邦文堂ブログ

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 先月号で紹介した二葉屋酒造に、5月18、19日と工学院大学建築科の後藤治教授の学生8名が調査に来てくれました。
 懐中電池とメジャーを両手に持ち、柱、梁、天井からの寸法や細かなところまで隈なく実寸していきます。計っては図面に数字を入れる緻密なそして寡黙な作業でした。
 メンバーの一人、小川君は二葉屋を卒論のテーマにすると、歴史的なことや酒造りを何時までしていたかなどをくわしく調べていました。
 2日目にNPO山梨家並保存会の代表理事で石川工務所社長が後藤先生を案内してきました。
 まず先生がお蔵を見て、屋根の様子と柱の中央部分に残る穴の様子から中二階があったことを指摘。ある時期に二階部分を壊したのは、樽の中を掻き回していたのが、タンク式にしたため取り払うなど製造方法の推移により改装していった事を説明してくれました。また、屋根や梁などの様子を含め江戸期のものでしょうと話されました。屋根が二重になっていて内側の屋
根に土が乗っているのは室温を一定に保つためで、現存しているのは珍しいそうです。
 母屋の方の先生の所感は、太いけやきの大黒柱や一階の座敷は柱が太く、天井は割合と細かな格子になっていて、床の間も厚いけやきの板で重厚な造りであること。また、書院の障子の桟は当時には珍しく地味なそして手間のかかる細かな吹き寄せの格子になっており、床の間隣の二段棚の間のくにづきは、透かし彫りになっており、欄間も細かな格子と懲った造りであること。また、二階は天井が大きな板の木目を強調するため左右対称に並べ、普通は狂いを嫌うため重ねるがあえてしないでいるなど、よほど腕に自信を持っている大工さんだと感心していました。二階の床の間は、柿渋の黒が入っている木でできている。二階全体が軽やかな造りとなっていて、一階の重厚さと対比させている。また、母屋の前にある大きな栴檀や中庭の栴檀や桜などの木を配する洒落たたずまいだと、興味深げでした。また、店は普通道路に面する造りが多いのに、横に面しているのが、なんとも面白いとうなずいていました。

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