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文化財は人間形成に活用



市川マップの会では、二月四日(日)、市川三郷町民会館大ホールにて第四回 まちづくりフォーラム、文化庁・主任文化財調査官 江面嗣人氏「登録有形文化財について・まちづくりにおける文化」の講演等を行いました。講演が終わった後もしみじみと思い返す講演でした。
講演の様子を地域資源を活かす会の山本さんがブログに発表されたので紹介します。
 
 前略
 文化財とは、そしてその保存と活用について、私見を交えてのお話で、大変参考になりました。
 全国各地で「歴史を生かしたまちづくり」と銘打って、金をかけいろんな施設を作ったりしているが、大方七十〜八十%の人が勘違いをしており、借り物や贋物を作ってしまっている。
 要は「本物が残っているか、その地方の文化を大事にしているか」である。
 文化財は、物としてだけでなく人との関わりをもっており、それが次の日本をつくっていく材料として、人づくりに役立たせることができるものである。
 文化財調査官になったばかりの頃、年金生活をしながら山奥で大変な思いで重要文化財を守っている老夫婦から「なぜ守らなくてはならないのか」といった素朴な質問を受け、その時には答えられなかったが、結局は、文化財保護法第一章第一条(この法律の目的)に「この法律は、文化財を保存し、且つその活用を図り、もって国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進捗に貢献することを目的とする」とあり、これに尽きると思い至った。
すなわち、「人間として高度な精神を築き上げるために文化財を保存し活用することだ」、と。

 小説、絵画、映画、芝居などの良いものを見ることで、一流の芸術にふれ共感することで精神性を高めるきっかけが生まれる。有形文化財もまた然りである。
 物には機能性とデザイン性があるが、いくら良いものでもそれだけでは交換可能である。
たとえ気に入っている時計でももっといいと思う時計とは交換してもかまわないが、それが形見の時計であれば交換はできなくなる。
 歴史性が加わると唯一のものとなり、もはや交換はきかない大事なものとなる。
 次世代の子供たちを贋物で育てて良いのか、与える食べ物も同じで、本物で育てる必要がある。
 といったお話の後、有形文化財には指定と登録があり、登録文化財は自分たちで守っていくと決めたもので、どこにでもあるような塀や井戸といった事例を写真で見せていただいた。

 と、江面先生の講演の概要を的確にまとめてくれました。
 
 私が江面先生の講演を聞いて一番心に響いたものは、子どもの育て方の話でした。「ある日奥さんから赤ちゃんにジュースを買ってこいといわれたので、買ってきたら『あなたは、赤ちゃんに百%のジュースではないものを買ってきた。あなたは、自分の子どもをニセモノの味で育てるの?』と、言われた。」と、話されたことでした。

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