鉄道屋(ぽっぽや)日記

仕事が大変です。いろいろ遊んでいられません

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イメージ 1演出 串田和美
出演 中村勘三郎 中村橋之助 坂東弥十郎
   中村扇雀 中村七之助 笹野高史ほか
会場 Bunkamura シアターコクーン

・・・・・・・・

春の江戸。
佐倉城主堀田氏の屋敷の桜はいまだ咲かない。
それは、磔のうえ処刑された佐倉惣五郎の怨念なのか。

堀田家の2代目が治める佐倉は
増税に次ぐ増税で百姓は苦しんでいた。
このたび、領主が老中昇格とかで2割の
増税が言い渡されたところであった。

食うや食わずの百姓らは一揆を画策するが
百姓のために断食し祈り、冬の滝行をする
人格者の名主、佐倉惣五郎は、自分が代官所に直訴するから
一揆だけはしないように懇願する。

いまだかつて、一揆は成功したことがなく
島原でも善戦したが、打ち破られたのだ。

惣五郎が年貢を増やすことはしないように懇願した後
代官所から増税はしない旨の通知が届く。
時を同じくして由井正雪を名乗る偽侍が佐倉城下で農民を扇動する。

偽侍の前でも、義民ぶりを発揮し
人々を助ける惣五郎だったが、偽侍はそれがいつか手遅れになると伝える。
そう、世の中はそんなに慈悲深くないし
増税の中止も慈悲があったからではなく
一揆を恐れたのことだった。

そんな、不穏なことをしばらくして聞き及んだ
堀田の殿様は、百姓に慈悲をかけるよう城代に伝えるが
その発言は育ちのよさがなせる発言で、
実際は城下で醤油が生産されていることも知らず、
農民への情けをときながら、老中への昇進支度を申し付けるような殿様だった。

困った城代は、由井正雪もどきの進言もあり
度量衡枡を変更し、実質増税を画策するが、再び惣五郎が立ち上がり
今度は江戸にいる堀田の殿様への直訴に出る。

堀田の殿様はまたもや理解を示し、空手形を切るが
家臣に諌められ、心変わりする。そう、惣五郎への約束
「農民の負担を減らす」を反故にしたのだ。

時を同じくして、由井正雪もどきは惣五郎が願いが叶わぬときは
天下の大罪、将軍への直訴を行うことを画策していることを
堀田の殿様へ讒言する。

突然義民から追われる身になった惣五郎は
佐倉の人々の温情に助けられながら、再度江戸に出て
将軍に直訴するが、当然願いは聞き入れられず
惣五郎一家は3人の子供を含めて、処刑される。

・・・と言うところで劇中劇は終わり
その劇の主宰者は明治憲兵に捕らえられそうになる。
そこで登場したのは、劇中劇で惣五郎を演じていて、
みずから惣五郎を名乗るあの由井正雪もどきだった。

ぼくらの、そして子供たちの10年後20年後の
未来の為社会を変えないといけないという
メッセージを残して。

・・・・・・・・・・・・・・

今回のコクーン歌舞伎はとても政治的。
そして、派手な殺陣や演出はないものの
劇中歌はラップ調で、なんだか、『大江戸りびんぐでっど』みたいだなっておもう。

『大江戸りびんぐでっど』の歌舞伎座での再演はないと思うけれど
シアターコクーンでの再演はあるかもとおもえる、そんな佐倉義民傳。

相変わらず勘三郎さんは芝居小屋を動き回り
それを支える橋之助さんや扇雀さんの芝居の安定感もさすが。

今回見せ場の子役もとてもうまくて
子供が処刑されるシーンでは、会場からすすり泣く声が。
子役を見せる芝居だねえ。

ささやかに苦しんで生きながらえるか、
死んで神になるのか難しいところだけれど
なんとなく、世相をもろに反映していていろいろ考えてしまう。
誰が悪いわけでもなく、組み込まれているシステムに重大な欠陥があるのだ。
そう思わせるコクーン歌舞伎も珍しい。

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