邦文堂ブログ

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「栴檀は二葉より芳し」という諺があります。
「大成する人は幼い時から優れている」という意味ですが、山梨県内にこの双方を併せ持つ銘柄の酒造があることを知ったのは、大学を卒業して就職し、何かにつけて甲府界隈で酒を飲むようになってからのことでした。 それは「栴檀」という銘酒で、市川大門町(現在は市川三郷町)にある「二葉屋」という醸造家で造られていました。私は当時(も今も)、増穂町(現在は富士川町)に住んでいました。富士川を挟んで隣町です。その隣町にこのような銘柄の銘酒と醸造があった、とはという驚きは今も覚えています。
 身近に実は大変な歴史や伝統を持つ建物などがあり、そこには代々住み続けた人の「生活」の知恵や痕跡が存在していることを、知らされた思いでした。
それ以来、山梨県内ばかりでなくどこに行っても、有名な場所でもなく、よく知られた有名人でもなく、それでいながら後世にも大きな影響を与えている人々の痕跡などを訪ねるようになりました。
 小説や歴史雑誌などに文章を書くようになってからは、自分自身のそうした気持に一層拍車がかかるようになりました。その成果が、この六月に全国公開された映画『道〜白磁の人』の原作となった小説『白磁の人』などに生かされたのです。小説と映画の主人公・浅川巧が一般に知られるきっかけになったのは、四十八年前の昭和三十九年(一九六四)六月二十八日付の東京新聞に載った「韓国の人の心にいまも生きる一日本人」という記事でした。以来、多くの人がこの稀有な日本人(甲州人)について、調査し、研究し、様々に発表して、とうとう今年は映画になり、中学生の歴史教科書にまで登場するようになりました。 私には、他にもほとんど世に知られていない人を主人公にした小説がたくさんあります。併せて六十数冊の著書の中で、半数以上がそうした知られざる人々が主人公です。
人が何を残すのか。家という建物であり、歴史であり、伝統であり、子孫でしょうか。そして、そうして残されたすべてが「人が生きた証である」。これが、私の小説作法の基本にあります。 市川三郷町の有志でつくる「市川マップの会」もまた、その基本に忠実になぞっているような気がします。こうした会の存在は、後の世に大きな「何か」を残すように思われます。この場を借りてエールを送りたいと思います。
 
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