 その役所の方からは、 『行政ではできないことや、手の届かない部分をNPOの方々にお手伝いをしてもらえれば、より良い社会を築いていけると思います。ぜひ、協力してください』 『個人としてしてあげたいことも、役所の仕事としてはできる範囲があり、その範囲を超えるとできないのです。でも、NPO(NGO)がそれを補ってくれると、助かります。協力して行きましょう』 そのような話をされました。 しかし、NPOを立ち上げようとしていた時、ある関連する団体からこんな話がありました。 『NPOを作って何をしようとしている。何か悪用するのではないのか?それともビジネスとしてNPOの名前を利用して、商売をするつもりではないのか』 世の中には、NPOを悪用している人がいるかもしれませんが、そのようなことであらぬ疑いを持たれたのは、ショックでした。 確かに、私という人間自体にそのような見方をされたのでしょうが、私を信じて協力してくれた人へ申し訳ないと思うと同時に、憤りを感じたのも事実です。 PCB保管者で困っておられる方が大勢いるのに、協力し合いましょうという言葉さえ出てこないのには、驚きました。 PCB処理を合法的なビジネスとして捉えることは、PCBの無害化処理がスムーズに進むのであれば良いことだと思います。 低濃度PCBを民間処理施設で無害化処理実証試験をしているということは、ビジネスとしての可能性を示唆しているということでもあります。 それにより、費用が安くなったり、早く処理ができるのであれば、保管者にとっては負担が減ります。 高濃度のPCBは国で、低濃度は民間でという大きな流れが感じられますが、特措法で期限が切られており、官民一体の協力体制が必要な時期でもあり、ますます無害化処理の動きが加速されていくでしょう。 そんな中で、大企業や強者のPCB処理が優先されるのでなく、弱者が守られるように支援していきたいと思います。 どこまで支援できるかは、行政の方の協力もぜひ必要なことですので、よろしくお願いします。 |
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しばらく、定時報告を怠ってしまいました。 ここ一か月の間にいろいろなことがありました。 NPO法人であることが、とても大きなことだなと痛感することがあります。 いろいろ情報が入ってくることもその一つです。 中にはPCBに関係のないこともあります。 以前は情報を自分で探しに行くということが100%でしたが、 その割合が少しずつですが、減ってきています。 その様々な情報の中で最近特に感じるのは、我々の知らないところで、 いかに多くの人が環境関連のビジネスに携わっているかということです。 以前から建設関係に身を置いていたため、産業廃棄物や処理施設には縁がありましたが、 産業廃棄物の運搬や処理を業とする人との接触が多くなりました。 建設現場から出るゴミだけでなく、商業施設から出るゴミも相当な量です。 一度、ある巨大施設のゴミ庫を視察させてもらいましたが、様々なものが集積されておりました。 生ゴミや廃油、段ボール、空き缶、ペットボトル、不要になった什器や梱包材等 見るとまだ使用できるものや、思わず持ち帰りたくなるものもあったりしました。 確かにその商業施設やテナントから見れば不要なものなのでしょうが、 再使用可能な物もかなりありました。 話によれば、リサイクルできるものはするとのことでしたが。 大量のゴミの山を見ると、ゴミの削減、再使用、再利用は必要なことだと改めて思いました。 PCBとは関係ない話になりましたが、偶然環境省にいる友人がそのような部署にいますので、 彼も大変な業務をしているのだなと感じました。 |
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NPOとして活動していると、いろいろな話が来ます。 実は、こんな話が・・・・ 『PCBは環境問題、アスベストも同じ環境問題なので相談に乗ってほしい』 もちろん、アスベストをきちっと撤去してくれる業者も知っておりますし、 アスベスト撤去の現場に立ち会ったこともあります。 アスベスト撤去と言うのは、大変な作業で周囲の住民にも大変気を使います。 自分たちのアスベストからの防護は尚更ですが。 あるアスベストの撤去作業中に、近隣から役所に苦情という程ではないのですが、 連絡が行ったため、急きょ役所の担当者が視察に来るということもありました。 その連絡された内容と言うのは、 『アスベストが空気中に飛んでいるのが見える。きちんとアスベスト飛散防止をしているのか』 というものでした。 実際に飛んでいるのが見えたかどうかはわかりませんが、不安を持たれたのは事実でしょう。 もちろん、飛散防止の対策はされておりましたが、役所の確認が済むまでは作業停止でした。 数か所に測定装置を設置したり、撤去箇所を何重にも囲っていたり、様々な対策はされていたので問題なく作業は再開されました。 しかし、付近の住民の方々の不安は仕方のないことだと思います。 それは、アスベストもPCB廃棄物も同じかも知れません。 時々PCBの流出や土壌から検出されたなどのニュースが新聞にのりますが、 PCBに関しては処理が遅れたため、廃棄物の管理意識が低下していることがあるかも知れません。 または、管理責任者が変わることで担当者のPCBに対する認識が甘くなっているということも考えられます。 低濃度処理が始まろうとしている中で、民間処理施設でのPCB無害化処理には特にそのあたりの危機管理をしっかりして欲しいと思います。 もちろん、ビジネスとして無害化処理をするのでしょうから、利益優先になりがちかもしれませんが、 安全対策だけは怠らないでほしいと願います。 アスベストも、PCBも早く無害化されて無くなれば良いとつくづく思います。 |
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PCB廃棄物である大型トランスを保管する際の金属トレイについての相談がありました。 金属トレイはPCB廃棄物から、万が一PCBを含む油が漏れたりした場合に、 床や土壌などが汚染されないように、トランスやコンデンサの下に置きます。 金属トレイは市販されているものもあるようですが、金属トレイ自体にひびや割れがないことや、 トランスなどの重みで穴があいたりしないようなものを選ぶことが大事です。 相談の内容は、その市販されている金属トレイではおさまらない、大きさ・重量のトランスについてでした。 今までにもそのような相談があり、実際に金属トレイの製作をお手伝いしたこともあります。 今までで一番大きな金属トレイを製作したのは、自社内で移動するときにトラックの荷台に置くものでした。 一時的に使用するとはいえ、移動するトランスは3500キロもあるものでしたから、かなり頑丈に作りました。 水張り試験をし、金属トレイに穴や割れがないかを確認したりもしました。 また、金属トレイ自体が相当重いので、移動やトラックの荷台に積み込む時に苦労したのを覚えています。 もちろん、製作費用もかなり高いものでしたが、安全を考えると必要な費用でもあります。 今回の相談も、それに近いものですが、金属トレイごと移動できるように容器に工夫をする提案をしています。 金属トレイごと重いトランスをクレーンなどで吊れるような構造にするのです。 最終的な製作はまだいつになるかわかりませんが、保管者の方が容器一つにしても気遣いが必要なことは大変だなと感じます。 少しでも安く作れるように、製作会社にも協力を働き掛けています。 |






