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「世界遺産としての富士山の価値」
 山梨県福祉保健部長 市川満氏講演

 平成28年度市川三郷町国際交流協会の定期総会の基調講演に元山梨県世界遺産推進課課長の市川満氏に世界遺産に登録された「富士山」の価値について講演していただきました。
 富士山を世界遺産にすべく平成22年から担当され、「富士山」の価値を理解し、その価値を伝承し、どのように外国に伝えるのかを進めてきたそうです。世界遺産の仕組みは欧米で育まれ、思考の根底は「論理重視」が基本となっています。山梨県庁職員としてフランスに勤務した時、子供までも日常的に論理的な会話をしているのを目にしていたそうです。
世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の分類があります。自然遺産は顕著な普遍的価値を有する「地形」「生態系」絶滅のおそれのある「動植物の生息・生育地」が条件であるため、富士山は該当せず「文化遺産」を目指したそうです。
 世界遺産に登録申請のために文化遺産の構成遺産を25点に絞り調査・研究をしていましたが、東京大学 名誉教授の五味文彦先生により「歴史研究」が不足しているとの指摘により調査研究の体制を整備しました。富士五湖周辺の一部の業者が世界遺産に反対をしましたが、徐々に自主的に環境保全に関わり協力してくれたそうです。そして国の協力もあり、ついに、2013年にカンボジアで行われた世界遺産委員会で世界遺産への登録が決定いたしました。その直後に知事から呼ばれ、「これからが大変だ」と言われたそうです。宿題として出された課題のほとんどが山梨県側の問題で、特に公園の価値を守るためのキャリングキャパシティ※をどの程度に設定してゆくのかの決定を迫れていました。広く国内外の資料を集め調査しているそうです。今後の世界遺産富士山の保全は、行政主導ではなく地元住民・企業などが主導で自ら動いてゆくのが大切で、これは富士山に限ったことではなく、自分たちの「お宝を見つける地域再発見「地元学」を大いに広めてゆくことが望まれると、話されました。わかり易い語り口で講演をして頂きました。世界的にファンを持ち、信仰の対象にもなっている「富士山」を日本の誇りと思います。
 
※キャリングキャパシティ:森林や土地などの環境に人手が加わっても、その環境を損なうことなく、生態系が安定した状態で継続できる人間活動又は汚染物質の量の上限を指す言葉で、「環境容量」、または「環境収容能力」などとも呼ばれる。

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