邦文堂ブログ

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 能楽の世界       
     観世流・佐久間二郎先生

 4月11日(火)雨が降りしきるなか「旧二葉屋酒造」の改装したお蔵で、能楽の教室がありました。4回シリーズの予定で、伝統芸能への理解を深めてもらおうと企画しました。
 第一回は「能楽とは何か?」のお話でした。  講座では、能面や扇子を使って悲しみや喜びをどのように表現するのかを解説したり、独特の節回しで声を出したり、演目の少しを演じて、初心者でもわかりやすいものでした。甲府市内の方や町内の人など36名が参加されました。甲斐市から来られた木下さんは「能楽の初歩的なことを学ぶことができ、実際に能舞台を見てみたくなった。」と話されました。
 能楽の主人公は、神、亡霊、天狗、鬼などが多いことや,能舞台を正面、脇正面、中正面の三方から観ることや、橋懸のこと、その前にある松は遠近法により位置づけしているそうです。扇の広げ方の意味も、先生の所作を交えたお話で、少しですがわかりかけてきました。
 能楽の歴史は、6世紀に中国から伝来し、散楽(さんがく)という物真似や大道芸のような寸劇から始まり、庶民の間に広がっていき、猿楽(さるがく)という滑稽な物真似や曲芸となったそうです。鎌倉時代には田楽(でんがく)という農耕芸能と、法会などの後の宴に行った延年(えんねん)という寺院芸能になったそうです。そして室町時代に観阿弥・世阿弥により現在の能の形になったようです。また、足利義満の庇護を受け王朝文芸と混じり合い、高度な舞台芸能となりました。戦国時代も武将に庇護され、江戸時代は洗練されたものになり、幕府公認の式楽となりシテ方の流儀も決められました。しかし明治維新・世界大戦など苦難の歴史を経て現在に至ったそうです。
 能楽の構成はシテ方(してかた)が能の中で中心的な存在でして、「シテ」とは主役の事です。準主役は「ツレ」、コーラスの役割を果たす「地謡」も「シテ方」が務め、能の進行の全ては「シテ方」の手に任されます。そして、役の中だけでなく興行の全てに於ける権限と責任を持つそうです。ほかにワキ役を務める「ワキ方」・笛・小鼓・大鼓太鼓など謡の拍子(リズム)をとり、舞の時の伴奏として「囃子方」また、狂言方(きょうげんかた)などがあります。
 教室の終りに、「高砂や」を口伝で教わりました。先生がワンセンテンスを謡い、次に参加者一同が謡いを何回も繰り返し、最後に大合唱して初日が終わりました。
 

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