邦文堂ブログ

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暮らし易い古民家に

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緑が日々色濃くなる季節に、237号(19年4月) で紹介した写真家の廣瀬博さん宅(甲州市塩山福生里)におじゃましました。
廣瀬さんは厚木が拠点でしたが生家をギャラリーも兼ねた家に再生されました。
外観(10間X5.5間)は大戸が入ったことで雰囲気を変え、絵になる古民家の印象を与えます。養蚕をしたお宅に多い屋根を「つき上げ」にしている型で、中央の部分が一段上がり、明り取りや空気抜けが出来る造りです。茅の屋根は銀色のトタンで覆われています。大戸をくぐり中に入りますと、サーモン色の土間は小川が蛇行したように奥にあるカマドへと続いています。
右側は、吹き抜けになっていて、薪ストーブや大勢が掛けられるゆったりしたソファが置かれています。壁にはご主人の見事なカワセミの写真が飾られています。
左側は、囲炉裏の部屋、帯戸の座敷、奥座敷と続いています。その奥座敷には、長さが1間ほどの幾何学模様の書院造りの明かり床があり、床の間はけやきで重厚さを備えています。
その奥は廊下を隔ててお蔵があり、お蔵の周りを木造の部屋が囲って母屋と一体になっています。奥座敷の北側は納戸で、物入れとして一部屋を使っています。化粧直しをほどこした真新しい肌になった桐の箪笥や夜具戸棚などが置かれていました。
ご夫婦の寝室は帯戸の座敷の北側で、本棚以外置かれていないすっきりとしたレイアウトになっています。
その隣が対面式のシステムキッチンと居間になっています。ここは囲炉裏の部屋の北側にあり、冬は暖かく過ごせそうです。
二階は富士山を真正面に見ることが出来、ご主人の作品の展示場になっています。
古くからの建具を活かし、洗いなおした床や新しい畳から民家の再生を感じました。再生は、屋根と柱だけの状態にして、朽ちた土台の入れ替えから始めたそうです。1年を掛けて設計士さんと打ち合わせをした家なので、暖房も含めて暮らし易くなっています。
建てた後で、娘さん家族からの提案で、囲炉裏の間と土間とを障子で仕切りをすることになり、大工さんに相談して、取り外し可能な鴨居が取り付けられました。これからもいろいろな工夫を凝らし、より住み易い家になっていきそうです。

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