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狂言・野村萬斎・ますほ 邦文堂だより No.357

 
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狂言・野村萬斎・ますほ
 3月お彼岸のお中日に富士川町ますほ文化ホールで狂言鑑賞会がありました。 最初に野村萬斎が今日の出し物の『二人大名』『仁王』を解説しました。まず、ストーリーを追いながら、狂言の取り決めをそこそこで教えてくれました。まず、自分を「ここら辺のものでござる」と名乗り、「ますほ」のものであるという設定をするそうです。また、舞台を一周回るのは、どこかに移動している様子を現しています。そして、格好がずるずるしたものを着ている人ほど偉い人を演じているのだそうです。狂言は一種のオママゴトで、○○ゴッコをしているのだそうです。「ゴッコとして見ないとつまらないですよ。」と、機知に富んだ説明が続きます。 舞台の隅に前を見て座っているのは、いないことを現していることや、何枚か着物を脱ぎ、白い着物になった時は、裸になったことを現しているそうです。意味は、白は色がないので「ない」ことを現し、黒も影で、ないこと現します。「少々時間がありますので『おきゃがりこぼしのくだりの謡をお教えしましょう。』と、舞台の中央に座り、一小節を朗々と謡います。「京に、京に、はやる『おきゃがりこぼし』」それにつれられ私たちも大声で繰り返しますが、萬斎さんは納得がいかないらしく、今度は少しの節を謡い、私たちも続きます。右手に扇子を持ち高低を示して指揮者のようです。続いて、「殿だにみれば、殿だにみれば、つい転ぶ、がってか、がってんじゃ、がってん、がってん、がってんじゃ」と何回にも区切り練習して会場中が大合唱となりました。これが口伝(口から耳に伝承)というものだそうです。 『二人大名』は、二人の大名が野遊びに行った時のお話です。いつも大名はお付に太刀を持たせていますが、今日はなぜか一人の大名が太刀を持ってきています。この太刀を誰かにも持たせようと待ち構えていると、そこに通りかかった男に無理やり太刀を持たせます。そして、大名たちは散々男をからかいます。すると、怒った男は二人の大名に向かって太刀を抜いて脅かし、物まねをさせます。犬や鶏の物まねをさせ、鶏の鳴き声は、「くる、くる、くる、コーケー」と古式に鳴きました。次に今流行の京で流行の『おきゃがりこぼし』を謡わせます。これは遊女を歌ったもので、いいカモの殿(客)が来ればすぐ転んで(寝て)誘うと謡います。二人の大名は謡いながらだるまのように手足を丸め、コロリコロリと回転します。二人の大名役はみごとな回転を何回も見せてくれました。

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